メイスオブクリスティア

桜bysen

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5話 月曜の章 「最初の試練と互いの劣等感」

カスミ編 1&リューマ編 2

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ーーー

手足の震えが止まらず、身動き1つ取れないカスミは"鬼"をぼーっと見据え、怯えながら自分が死ぬことを悟った。

カスミ「は...ぁ....ぁっ!」(..私、死ぬの?)

ヒロタ「カスミッッッッッ!!」

彼女の名を叫ぶヒロタの声の後に、

「ゴガァァァァァァァァァァアアアアアア!!!」

ヒロタ「...!」

カスミ「...あっ、あ....。」

なんと後ろから火の矢が飛び、それが"鬼"の左胸に直撃した。

そう、その発射元はマリカのボウガンからだった。部位に刺さったのを確認し、それを肩に担いだマリカは怪物に、

マリカ
「おーい、そこ化け物さーん、か弱い無抵抗な女の子襲うとかー、...マジでサイッテーなんですけど!!」

突然"鬼"に睨みを効かせてそう罵声を浴びせるマリカはその視線を放さずにカスミに話しかける。

マリカ
「...大丈夫?ちょっと珍しいんじゃない?いわゆるー、ギャップってやつ?」

カスミ「え?」

しかし、カスミに対して口調は軽かった。
続けて、

マリカ
「初めて見たときは何事にも怖じけない押しの強い可愛い子だなっておもってたけど、あんたにも怖いものがあるっていうね。」

カスミ「あ...マリカちゃん....。」

強きに微笑みながらそう言うマリカ。
その時、目を見開いてぼーっとしている彼女にマリカはそちらに視線をやり、パッと微笑みを交わし、

マリカ
「か弱い女の子ってのも良いけど、一番可愛いと思うのはやっぱそれを克服して自分が強く儚く輝いている女の子の方が可愛いしかっこいいんじゃね?」

と言った。

ヒロタ
「はは、つまり、頑張れって言いたいんだよな?」

マリカ
「ぅ....まぁ、そういうこったけど...。」

少し照れながら肯定するマリカ。
そして、カスミの事情、怪物の表情の全てを見聞きして、なんとなく思うところがあるのか、ふとカスミにこんなことを聞いた。

マリカ
「それとこいつぅー、マジであんたを...、怖がらせて傷つけようとしてるってーの?」

カスミ「え?....!」

マリカにそう言われ、怪物の顔を窺ってみると、

「ゴガァァァァァァァァァァアアアアアア!!!」

カスミ「....。」

洗脳のせいか、怒り狂ってはいるが、その中で、何か悲しみに浸っているようなそんな呻き声を感じカスミは、

(...そうか、あのとき助けようとしてくれてたんだ...。今まで苦しかったよね。...今、楽にするから...。)

エース「あいつまだ生きてる!?」

マリカ「マジどうするー?もう一発殺っちゃう?」

マリカが怪物を擁護するような事を聞いたせいか、皆が倒すかどうかを迷ってしまう。このままではと仕方なく武器を構えると、

カスミ
「待って!...今は攻撃しちゃダメ!...お願い、私に任せて。」

といって、恐る恐る怪物の元へと歩み寄る。

ーー


ーー

一方で、レヴィアユーレに一撃も食らわせれない二人は、何度もレヴィアユーレに水属性と光属性の魔法で吹き飛ばされ地面へと打ち落とされた。

レヴィアユーレ「ふふふふふ♪どうかしら?もう戦う意思なんて失せてきたでしょう?だから、諦めて...」
 
と言い終わろした直前ですっと起き上がり、

リューマ
「ぐっ!!まだあきらめねぇ!!俺の命が消え行くまでずっと!!はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

カグツチ「...ッ、覚悟!」

リューマは正々堂々と、カグツチは後ろから武器を振り下ろすも、謎の青い紋章によって防がれてしまい、全く歯が立たなかった。

レヴィアユーレ
「そんなにズタズタなのにぃ、なぜまた立ち向かうのかしらぁ?おーほほほほほほ..消え去りなさい..!!」

リューマ&カグツチ「...!?ぐわぁぁ!!」

そうしてまた先程の水と光の魔術を発動され、二人は再び吹き飛ばされてしまう。

ーー


ーー

...という所で突然、カスミが何かを主張する声に気づいたレヴィアユーレは、ふとすぐにカスミの方へと目を見張る。すると、そこには、

レヴィアユーレ「何事だ!?」

リューマ&カグツチ「...!!」

見ると、カスミは霊符をもってして"鬼"の方へと歩み寄っている。

その霊符は特別な魔力が籠っており、まるでカスミを護るかのように周りに張り巡らされた。

レヴィアユーレ「...!やれ!」

ニヤリともせずレヴィアユーレは怪物に命令し、怪物はカスミに拳を当てつけようとする。

ヒロタ「させるか!?」

エース&リューマ&カグツチ「...!!」

シャリーン

レヴィアユーレ「なっなんだと!!」

ヒロタ達四人はカスミを守るため走っていこうとすると、

その拳に対して、何かの結界が敷かれており、強力だったため運よくカスミには当たらなかった。

それに対してさすがのレヴィアユーレも驚きを隠せなかった。

カスミ
「...皆、私、ずっと黙ってたことがあったの、それは...」

と、カスミは少し口をつぐみこう言った。



ーー実はホウライジ山、オオホウリ神社の巫女なの!!ーー
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