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9話 月曜の章「イヤハルオオトカゲを探しに」
カグツチ編 2&セスル編 2
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ーー ”ヴヴヴヴヴヴヴ” また近づいていく。 ーー
ーー
カグツチ
「某の夢はただ1つだけ、この”ニンポウ”を世界中に広めるという、一族の志と師匠の思いを受け継ぎ実現すること。ヒロタ殿が学園にきた理由は?」
ヒロタ
「...俺は~~~ははは...。」
ゲイル
「寮の飯を食ってみたかったからだろ?」
ヒロタ
「!ち、ちげーよ!そんな馬鹿みたいな理由じゃねー...よ!?」
ケイト
「はーい、図星ィーー♪」
皆、意地悪をするようにヒロタを焦らせる。
それをみたカグツチは可笑しいと笑いをこみ上げた。
カグツチ
「理由はともあれ、こうして出会えたのも何かの縁。これからも宜しくお頼み申す。」
ヒロタ
「...はは、ああ!こっちも宜しくな!」
苦笑いをしてから明るくにっとした表情でカグツチに握手を求める左手に叩くように右手を置いて、手強く握り返した。
そして、カグツチは目を閉じ俯くと、心の中で感想を抱いた。
カグツチ
(師匠、師匠からの置き手紙は一族亡き後に私が道を見失わないように橋渡しのように導いてくださったのだと、そう思います。師匠...、貴方はもう会えないとお思いでしょうが、私は必ずまたどこかでお会い出来る。そう思ってございます。必ずどこかで邂逅しましょう、叔父上。)
ルーカス
「ほんじゃ、カグツチの家族への挨拶も終わったし、次、いくやで!」
次の瞬間、どんどんと大型動物の足音のような音が不規則に響いて、”ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ”とやや機械音にも似た呻き声も響いてくる。
ヒロタ「な、なんだ!?」
ゲイル
「なあカグツチ、あんたここの出身だろ?これはなんなんだ?」
カグツチ
「いや、こういった鳴き声の動物は居なかった気がするでござるが...。なんだ...。」
マリカ
「悠長にしてる場合じゃないと思うんですけど!?ていうかもしかするとイヤハルオオトカゲだったりっていう!?」
そう言うマリカはあまりの展開で最早理性を失ったに等しいくらいの慌てぶりだった。
ヒロタ
「落ち着けマリカ!こんな時こそ冷静にならねーと!」
ケイト「...おい、なんだよあれ?」
全員「....!」
なんと森の木々から、木から生まれたようなボディをした木の頂点ほど大きな木の巨人がヒロタ達の目の前に現れる。
それを見たヒロタ達は驚愕と絶句で思わず体が動かせずにいた。そして"それ"は、手に持っている棍棒のようなおぼろげな形の武器を振り上げ、その瞬間素早く振り降ろしていく。
”ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!”ーー
ーー
セスル「.....。」
エース
「「はは、...あの時は反応に困ったよ。生徒会室に入ったとき、おねだりをする犬のように手を曲げて床に座ってた会長達3人が口数を揃えて言ったんだぞ。”マネーをください”って、しかもそれを死にそうな顔で微笑みぎみにストレートな声色で言ってきて。もう本当に呆れそうになった。」」
ジェニファー
「「ああ...、それで、会長達はファリオ先輩に止められてもずっと正座をして募金活動なさっていたのですね...。」」
ギルティ&ルビー&カズマ((マネーをください...。))
ファリオ((あわわわわ...!?))
エース
「「その金を本人いわく遊びで使うっていうな。生徒会らしくない安定の畜生達だよ...。」」
ジェニファー「「あはは...。」」
セスル「.....。」
そんな他愛もない会話をする二人の背中から左後ろに要るところで見ていたセスルはふと、声を掛けられ、右側を向くと隣で立って二人の様子を見ているユーシスがいた。
ユーシス
「あの二人は兄妹だという。血が繋がっており、尚且つ互いを信頼しあっている。」
セスル
「?...なにが言いたいのかしら?」
ユーシス
「もう少しあの男の事を許してはどうだ?不可抗力とはいえ、セクハラまがいな事をしてしまったと言うのは到底許しがたいとは思うのは分かるが。」
セスル
「認めるって、何を?」
ユーシス
「素直になれということだ。過ぎたことを一々根に持つと、逆に相手から嫌われる。それが嫌であれば少しは考えることだな。」
すると、セスルはユーシスの顔を見ると、逆に目を反らし俯く。
セスル
「...今の忠告、覚えておくわ。」
そして、ぱっと勢いよく再び彼の方を向くと、
セスル
「でも、私はそれで構わないし、何より貴方にだけは言われたくはないわ!貴方だって嫌われてそうな性格してるじゃない。」と言った。
ユーシス
「...ふっ、確かにな。だが、割と礼儀正しいとはよく言われる。」
セスル「...そう。」
また、再び正面を見据えて、エースとジェニファーの方をみて心の中でぶつぶつと呟いた。
セスル
(わかってるわよ...。もう過ぎたことだって...、でも、なぜか心の奥がむかむかする。許せないからと言うよりあの男が他の人と楽しく話していることに対してむかむかする、一体何なの?この気持ちは...。)
クラウザー「走れ皆!早く!」
セスル「え?....!?」(何...あれ...。)
ーー
ーー
カグツチ
「某の夢はただ1つだけ、この”ニンポウ”を世界中に広めるという、一族の志と師匠の思いを受け継ぎ実現すること。ヒロタ殿が学園にきた理由は?」
ヒロタ
「...俺は~~~ははは...。」
ゲイル
「寮の飯を食ってみたかったからだろ?」
ヒロタ
「!ち、ちげーよ!そんな馬鹿みたいな理由じゃねー...よ!?」
ケイト
「はーい、図星ィーー♪」
皆、意地悪をするようにヒロタを焦らせる。
それをみたカグツチは可笑しいと笑いをこみ上げた。
カグツチ
「理由はともあれ、こうして出会えたのも何かの縁。これからも宜しくお頼み申す。」
ヒロタ
「...はは、ああ!こっちも宜しくな!」
苦笑いをしてから明るくにっとした表情でカグツチに握手を求める左手に叩くように右手を置いて、手強く握り返した。
そして、カグツチは目を閉じ俯くと、心の中で感想を抱いた。
カグツチ
(師匠、師匠からの置き手紙は一族亡き後に私が道を見失わないように橋渡しのように導いてくださったのだと、そう思います。師匠...、貴方はもう会えないとお思いでしょうが、私は必ずまたどこかでお会い出来る。そう思ってございます。必ずどこかで邂逅しましょう、叔父上。)
ルーカス
「ほんじゃ、カグツチの家族への挨拶も終わったし、次、いくやで!」
次の瞬間、どんどんと大型動物の足音のような音が不規則に響いて、”ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ”とやや機械音にも似た呻き声も響いてくる。
ヒロタ「な、なんだ!?」
ゲイル
「なあカグツチ、あんたここの出身だろ?これはなんなんだ?」
カグツチ
「いや、こういった鳴き声の動物は居なかった気がするでござるが...。なんだ...。」
マリカ
「悠長にしてる場合じゃないと思うんですけど!?ていうかもしかするとイヤハルオオトカゲだったりっていう!?」
そう言うマリカはあまりの展開で最早理性を失ったに等しいくらいの慌てぶりだった。
ヒロタ
「落ち着けマリカ!こんな時こそ冷静にならねーと!」
ケイト「...おい、なんだよあれ?」
全員「....!」
なんと森の木々から、木から生まれたようなボディをした木の頂点ほど大きな木の巨人がヒロタ達の目の前に現れる。
それを見たヒロタ達は驚愕と絶句で思わず体が動かせずにいた。そして"それ"は、手に持っている棍棒のようなおぼろげな形の武器を振り上げ、その瞬間素早く振り降ろしていく。
”ヴヴヴヴヴヴヴヴヴ!!”ーー
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セスル「.....。」
エース
「「はは、...あの時は反応に困ったよ。生徒会室に入ったとき、おねだりをする犬のように手を曲げて床に座ってた会長達3人が口数を揃えて言ったんだぞ。”マネーをください”って、しかもそれを死にそうな顔で微笑みぎみにストレートな声色で言ってきて。もう本当に呆れそうになった。」」
ジェニファー
「「ああ...、それで、会長達はファリオ先輩に止められてもずっと正座をして募金活動なさっていたのですね...。」」
ギルティ&ルビー&カズマ((マネーをください...。))
ファリオ((あわわわわ...!?))
エース
「「その金を本人いわく遊びで使うっていうな。生徒会らしくない安定の畜生達だよ...。」」
ジェニファー「「あはは...。」」
セスル「.....。」
そんな他愛もない会話をする二人の背中から左後ろに要るところで見ていたセスルはふと、声を掛けられ、右側を向くと隣で立って二人の様子を見ているユーシスがいた。
ユーシス
「あの二人は兄妹だという。血が繋がっており、尚且つ互いを信頼しあっている。」
セスル
「?...なにが言いたいのかしら?」
ユーシス
「もう少しあの男の事を許してはどうだ?不可抗力とはいえ、セクハラまがいな事をしてしまったと言うのは到底許しがたいとは思うのは分かるが。」
セスル
「認めるって、何を?」
ユーシス
「素直になれということだ。過ぎたことを一々根に持つと、逆に相手から嫌われる。それが嫌であれば少しは考えることだな。」
すると、セスルはユーシスの顔を見ると、逆に目を反らし俯く。
セスル
「...今の忠告、覚えておくわ。」
そして、ぱっと勢いよく再び彼の方を向くと、
セスル
「でも、私はそれで構わないし、何より貴方にだけは言われたくはないわ!貴方だって嫌われてそうな性格してるじゃない。」と言った。
ユーシス
「...ふっ、確かにな。だが、割と礼儀正しいとはよく言われる。」
セスル「...そう。」
また、再び正面を見据えて、エースとジェニファーの方をみて心の中でぶつぶつと呟いた。
セスル
(わかってるわよ...。もう過ぎたことだって...、でも、なぜか心の奥がむかむかする。許せないからと言うよりあの男が他の人と楽しく話していることに対してむかむかする、一体何なの?この気持ちは...。)
クラウザー「走れ皆!早く!」
セスル「え?....!?」(何...あれ...。)
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