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第九章
第140話 アオイのアトリエ 地下空間と異世界知識
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ハンバーガーは、魔道具が配置された場所の横に併設された、イートインスペースのような場所で食べたのだが、他には誰もいなかった。
……味は悪くないと思うんだけどなぁ。
ああ、けど、この量じゃ物足りないかもな。
今は夕食時を過ぎたくらいだし、遅めの夕食にするには適さないか。
……実際、俺も物足りなく感じてるしな。
なんて思っていると、リューナが収納から、ピクニックとかで使うバスケットを取り出した。
「アオイさんからお願いされましたので、こちらに昼食を準備してあります。サンドイッチやおにぎり、数種類のおかずが入っています」
「リューナ、ありがとう。このハンバーガーなんだけれど、小腹が空いたときに食べることを想定しているんだ。ただ、できれば空腹の状態で味わってほしくて、先に紹介させてもらったんだ」
なるほど、そういうことだったか。
魔道具製作とかの合間に、さっと食べることを想定してるのかな?
……いや、そういった人は研究室とかに籠っていて、ほとんど出てこない気がするな。
まあ、俺の勝手なイメージではあるんだけどさ。
「たすかる。おいしかった。でも違う物も欲しい」
……ディニエルは、もう一個頼むか悩んでいたし、本当に助かったんだろうな。
なんて話をしている間に、コップを人数分取り出して机に並べていた。
さらに、薬包紙とか言ったかな? そんな感じの何かを包んだ紙を取り出し、その中に入っていた粉末をそれぞれのコップに入れた。
そして、魔法でお湯を生成すると、それぞれのコップに注ぎ、これまた取り出した棒でかき混ぜた。
「それと、こちらはスープになります」
「前に、ハクト君から”カップ麺”の話を聞いただろう? それで、リューナにお願いして、具のないスープを作ってもらい、それを粉末状に加工してもらったんだ」
「最初は具材入りで試してみたのですが、具材が粉々になってしまい、上手くいきませんでした……」
「そちらは要研究だね。そういった研究が好きな魔族もいるし、後で話を持ち込んでみるよ」
「味が気になる。いただきます」
と、ディニエルがさっそく飲んでみたので、俺も一口飲んでみると、色々な具材の出汁が出ているようで、とてもおいしいスープだった。
いつも思うけど、流石はリューナだな。
◇
他にもリューナが作ってくれた料理を食べ、今日の昼食も大満足だった。
それと、ディニエルは、せっかくだからと再度ハンバーガーを注文していた。
……結局、もう一個食べるのね。
そして昼食後は、アオイの先導で近くにあった階段を下りて行った。
そう、この街は地下にも広がっているのだった。
地下に降りると、扉があった。
アオイが、扉の横にある四角い出っ張りに手を翳すと、その扉は音もなく開いた。
……この扉も魔道具になってるんだだ。
そして扉の先には、綺麗に区画整理された、巨大な地下街が広がっていた。
「おお……。これは、すごいな」
「ほんとだなぁ。地下街があるっていうのは聞いていたが、ここまでとは思わなかったぜ」
「広い。楽しそう」
「ふふふ。驚いてもらえてよかったよ。ここは、私も含めた地属性の魔族たちで、頑張って整備したんだ。安定した環境で、色々な研究や実験ができるように」
アオイの話によると、様々な環境を設定できる実験用の部屋や施設も色々とあるらしい。
また、暖かい地方や寒い地方などの環境を再現した区画もあるようだ。
ここは実験の為だけでなく、そうした環境に適した魔族が生活できるように、といった目的もあるようだ。
なんというかこの街は、新しい技術が生まれ、それがすぐに街中に広がり、そして様々な種族が生活できるっていう、かなり理想的な街なのではないだろうか?
そのような内容をアオイに言うと、
「そうでもないさ。魔道具ではなく、自分自身で魔法を使うのを好む魔族もいるし、あちこちを放浪したいという魔族もいる。それに、この近くには魔物がいないから、狩りもできないんだ。だから、ここにいる魔族は、新しい物を生み出したい、それをいち早く体験したい、って魔族がほとんどだね」
俺は便利な方がいいかな、と思ってしまうけど、確かにそうだよな。
それに、この世界には魔法があるから、この世界での文明の利器みたいな魔道具に頼らなくても、色々なことができるのか。
「もちろん、私にとってこの街は、とても好ましい場所思っているよ。自分が建設に関わった街、ってものあるけれどね。ああそれと、前にハクト君を連れて来た私の工房も、この街にあるんだ」
「おお、アオイの工房か! 前から気になっていたんだよな」
「あれ? ベイラはまだ行ったことがなかったのか?」
「新しい魔道具や研究をしているってことで、機密が色々とある場所だから、特別な許可が必要なんだ。……私の工房だけならいいかとも思ったんだけれど、ハクト君を連れてくるのも問題だったみたいでね。後で、この街の管理を任せている人から怒られてしまったよ。そういったことは、きちんと許可を取ってからにして下さい、ってね。ああ、もちろん、今回はきちんと全員分の許可をもらっているよ」
むしろ俺が特例なパターンだった!
それと、やっぱりこの街も、魔皇とは別に管理する魔族がいるんだな。
「うーん、そうだね。せっかくだし、今日は私の工房に案内しようか」
ということで、皆でアオイの工房へ行くことにした。
◇
「おっ、これが前に言っていたゴーレムか。確かに便利そうだぜ」
アオイの工房に着くと、ベイラはすぐにく色々な魔道具を見始めた。
ディニエルは、そんなに興味がなさそうかも? なんて思ったけど、結構興味深そうに辺りを見回していた。
ちょっと聞いてみると、
「ベイラからいっぱい見せられた。ここのは新鮮」
とのことだった。
……ベイラとは長い付き合いみたいだし、本当に色々な魔道具を見せられたんだろうな。
「さて。それじゃ、新作の魔道具を見てもらおうかな。前にハクト君には見せたやつだけれど、あれから改良を加えてみたんだ」
ということで、前に見た、プロジェクターのような魔道具が出てきた。
あの後、プロジェクターとか、映像を出力する機械について何度か質問をされたんだけど、それが参考になったのかな?
「それじゃまず、この特殊な加工をした魔石をセットするよ。そして、この魔道具を起動すると……」
壁に、映像が投影された。
それを見た皆は、それぞれが驚きをあらわにしていた。
俺は似たような機械を知っていたけど、皆はそうじゃないだろうしな。
特にベイラは、食い入るように見つめているな。
それにしても、前回は静止画だったけど、今回はついに動画が出力できるようになったのか。
それと、おそらくあの魔石に動画が記録してあるんだろう。
「ハクト君から色々な話を聞いてね。異世界での映像というのは、何枚もの絵を連続して出力して表現している、といった部分は、特に参考になったよ。改めてお礼を言うよ。ハクト君、ありがとう」
「いや、むしろ俺の適当な説明から、ここまで持って行ったアオイがすごいと思う」
本当にな。
◇
それから、他にもアオイの魔道具を見せてもらったり、ベイラとアオイで魔道具の解説をしてもらったりした。
ディニエルは、ベイラが解説をすると言った時に、またか……、みたいな表情をしていたけど、アオイの説明もあったからか、そこそこ興味深そうに聞いていた。
そしてそのまま、アオイの工房で夕食を食べ、今日は寝ることにした。
俺たちの宿泊場所は、商談にきた魔族が泊まる部屋を用意してくれていたようだ。
けど、ベイラは色々とアオイと話したいようで、この工房に泊まるようだ。
夜更かししないようにな、何ていうと、ドワーフは何日かは徹夜しても平気、なんて答えが返ってきた。
何日か飲まず食わずで魔道具を作っていた時は、さすがにちょっとやばい感じになったけどな、なんて笑って言っていた。
それを聞いたアオイも、同じように集中していて、ふと魔法を使おうとしたとき全然魔法が発動しなくて、疲れに気づいた、なんて話をしだした。
頼むから、きちんと休んで欲しい。
……それを聞いていたリューナが、すごい表情になっているしな。
……味は悪くないと思うんだけどなぁ。
ああ、けど、この量じゃ物足りないかもな。
今は夕食時を過ぎたくらいだし、遅めの夕食にするには適さないか。
……実際、俺も物足りなく感じてるしな。
なんて思っていると、リューナが収納から、ピクニックとかで使うバスケットを取り出した。
「アオイさんからお願いされましたので、こちらに昼食を準備してあります。サンドイッチやおにぎり、数種類のおかずが入っています」
「リューナ、ありがとう。このハンバーガーなんだけれど、小腹が空いたときに食べることを想定しているんだ。ただ、できれば空腹の状態で味わってほしくて、先に紹介させてもらったんだ」
なるほど、そういうことだったか。
魔道具製作とかの合間に、さっと食べることを想定してるのかな?
……いや、そういった人は研究室とかに籠っていて、ほとんど出てこない気がするな。
まあ、俺の勝手なイメージではあるんだけどさ。
「たすかる。おいしかった。でも違う物も欲しい」
……ディニエルは、もう一個頼むか悩んでいたし、本当に助かったんだろうな。
なんて話をしている間に、コップを人数分取り出して机に並べていた。
さらに、薬包紙とか言ったかな? そんな感じの何かを包んだ紙を取り出し、その中に入っていた粉末をそれぞれのコップに入れた。
そして、魔法でお湯を生成すると、それぞれのコップに注ぎ、これまた取り出した棒でかき混ぜた。
「それと、こちらはスープになります」
「前に、ハクト君から”カップ麺”の話を聞いただろう? それで、リューナにお願いして、具のないスープを作ってもらい、それを粉末状に加工してもらったんだ」
「最初は具材入りで試してみたのですが、具材が粉々になってしまい、上手くいきませんでした……」
「そちらは要研究だね。そういった研究が好きな魔族もいるし、後で話を持ち込んでみるよ」
「味が気になる。いただきます」
と、ディニエルがさっそく飲んでみたので、俺も一口飲んでみると、色々な具材の出汁が出ているようで、とてもおいしいスープだった。
いつも思うけど、流石はリューナだな。
◇
他にもリューナが作ってくれた料理を食べ、今日の昼食も大満足だった。
それと、ディニエルは、せっかくだからと再度ハンバーガーを注文していた。
……結局、もう一個食べるのね。
そして昼食後は、アオイの先導で近くにあった階段を下りて行った。
そう、この街は地下にも広がっているのだった。
地下に降りると、扉があった。
アオイが、扉の横にある四角い出っ張りに手を翳すと、その扉は音もなく開いた。
……この扉も魔道具になってるんだだ。
そして扉の先には、綺麗に区画整理された、巨大な地下街が広がっていた。
「おお……。これは、すごいな」
「ほんとだなぁ。地下街があるっていうのは聞いていたが、ここまでとは思わなかったぜ」
「広い。楽しそう」
「ふふふ。驚いてもらえてよかったよ。ここは、私も含めた地属性の魔族たちで、頑張って整備したんだ。安定した環境で、色々な研究や実験ができるように」
アオイの話によると、様々な環境を設定できる実験用の部屋や施設も色々とあるらしい。
また、暖かい地方や寒い地方などの環境を再現した区画もあるようだ。
ここは実験の為だけでなく、そうした環境に適した魔族が生活できるように、といった目的もあるようだ。
なんというかこの街は、新しい技術が生まれ、それがすぐに街中に広がり、そして様々な種族が生活できるっていう、かなり理想的な街なのではないだろうか?
そのような内容をアオイに言うと、
「そうでもないさ。魔道具ではなく、自分自身で魔法を使うのを好む魔族もいるし、あちこちを放浪したいという魔族もいる。それに、この近くには魔物がいないから、狩りもできないんだ。だから、ここにいる魔族は、新しい物を生み出したい、それをいち早く体験したい、って魔族がほとんどだね」
俺は便利な方がいいかな、と思ってしまうけど、確かにそうだよな。
それに、この世界には魔法があるから、この世界での文明の利器みたいな魔道具に頼らなくても、色々なことができるのか。
「もちろん、私にとってこの街は、とても好ましい場所思っているよ。自分が建設に関わった街、ってものあるけれどね。ああそれと、前にハクト君を連れて来た私の工房も、この街にあるんだ」
「おお、アオイの工房か! 前から気になっていたんだよな」
「あれ? ベイラはまだ行ったことがなかったのか?」
「新しい魔道具や研究をしているってことで、機密が色々とある場所だから、特別な許可が必要なんだ。……私の工房だけならいいかとも思ったんだけれど、ハクト君を連れてくるのも問題だったみたいでね。後で、この街の管理を任せている人から怒られてしまったよ。そういったことは、きちんと許可を取ってからにして下さい、ってね。ああ、もちろん、今回はきちんと全員分の許可をもらっているよ」
むしろ俺が特例なパターンだった!
それと、やっぱりこの街も、魔皇とは別に管理する魔族がいるんだな。
「うーん、そうだね。せっかくだし、今日は私の工房に案内しようか」
ということで、皆でアオイの工房へ行くことにした。
◇
「おっ、これが前に言っていたゴーレムか。確かに便利そうだぜ」
アオイの工房に着くと、ベイラはすぐにく色々な魔道具を見始めた。
ディニエルは、そんなに興味がなさそうかも? なんて思ったけど、結構興味深そうに辺りを見回していた。
ちょっと聞いてみると、
「ベイラからいっぱい見せられた。ここのは新鮮」
とのことだった。
……ベイラとは長い付き合いみたいだし、本当に色々な魔道具を見せられたんだろうな。
「さて。それじゃ、新作の魔道具を見てもらおうかな。前にハクト君には見せたやつだけれど、あれから改良を加えてみたんだ」
ということで、前に見た、プロジェクターのような魔道具が出てきた。
あの後、プロジェクターとか、映像を出力する機械について何度か質問をされたんだけど、それが参考になったのかな?
「それじゃまず、この特殊な加工をした魔石をセットするよ。そして、この魔道具を起動すると……」
壁に、映像が投影された。
それを見た皆は、それぞれが驚きをあらわにしていた。
俺は似たような機械を知っていたけど、皆はそうじゃないだろうしな。
特にベイラは、食い入るように見つめているな。
それにしても、前回は静止画だったけど、今回はついに動画が出力できるようになったのか。
それと、おそらくあの魔石に動画が記録してあるんだろう。
「ハクト君から色々な話を聞いてね。異世界での映像というのは、何枚もの絵を連続して出力して表現している、といった部分は、特に参考になったよ。改めてお礼を言うよ。ハクト君、ありがとう」
「いや、むしろ俺の適当な説明から、ここまで持って行ったアオイがすごいと思う」
本当にな。
◇
それから、他にもアオイの魔道具を見せてもらったり、ベイラとアオイで魔道具の解説をしてもらったりした。
ディニエルは、ベイラが解説をすると言った時に、またか……、みたいな表情をしていたけど、アオイの説明もあったからか、そこそこ興味深そうに聞いていた。
そしてそのまま、アオイの工房で夕食を食べ、今日は寝ることにした。
俺たちの宿泊場所は、商談にきた魔族が泊まる部屋を用意してくれていたようだ。
けど、ベイラは色々とアオイと話したいようで、この工房に泊まるようだ。
夜更かししないようにな、何ていうと、ドワーフは何日かは徹夜しても平気、なんて答えが返ってきた。
何日か飲まず食わずで魔道具を作っていた時は、さすがにちょっとやばい感じになったけどな、なんて笑って言っていた。
それを聞いたアオイも、同じように集中していて、ふと魔法を使おうとしたとき全然魔法が発動しなくて、疲れに気づいた、なんて話をしだした。
頼むから、きちんと休んで欲しい。
……それを聞いていたリューナが、すごい表情になっているしな。
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