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第九章
第145話 また、友になったライバル
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二人の様子からして、無事仲直りできそうだな、なんて思っていると
「……もしマオさえよければ、****と****ではなく、リューナとマオとして、また改めてやり直していきませんか?」
「そうっすね。なにより、今日の切っ掛けになった、ハクトの兄貴にもらった名前、ってのがいいっすね!」
リューナはともかく、マオの名前はかなり適当につけたら、なんだか申し訳なくなってくる。
……本人は気に入ってくれているんだけどさ。
「……兄貴、ですか? マオは、ハクト様よりもかなり年上ですよね?」
「気持ちの問題っす! ……まあ、我、私が勝手に言っているだけっすけど」
あ、その自覚はちゃんとあったのね。
「なるほど。……それですと、私はハクト様の”ドラゴンメイド”を名乗っています。意味としては、”ドラゴン”とはドラゴンのこと、”メイド”とはメイドという意味です。そして、私はハクト様に雇われていますので、実際にその立場にあります。つまり、私の勝ちということになりますね」
いや、ドラゴンメイドっていう役職は、リューナが勝手にあちこちで名乗ってるだけだからな!?
というか、別に勝ち負けとかじゃないと思うんだが……。
「ぐぬぬ。……悔しいっすけど、これはそっちの勝ちっす。けど、次は負けないっすよ!」
しかも、何故か敗北を認めているし。
なんて思っていると、
「んじゃ、久々に二人で模擬戦でもやるか? マオもリューナも、最後にお互いが戦った時よりも強くなってるからな」
と、ホムラが二人を焚き付けた。
「ホムラの姉貴、いいアイディアっす! リューナに、我、私の強くなった力を見せつけてやるっす!」
「それは私もです。それと、最近は素晴らしい魔法を何度か見る機会がありましたから。」
妖精たちの魔法とかは、確かにすごかったな。
……何度かって言っていたけど、まさか俺のやつも含まれていないよな?
「すごい魔法なら、我もハクトの兄貴から見せてもらったっす! それを見て、我はハクトの兄貴と呼ぶことにしたっす!」
「私も、あの魔法を見て、ハクト様に仕えたいという思いが一層強くなりました」
ああ、魔力を全力で解放しようとした時のことか。
「リューナには前にも言ったけど、あれは俺が元々持っていた魔力じゃないんだ。……すまん、マオにも言っておけばよかったな。だから、俺を兄貴と呼ぶ理由はないんだ」
前は強引に押し切られて言えなかったけど、早く言えばよかったな。
「それなら、ハクトの兄貴に会う前に、ホムラの姉貴から聞いていたっすよ。我がハクトの兄貴と呼びたくなったのは、魔法自体を見たからっす。魔法は、魔力だけでなくてイメージが重要っすよね? そのイメージから生み出された魔法によって、我の心が揺さぶられたんすよ!」
「私も、そうです。その後に見せていただいた魔力の解放は、とても驚かされました。けれど、それだけなのです。むしろその前に見せていただいた多彩な魔法によって、心がとても高揚しました。あの時は、ハクト様にそれが悟られないよう、抑えるので必死でしたが」
あー。
リューナの趣味嗜好を知った今だと、その話に納得せざるを得ないな。
「話していたら、より戦いたくなってきたっす!」
「そうですね。では、少し離れた場所に向かいましょうか」
「そうっすね! 今回は負けないっす!」
「ふふっ。それは、私もです」
と言いながら二人は飛行魔法で少し遠くに飛んでいった。
そして、模擬戦が始まったのだが……、
「な、なあ、ホムラ。模擬戦、って言ってる割には、かなり危なくみえるんだけど」
派手な魔法が飛び交ったり、
「それなら問題ないぜ。威力自体は弱くしてるし、もし当たっても回復魔法で治療できるしな!」
治せるから大丈夫って、何というか脳筋的な考え方すぎる気がするんだが……。
いや、そもそも魔族自体の発想がそっちよりだったな。
「それよりもハクト。これを見ていたら模擬戦したくならないか?」
「いや、今のを聞いたら、さらにその気がなくなったよ……。あんまり痛いのとかは苦手だしな」
「……そうか。そいつは、残念だ」
本当に残念そうな表情をしているな……。
……いかんいかん。
ちょっとだけならいいんじゃないか、なんて考えが、頭を過ってしまった。
うん、話題を変えよう。
ちょうど、聞きたいことがあるしな。
「そういえば、マオは自分のことを我って言った後で、私って言い換えたりするけど、何か理由はあるのか?」
「あー……。あいつの理想の魔王像ってやつが、自分の事を我といいつつ偉そうな口調で部下に話しかける、みたいな感じでな。まずは形からってことで、口調を変えたんだ。けど、あいつが案内人になった時に、それはまずいと元の口調に戻そうとしたんだ。けど、気を抜いたりすると、自分のことを我、って言ってしまうんだとさ」
「なるほどな。まあでも、初めて会った魔族の一人称が我だったとしても、魔族ってのは変わってるなー、くらいにしか思わないし、問題ない気がするな」
「……いや、魔族の第一印象がそれになるのは、ちょっと勘弁してほしいんだがな。まあでも、あいつが案内人をしている時は気を利かせているし、その心配はしなくていいな。……魔王、って単語を出されると、ビクッてするくらいか。そん時は、上手く誤魔化してるみたいだけどな」
人間族から言われる、魔王、って単語には、どうしても敏感になってしまうんだろうな。
俺の場合、魔王と言われると、あの本について考えてしまうかもな。
……人間界の皆は、魔王についてどう思っているんだろうか?
俺が会って接した限りでは、マオと皆は仲良くできると思う。
……けど、本人が魔王だと明かした後では、どうなんだろうか?
もちろん、それを明かさずにいる、ってこともできるだろうけど、マオは絶対に、自分の正体を明かすだろうな。
やらかしてしまったことを反省し、今でも色々と頑張っていることを、俺は知っている。
けど、人間界での魔王がどんな存在として扱われているかは、わからない。
……魔族の印象ですらわからないし、すぐに皆と会ってもらうのは難しいかもな。
「…ーい。おーい、ハクト! ……急にだまっちまったけど、どうした?」
「……え?」
ああ、いかん。
またアオイの時になりそうだった。
心配されてもあれだし、とりあえず誤魔化すか。
「あー、えっと。マオを見ていたら、カレーが食べたくなっちゃってな。そしたら、前にエルフの村で食べたカレーについて、次に行った時は何を食べようかな、なんて考え始めちゃって」
「カレー? マオを見て? うーん。オレには全くピンとこねぇな。ああけど、あのカレーについては、オレも気になってるぜ。今度、行きたい奴を誘って行ってみようぜ!」
……あれ?
前に、俺が勇者と魔王の本を読んでいないことを指摘していたし、てっきりホムラは読んだのかと思ったけど。
「そうだな。ハヤテとかも行きたい、って言いそうだ。……ホムラって、勇者と魔王の本は読んだことはあるよね?」
「うん? そりゃあ当然だろ? ……ハクトも、そろそろ読む気になったか?」
やっぱり、読んでいるみたいだな。
……うーん、あの本を読んで、俺の話にピンとこない、ってことはあるのだろうか?
とりあえずホムラに、読んだよ、と答え、続けて内容について話そうとしたのだが、
「あー! 負けたっす! ……やっぱり、長くハクトの兄貴のそばにいたからっすかね?」
と、模擬戦を終えたマオたちが帰って来た。
……話に集中して、途中から見ていなかった。
ちなみに、模擬戦の様子は、動きが早すぎて何もわからない、なんてことにはならず、目に魔力を流すことではっきりと目で追えた。
……うん、追えてしまったんだ。
「いや、俺のそばにいても強くはならないと思うんだが……」
目で追えはしたけど、流石にあの戦闘はできないからな、うん。
……練習する気はないので。
「そうでしょうか? けれど、今回に関してはマオが本調子ではないように感じました」
「……やっぱり、リューナにはバレバレっすね。実は昨日、手伝いでかなり魔力を消費して、今でも完全には回復してないんすよ」
「そうでしたか。次に戦う時は。お互い万全の状態な時に戦いましょう」
「そうっすね。次こそは負けないっす!」
「いえ、こちらが連勝させていただきます」
うん。このやり取りを見ると、マオとリューナが前からライバルだったって話を信じられるな。
それに、リューナはマオに対してだけは、さん、をつけていないし。
……昔は、喧嘩をするほど仲がいい、って関係だったんだろうな。
仲直りができて、本当に良かった。
「……もしマオさえよければ、****と****ではなく、リューナとマオとして、また改めてやり直していきませんか?」
「そうっすね。なにより、今日の切っ掛けになった、ハクトの兄貴にもらった名前、ってのがいいっすね!」
リューナはともかく、マオの名前はかなり適当につけたら、なんだか申し訳なくなってくる。
……本人は気に入ってくれているんだけどさ。
「……兄貴、ですか? マオは、ハクト様よりもかなり年上ですよね?」
「気持ちの問題っす! ……まあ、我、私が勝手に言っているだけっすけど」
あ、その自覚はちゃんとあったのね。
「なるほど。……それですと、私はハクト様の”ドラゴンメイド”を名乗っています。意味としては、”ドラゴン”とはドラゴンのこと、”メイド”とはメイドという意味です。そして、私はハクト様に雇われていますので、実際にその立場にあります。つまり、私の勝ちということになりますね」
いや、ドラゴンメイドっていう役職は、リューナが勝手にあちこちで名乗ってるだけだからな!?
というか、別に勝ち負けとかじゃないと思うんだが……。
「ぐぬぬ。……悔しいっすけど、これはそっちの勝ちっす。けど、次は負けないっすよ!」
しかも、何故か敗北を認めているし。
なんて思っていると、
「んじゃ、久々に二人で模擬戦でもやるか? マオもリューナも、最後にお互いが戦った時よりも強くなってるからな」
と、ホムラが二人を焚き付けた。
「ホムラの姉貴、いいアイディアっす! リューナに、我、私の強くなった力を見せつけてやるっす!」
「それは私もです。それと、最近は素晴らしい魔法を何度か見る機会がありましたから。」
妖精たちの魔法とかは、確かにすごかったな。
……何度かって言っていたけど、まさか俺のやつも含まれていないよな?
「すごい魔法なら、我もハクトの兄貴から見せてもらったっす! それを見て、我はハクトの兄貴と呼ぶことにしたっす!」
「私も、あの魔法を見て、ハクト様に仕えたいという思いが一層強くなりました」
ああ、魔力を全力で解放しようとした時のことか。
「リューナには前にも言ったけど、あれは俺が元々持っていた魔力じゃないんだ。……すまん、マオにも言っておけばよかったな。だから、俺を兄貴と呼ぶ理由はないんだ」
前は強引に押し切られて言えなかったけど、早く言えばよかったな。
「それなら、ハクトの兄貴に会う前に、ホムラの姉貴から聞いていたっすよ。我がハクトの兄貴と呼びたくなったのは、魔法自体を見たからっす。魔法は、魔力だけでなくてイメージが重要っすよね? そのイメージから生み出された魔法によって、我の心が揺さぶられたんすよ!」
「私も、そうです。その後に見せていただいた魔力の解放は、とても驚かされました。けれど、それだけなのです。むしろその前に見せていただいた多彩な魔法によって、心がとても高揚しました。あの時は、ハクト様にそれが悟られないよう、抑えるので必死でしたが」
あー。
リューナの趣味嗜好を知った今だと、その話に納得せざるを得ないな。
「話していたら、より戦いたくなってきたっす!」
「そうですね。では、少し離れた場所に向かいましょうか」
「そうっすね! 今回は負けないっす!」
「ふふっ。それは、私もです」
と言いながら二人は飛行魔法で少し遠くに飛んでいった。
そして、模擬戦が始まったのだが……、
「な、なあ、ホムラ。模擬戦、って言ってる割には、かなり危なくみえるんだけど」
派手な魔法が飛び交ったり、
「それなら問題ないぜ。威力自体は弱くしてるし、もし当たっても回復魔法で治療できるしな!」
治せるから大丈夫って、何というか脳筋的な考え方すぎる気がするんだが……。
いや、そもそも魔族自体の発想がそっちよりだったな。
「それよりもハクト。これを見ていたら模擬戦したくならないか?」
「いや、今のを聞いたら、さらにその気がなくなったよ……。あんまり痛いのとかは苦手だしな」
「……そうか。そいつは、残念だ」
本当に残念そうな表情をしているな……。
……いかんいかん。
ちょっとだけならいいんじゃないか、なんて考えが、頭を過ってしまった。
うん、話題を変えよう。
ちょうど、聞きたいことがあるしな。
「そういえば、マオは自分のことを我って言った後で、私って言い換えたりするけど、何か理由はあるのか?」
「あー……。あいつの理想の魔王像ってやつが、自分の事を我といいつつ偉そうな口調で部下に話しかける、みたいな感じでな。まずは形からってことで、口調を変えたんだ。けど、あいつが案内人になった時に、それはまずいと元の口調に戻そうとしたんだ。けど、気を抜いたりすると、自分のことを我、って言ってしまうんだとさ」
「なるほどな。まあでも、初めて会った魔族の一人称が我だったとしても、魔族ってのは変わってるなー、くらいにしか思わないし、問題ない気がするな」
「……いや、魔族の第一印象がそれになるのは、ちょっと勘弁してほしいんだがな。まあでも、あいつが案内人をしている時は気を利かせているし、その心配はしなくていいな。……魔王、って単語を出されると、ビクッてするくらいか。そん時は、上手く誤魔化してるみたいだけどな」
人間族から言われる、魔王、って単語には、どうしても敏感になってしまうんだろうな。
俺の場合、魔王と言われると、あの本について考えてしまうかもな。
……人間界の皆は、魔王についてどう思っているんだろうか?
俺が会って接した限りでは、マオと皆は仲良くできると思う。
……けど、本人が魔王だと明かした後では、どうなんだろうか?
もちろん、それを明かさずにいる、ってこともできるだろうけど、マオは絶対に、自分の正体を明かすだろうな。
やらかしてしまったことを反省し、今でも色々と頑張っていることを、俺は知っている。
けど、人間界での魔王がどんな存在として扱われているかは、わからない。
……魔族の印象ですらわからないし、すぐに皆と会ってもらうのは難しいかもな。
「…ーい。おーい、ハクト! ……急にだまっちまったけど、どうした?」
「……え?」
ああ、いかん。
またアオイの時になりそうだった。
心配されてもあれだし、とりあえず誤魔化すか。
「あー、えっと。マオを見ていたら、カレーが食べたくなっちゃってな。そしたら、前にエルフの村で食べたカレーについて、次に行った時は何を食べようかな、なんて考え始めちゃって」
「カレー? マオを見て? うーん。オレには全くピンとこねぇな。ああけど、あのカレーについては、オレも気になってるぜ。今度、行きたい奴を誘って行ってみようぜ!」
……あれ?
前に、俺が勇者と魔王の本を読んでいないことを指摘していたし、てっきりホムラは読んだのかと思ったけど。
「そうだな。ハヤテとかも行きたい、って言いそうだ。……ホムラって、勇者と魔王の本は読んだことはあるよね?」
「うん? そりゃあ当然だろ? ……ハクトも、そろそろ読む気になったか?」
やっぱり、読んでいるみたいだな。
……うーん、あの本を読んで、俺の話にピンとこない、ってことはあるのだろうか?
とりあえずホムラに、読んだよ、と答え、続けて内容について話そうとしたのだが、
「あー! 負けたっす! ……やっぱり、長くハクトの兄貴のそばにいたからっすかね?」
と、模擬戦を終えたマオたちが帰って来た。
……話に集中して、途中から見ていなかった。
ちなみに、模擬戦の様子は、動きが早すぎて何もわからない、なんてことにはならず、目に魔力を流すことではっきりと目で追えた。
……うん、追えてしまったんだ。
「いや、俺のそばにいても強くはならないと思うんだが……」
目で追えはしたけど、流石にあの戦闘はできないからな、うん。
……練習する気はないので。
「そうでしょうか? けれど、今回に関してはマオが本調子ではないように感じました」
「……やっぱり、リューナにはバレバレっすね。実は昨日、手伝いでかなり魔力を消費して、今でも完全には回復してないんすよ」
「そうでしたか。次に戦う時は。お互い万全の状態な時に戦いましょう」
「そうっすね。次こそは負けないっす!」
「いえ、こちらが連勝させていただきます」
うん。このやり取りを見ると、マオとリューナが前からライバルだったって話を信じられるな。
それに、リューナはマオに対してだけは、さん、をつけていないし。
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