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第九章
第148話 俺にとっては 秘密のたび
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ソフィアの突拍子もない提案には驚いたが、よく考えてみるとあり、なのかもしれない。
そもそもは俺の家が広すぎて持て余しそう、ってことから始まっているしな。
必要に応じてスペースの中身を入れ替えたり、狭いと思ったらスペースを広げたり、気分転換とかで部屋を入れ替えたり、なんてことができそうだ。
うん、そう考えると、この設計図で勧めてもらってもいいかもしれないな。
……ただ、改めて思うけど、家の広さがサッカーコートの半分くらいに見えるってのは、広すぎるにも限度があるよなぁ。
さて、そうと決めたら、俺の部屋とかをどうするか考えないとか。
……いっそのこと、リューナに任せちゃおうかな?
魔皇の城にある俺の部屋も、実質的にそうなっているしな。
元々は泊まる用の部屋として考えていなかったけど、ハヤテとの旅行を機に、リューナがいい感じにベッドとかを配置してくれていた。
正直、自分がやるよりもしっくり来たんだよな。
それにリューナは、マオに会ったことで色々と刺激を受けたみたいで、もっと仕事が欲しいって俺に言ってきたからな。
……よし! この辺の場所がいい、とか、こんな感じがいい、みたいな方針を考えて、後はリューナにお願いしてみようかな。
◇
俺の家に関しての方針を決めたので、他の皆が俺の家に作りたがっているスペースについて聞いてみた。
とりあえず、魔皇の皆が人間界に来た時に泊まれる部屋、というのは必要そうだな。
それと、俺の知り合いが来た時用の部屋、異世界観光大使という肩書があるので、誰かが訪ねて来た時に対応する部屋、だな。
まあ、その肩書としての俺を訪ねてくる人なんてほぼいないだろうけど、まあ念のため、ということで。
「後は、ハヤテの希望しているレクリエーション部屋、アオイの試作魔道具の体験部屋、ってのはあると面白そうだ。……ホムラの修練部屋とか、明らかに皆のコレクションを収納するだけっぽい部屋は却下で」
面白そうなものあったけど、それ自分たちの城に作ったらいいのでは? みたいなものも結構あった。
……この意見もそうだけど、ここって俺の家だよな? ってなることばかりだな。
いや、もう考えるだけ無駄か。
他にも、物を置いておく場所とか、食事を作る場所とか、必要なスペースを考えていたのだが……、
「うーむ、考えることが多すぎる。……よし、決めた! これもリューナにお願いちゃおう。俺よりも確実に、いい感じにしてくれるだろうしな」
ちょっと丸投げしすぎな気もするけど、本人が仕事をやりたがってるし、大丈夫だろう。
……けど、必要であれば、リューナが優先的に俺の家のスペースを確保していい、と言っておこうかな。
「私も、この設計図は知り合いの天使にお願いしています。思いついたアイディアなどを、その都度設計図に反映してもらっています」
……それって、ソフィアが何か思いつくたびに、その天使にお願いしているってことだよな?
「相手の天使は、何か言ってこないのか?」
「そうですね。私の意見は毎回新鮮で面白い、設計図の作り甲斐がある、とのことです」
「……なるほど」
とりあえず、俺の家の事で相手が迷惑に思っていなさそうでよかった。
と、そんな感じで話していると、この部屋のドアがノックされた。
「ソフィア様、いらっしゃいますか?」
この声は、モニカだな。
何か、ソフィアに用があるのだろうか?
とりあえず、俺はソフィアに頷くと
「いますよ。モニカさん、どうぞ」
と、ソフィアが入室を促した。
すぐにドアが開くと、
「失礼します。……あ、ハクトさんも、まだいらっしゃったのですね」
と、入室したモニカが、俺がいることに気づいた。
「そろそろ夕食の時間ですね。ハクトさんも頷きましたし、三人で夕食を食べましょうか」
「いや、さっきのはそういう意味じゃなかったんだが……。ああいや、けど、モニカさえ問題なければ夕食はご一緒させてもらおうかな」
そういえば前にこの教会で食事を取った時、ソフィアからモニカに対して、これからも食事を一緒に食べますか? みたいな提案をしていたな。
それが今でも続いているみたいだ。
さて、モニカの方は問題ないかな、とそちらを見ると、一度口を開きかけ、何かを思い出すようにその口を閉じた。
……もしかして、二人分の料理だった、とか?
あ、いや、そうか。
「今日の夜食べようとしていたのって、俺がおすそ分けとして持って来た料理だったのか?」
「えっと、その、そうです。あ、教会にいた皆さまにも配っておきました。それと、この袋は返しておきますね」
と、おすそ分けを入れておいた収納用の魔道具を返してもらった。
最近は旅行に行くことが多いから、教会に何回かお土産とかを持っていく機会があったんだけど、どうしても忙しい人もいるからな。
そういうのもあって、今はこの形にしてみた。
俺の泊っている場所も近いし、すぐに回収に来れるからな。
「ああ、ありがとう。それと、俺も夜はおすそわけした料理をを食べようと思ってたんだ。量に関しても、まだまだいっぱいあるしな」
ソフィアがおかわりしたい、と言っても十分に対応できる。
ちなみに、料理は小分けにして保存用の魔法をかけてあるので、ある程度の期間は問題なく保存できる。
「それなら、大丈夫ですね」
◇
ということで、三人で就職を食べることにした。
モニカは、こんなにおいしい料理初めて食べました! とかなり喜んでくれて、作ったのは俺ではないけど、嬉しかったな。
それと、ソフィアの方だが、案の定おかわりを希望してきた。
……俺の貴重なストックを何個か提供したけど、まあそれだけおいしかったってことだしな。
うん、後でヒカリに伝えておこう。
そして食事を終え、
「お祝いの料理、とのことでしたが、どのようなお祝いだったのでしょうか?」
と、モニカに質問された。
……うーん、何て説明したものか。
「あ、いえ。何か問題がありましたら大丈夫です」
「ああ、いや。うーんと、簡単に説明すると、リューナともう一人の魔族がちょっと仲違いしていたんだけど、それが仲直りしたんだ。そのことのお祝い、って感じかな?」
流石に、魔王、とかは説明できないしな。
「あのリューナさんが、ですか? あまり、そういったことにはならなそうな方でしたけど……。ですか、仲直りできたようですので、よかったです」
うん、本当にな。
……あ、魔王うんぬんで思い出した。
勇者と魔王の本について、気になったことがあったんだった。
もしかしたら、ソフィアなら知ってるかな?
「なあソフィア。昨日、ホムラと話した時のことなんだが……」
と、俺が読んだ本と、ホムラが読んだであろう本の内容が違っているのではないか。
魔界に伝わっている本はどんな内容なのか、と質問してみた。
それと、俺が読んだ本をソフィアに見せた。
「勇者と魔王について書かれた本は、たまに確認しているのですが、このバージョンはまだ読んだことはないですね」
ということは、最近出版された本なのかな?
……いや、ソフィアは漫画の方を優先して読んでいそうだし、そもそもこの世界の本も大量に出版されていそうだし、そうとも限らないか。
なんて考えていると、
「その本でしたら、私が小さいころに読んだことがあります。読み終わった後は、なんだかカレーが食べたくなりました」
と、モニカが本の感想を言った。
「やっぱり、モニカもそうなるよな。……ってことは、魔界にはこの本はまだ伝わっていなさそうだな。うーん、そうなると、魔界にはどんな本が伝わっているんだろうか?」
「それでしたら、次の旅行は本がたくさんある場所に行くようですので、その時に確認してみるとよいと思います。私も同行しますので、探す手伝いもできると思います」
……ソフィア、それ、俺に言うのは秘密じゃないのか?
まあ、次はメイってことで、何となく予想はついていたけどさ。
「……あの、ソフィア様」
「ああ、そうでした。それは秘密にしてほしい、と言われていたのでしたね。もう一人の同行者は、言わないようにしないとですね」
それを聞いたモニカが、そっと顔を逸らした。
……うん、なんというか、すまん。
そもそもは俺の家が広すぎて持て余しそう、ってことから始まっているしな。
必要に応じてスペースの中身を入れ替えたり、狭いと思ったらスペースを広げたり、気分転換とかで部屋を入れ替えたり、なんてことができそうだ。
うん、そう考えると、この設計図で勧めてもらってもいいかもしれないな。
……ただ、改めて思うけど、家の広さがサッカーコートの半分くらいに見えるってのは、広すぎるにも限度があるよなぁ。
さて、そうと決めたら、俺の部屋とかをどうするか考えないとか。
……いっそのこと、リューナに任せちゃおうかな?
魔皇の城にある俺の部屋も、実質的にそうなっているしな。
元々は泊まる用の部屋として考えていなかったけど、ハヤテとの旅行を機に、リューナがいい感じにベッドとかを配置してくれていた。
正直、自分がやるよりもしっくり来たんだよな。
それにリューナは、マオに会ったことで色々と刺激を受けたみたいで、もっと仕事が欲しいって俺に言ってきたからな。
……よし! この辺の場所がいい、とか、こんな感じがいい、みたいな方針を考えて、後はリューナにお願いしてみようかな。
◇
俺の家に関しての方針を決めたので、他の皆が俺の家に作りたがっているスペースについて聞いてみた。
とりあえず、魔皇の皆が人間界に来た時に泊まれる部屋、というのは必要そうだな。
それと、俺の知り合いが来た時用の部屋、異世界観光大使という肩書があるので、誰かが訪ねて来た時に対応する部屋、だな。
まあ、その肩書としての俺を訪ねてくる人なんてほぼいないだろうけど、まあ念のため、ということで。
「後は、ハヤテの希望しているレクリエーション部屋、アオイの試作魔道具の体験部屋、ってのはあると面白そうだ。……ホムラの修練部屋とか、明らかに皆のコレクションを収納するだけっぽい部屋は却下で」
面白そうなものあったけど、それ自分たちの城に作ったらいいのでは? みたいなものも結構あった。
……この意見もそうだけど、ここって俺の家だよな? ってなることばかりだな。
いや、もう考えるだけ無駄か。
他にも、物を置いておく場所とか、食事を作る場所とか、必要なスペースを考えていたのだが……、
「うーむ、考えることが多すぎる。……よし、決めた! これもリューナにお願いちゃおう。俺よりも確実に、いい感じにしてくれるだろうしな」
ちょっと丸投げしすぎな気もするけど、本人が仕事をやりたがってるし、大丈夫だろう。
……けど、必要であれば、リューナが優先的に俺の家のスペースを確保していい、と言っておこうかな。
「私も、この設計図は知り合いの天使にお願いしています。思いついたアイディアなどを、その都度設計図に反映してもらっています」
……それって、ソフィアが何か思いつくたびに、その天使にお願いしているってことだよな?
「相手の天使は、何か言ってこないのか?」
「そうですね。私の意見は毎回新鮮で面白い、設計図の作り甲斐がある、とのことです」
「……なるほど」
とりあえず、俺の家の事で相手が迷惑に思っていなさそうでよかった。
と、そんな感じで話していると、この部屋のドアがノックされた。
「ソフィア様、いらっしゃいますか?」
この声は、モニカだな。
何か、ソフィアに用があるのだろうか?
とりあえず、俺はソフィアに頷くと
「いますよ。モニカさん、どうぞ」
と、ソフィアが入室を促した。
すぐにドアが開くと、
「失礼します。……あ、ハクトさんも、まだいらっしゃったのですね」
と、入室したモニカが、俺がいることに気づいた。
「そろそろ夕食の時間ですね。ハクトさんも頷きましたし、三人で夕食を食べましょうか」
「いや、さっきのはそういう意味じゃなかったんだが……。ああいや、けど、モニカさえ問題なければ夕食はご一緒させてもらおうかな」
そういえば前にこの教会で食事を取った時、ソフィアからモニカに対して、これからも食事を一緒に食べますか? みたいな提案をしていたな。
それが今でも続いているみたいだ。
さて、モニカの方は問題ないかな、とそちらを見ると、一度口を開きかけ、何かを思い出すようにその口を閉じた。
……もしかして、二人分の料理だった、とか?
あ、いや、そうか。
「今日の夜食べようとしていたのって、俺がおすそ分けとして持って来た料理だったのか?」
「えっと、その、そうです。あ、教会にいた皆さまにも配っておきました。それと、この袋は返しておきますね」
と、おすそ分けを入れておいた収納用の魔道具を返してもらった。
最近は旅行に行くことが多いから、教会に何回かお土産とかを持っていく機会があったんだけど、どうしても忙しい人もいるからな。
そういうのもあって、今はこの形にしてみた。
俺の泊っている場所も近いし、すぐに回収に来れるからな。
「ああ、ありがとう。それと、俺も夜はおすそわけした料理をを食べようと思ってたんだ。量に関しても、まだまだいっぱいあるしな」
ソフィアがおかわりしたい、と言っても十分に対応できる。
ちなみに、料理は小分けにして保存用の魔法をかけてあるので、ある程度の期間は問題なく保存できる。
「それなら、大丈夫ですね」
◇
ということで、三人で就職を食べることにした。
モニカは、こんなにおいしい料理初めて食べました! とかなり喜んでくれて、作ったのは俺ではないけど、嬉しかったな。
それと、ソフィアの方だが、案の定おかわりを希望してきた。
……俺の貴重なストックを何個か提供したけど、まあそれだけおいしかったってことだしな。
うん、後でヒカリに伝えておこう。
そして食事を終え、
「お祝いの料理、とのことでしたが、どのようなお祝いだったのでしょうか?」
と、モニカに質問された。
……うーん、何て説明したものか。
「あ、いえ。何か問題がありましたら大丈夫です」
「ああ、いや。うーんと、簡単に説明すると、リューナともう一人の魔族がちょっと仲違いしていたんだけど、それが仲直りしたんだ。そのことのお祝い、って感じかな?」
流石に、魔王、とかは説明できないしな。
「あのリューナさんが、ですか? あまり、そういったことにはならなそうな方でしたけど……。ですか、仲直りできたようですので、よかったです」
うん、本当にな。
……あ、魔王うんぬんで思い出した。
勇者と魔王の本について、気になったことがあったんだった。
もしかしたら、ソフィアなら知ってるかな?
「なあソフィア。昨日、ホムラと話した時のことなんだが……」
と、俺が読んだ本と、ホムラが読んだであろう本の内容が違っているのではないか。
魔界に伝わっている本はどんな内容なのか、と質問してみた。
それと、俺が読んだ本をソフィアに見せた。
「勇者と魔王について書かれた本は、たまに確認しているのですが、このバージョンはまだ読んだことはないですね」
ということは、最近出版された本なのかな?
……いや、ソフィアは漫画の方を優先して読んでいそうだし、そもそもこの世界の本も大量に出版されていそうだし、そうとも限らないか。
なんて考えていると、
「その本でしたら、私が小さいころに読んだことがあります。読み終わった後は、なんだかカレーが食べたくなりました」
と、モニカが本の感想を言った。
「やっぱり、モニカもそうなるよな。……ってことは、魔界にはこの本はまだ伝わっていなさそうだな。うーん、そうなると、魔界にはどんな本が伝わっているんだろうか?」
「それでしたら、次の旅行は本がたくさんある場所に行くようですので、その時に確認してみるとよいと思います。私も同行しますので、探す手伝いもできると思います」
……ソフィア、それ、俺に言うのは秘密じゃないのか?
まあ、次はメイってことで、何となく予想はついていたけどさ。
「……あの、ソフィア様」
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