17 / 161
第一章 知り合いが どんどん増える 一週間
第17話 ゴーレムファイト!
しおりを挟む
というわけで再びやってきたホムラの土地。
相変わらずの広さだな。
「ゴーレムを作り出す魔法は、一般的にクリエイトゴーレムと呼ばれているね。まずは試しにやってみせようか」
アオイが地面に向けて手をかざすと、みるみる土でできた人型の像、ゴーレムが生成された。
手の指や関節まで生成されており、かなり高度なことをやっていそうだ。
「そして、作り出したゴーレムは魔法で操ることもできる。こちらの魔法はコントロールゴーレム、もしくは単純にコントロールと呼ばれることが多いね」
彼女の手から魔力の線がゴーレムまで伸び、それが接続されるとゴーレムが立ち上がり歩き出した。
「こんな感じだね。そしてこのゴーレムに魔法陣と、動力として魔石を仕込むことで、操らなくても勝手に動くゴーレムを作り出すことができる。とはいえ複雑な動きをさせるにはいろいろな工夫が必要だけどね。ああそうだ、今度私が作成したゴーレムを見てもらおうかね。かなりの自信作なんだ」
魔道具の職人が作ったゴーレム、かなり気になる!
「今度ぜひ見せてもらいたいな。楽しみにしてるよ!」
「ああ、楽しみにしてくれたまえ、なんてね。さて、それじゃあゴーレムの作成をしてみようか。慣れるまでは時間をかけてゆっくりと生成してみるといい。次にそのゴーレムと自分を繋ぐような魔力の線を生成して繋ぐ、繋がったらゴーレムを動かすイメージをしっかり持って、魔力の線を通じてゴーレムに魔力を流すんだ」
アドバイス通り、まずはゆっくりと作成してみた。
足から胴体、頭と腕を生成して細かい部分を調整する感じてやってみると、徐々にゴーレムの形ができてきた。
そんな感じでなんとか完成したゴーレムと自分を魔力の線で繋ぎ、立ち上がるイメージを送ってみると、多少ぎこちなくはあるが立ち上がった。
そして、そのまま歩かせてみると、少しバランスは悪いが、倒れることなく歩かせることに成功した。
「おお、できた!」
「ほう。初めてとは思えないほどの出来だね。少し練習すれば、短時間でゴーレムを作り出すことができるようになりそうだ」
「ああ、こいつは魔力に対する適性がかなり高いみたいでな。オレが教えた時もすぐにいろんな属性を使えるようになったぜ」
何度か生成の練習していくうちに、だんだんと生成する速度を速くすることができた。
と、そういえばこのゴーレムは土から生成しているけど、他の属性で生成することはできないのかな?
「そういえば、ホムラは火属性のゴーレムを作ったりはしないの?」
「ん? ああ、一度やってみたことがあるが、形を作ってもすぐに崩れちまったな」
そうなのか、残念。
……うーん、でもどうにかして出来ないかな?
「ちょっとお試しでやってみてもいいかな? 多分できないとは思うけど、やってみたくって」
「ああ、いいんじゃねぇか。何事も挑戦ってやつだな」
「そうだね。実際に試してみるのは大事なことだ。そこから何か知見が得られるかもしれないからね」
というわけで火属性を意識しながらゴーレムを作ろうとしてみた。
……うん、魔力の供給をやめた途端に霧散してしまった。
次は魔力をずっと供給して形を維持してみようかな?
まずはこのまま魔力の線を繋いで、と。
そして立ち上がらせるイメージをしようとしたが、形を維持しながらやるのはかなり制御が難しく、こちらもすぐに形を維持できなくなった。
うん、これも無理そうだ。
後は……
「ホムラかアオイ。魔石を使ってみたいんだけど、持っていたりしない? 後で買い取るから使わせてほしいかな」
「ほう、なるほど。その発想は無かったね。うん、私の魔石を提供しよう。対価は、実験の結果で十分おつりが出るさ」
「いくつか必要そうならオレからも出すぜ。火属性のゴーレムはオレも興味があるしな!」
「ありがと! それじゃあ実験再開だ!」
まずは地面に魔石を置き、それが中心となるように火属性のゴーレムを生成。
形を維持する魔力を魔石から受け取るようイメージしてみると、……おお、形が維持できた!
後は魔力の線を繋いで、立ち上がるイメージを送ってみれば……
「で、できた!」
「おお! やったなハクト!」
「ほほう、これは面白い! 素晴らしいな!」
二人とも絶賛してくれた。
チートのおかげもあるとはいえ、自らの手で新しい発見を生み出せたのはすごく嬉しいな。
「とはいえ、何に使えるかはわからないけどね」
「なに、それはこれから色々試してみればいいさ。私も色々検証してみたいね」
「オレにとっては火属性ってだけでありだな。ハクト、どんな感じか教えてくれるか?」
というわけで、二人にどんな感じて生成したかを説明した。
まさか俺が誰かに魔法の使い方を教えるなんてな。
◇
そうして火属性のゴーレムをファイアゴーレムと、地属性のゴーレムを区別できるようアースゴーレムと名付け、色々と検証していったのだが……
「おらぁ!」
ホムラのファイアゴーレムが腕から何発も炎を飛ばしてきた。
俺は、中心に埋め込んだの魔石を守るよう、アースゴーレムの腕を盾のように変形させて構えた。そしてそのまま前進。
盾を削られつつもファイアゴーレムに接近し、パンチを繰り出した!
「甘いぜハクト!」
しかしホムラはファイアゴーレムの足から炎を噴射し、俺のアースゴーレムのパンチを後ろに飛ぶことで避けた。
けどね……
「その動きは予想していたぜ! 喰らえ! ロケットパンチ!」
俺はアースゴーレムの腕を飛ばし、ホムラのファイアゴーレムの魔石を砕いた!
「なっ! ……やられちまったか。やるな、ハクト」
「そこまで! 今回はハクト君の勝ちだね。いやぁ面白い。まさかゴーレムの腕を射出するとは」
とまあ、何故かゴーレム同士のバトルをすることになった。
めっちゃ楽しかったけど。
◇
きっかけはこんな感じで始まった。
「それにしてもハクトは色々と思いつくな。ゴーレムの腕から炎を撃ちだしたり、形状を変えたり」
「私も色々新たな発見があったよ。君の持つ異世界の知識はもちろん、その発想も面白いね」
「オレもゴーレムを色々動かして試したくなったぜ! ハクト、模擬戦はあんまり乗り気じゃなかったが、ゴーレム同士を戦わせるのはどうだ? ゴーレムには魔石を使って、それが壊れたら負けってことでさ」
「うーん、そうだね。それならやってみようかな」
◇
というわけで今に至る。
「なるほど。ゴーレム同士を戦わせるというのはたまに行われていたけど、こういう戦いも面白いね。ルールを決めて戦わせるというのも面白いかもしれないな」
「ああ、そうだな。とりあえずもう一回やろうぜ、ハクト!」
「そうだな! 俺も、もっと色々試してみたい!」
「盛り上がっているところすまないが、ハクト君はそろそろ帰らなくていいのかい?」
それを聞いてふっと辺りを見回すと、かなり暗くなっていた。
確か、ここと俺が泊っている教会の宿泊所辺りの時間が同じくらいだったっけ。
「あー……、うん。残念だけど今日はここまでにして帰らないとかな。明日はソフィアとの約束もあるし」
「あー、気づけばもうこんな時間か。かなり熱中しちまったな。ハクト、また今後ゴーレム同士で戦おうぜ!」
「ああ、もちろん。俺も楽しかったしな」
「その時は私も呼んでほしいな。次は私も参戦してみるのも面白そうだ」
皆も結構楽しんでいたみたいだ。
アオイが言っていたけど、ルールとかをきちんとして、競技みたいにするのも面白そうだな。
そのためにも、ゴーレムの可能性をもっと探ってみるのもいいかも。
そして二人と連絡先を交換し、転移可能な広場に送ってもらった。
ちなみにリンフォンを取り出した時に、「私の発明品を使ってくれてるとは嬉しいね」なんて言っていた。もしかしたらと思っていたが、やっぱりアオイが開発者だった。
◇
~ハヤテSIDE~
うん。明日はそろそろハクトに会いに行こうかな! ソフィアにハクトの予定は空いてるか聞いてみようっと。
なになに、明日は予定があるのか、残念。
ちなみに、ハクトは明日何をする予定なの? っと。
……。
ほほ~う。そういうことなら……ふふふ!
相変わらずの広さだな。
「ゴーレムを作り出す魔法は、一般的にクリエイトゴーレムと呼ばれているね。まずは試しにやってみせようか」
アオイが地面に向けて手をかざすと、みるみる土でできた人型の像、ゴーレムが生成された。
手の指や関節まで生成されており、かなり高度なことをやっていそうだ。
「そして、作り出したゴーレムは魔法で操ることもできる。こちらの魔法はコントロールゴーレム、もしくは単純にコントロールと呼ばれることが多いね」
彼女の手から魔力の線がゴーレムまで伸び、それが接続されるとゴーレムが立ち上がり歩き出した。
「こんな感じだね。そしてこのゴーレムに魔法陣と、動力として魔石を仕込むことで、操らなくても勝手に動くゴーレムを作り出すことができる。とはいえ複雑な動きをさせるにはいろいろな工夫が必要だけどね。ああそうだ、今度私が作成したゴーレムを見てもらおうかね。かなりの自信作なんだ」
魔道具の職人が作ったゴーレム、かなり気になる!
「今度ぜひ見せてもらいたいな。楽しみにしてるよ!」
「ああ、楽しみにしてくれたまえ、なんてね。さて、それじゃあゴーレムの作成をしてみようか。慣れるまでは時間をかけてゆっくりと生成してみるといい。次にそのゴーレムと自分を繋ぐような魔力の線を生成して繋ぐ、繋がったらゴーレムを動かすイメージをしっかり持って、魔力の線を通じてゴーレムに魔力を流すんだ」
アドバイス通り、まずはゆっくりと作成してみた。
足から胴体、頭と腕を生成して細かい部分を調整する感じてやってみると、徐々にゴーレムの形ができてきた。
そんな感じでなんとか完成したゴーレムと自分を魔力の線で繋ぎ、立ち上がるイメージを送ってみると、多少ぎこちなくはあるが立ち上がった。
そして、そのまま歩かせてみると、少しバランスは悪いが、倒れることなく歩かせることに成功した。
「おお、できた!」
「ほう。初めてとは思えないほどの出来だね。少し練習すれば、短時間でゴーレムを作り出すことができるようになりそうだ」
「ああ、こいつは魔力に対する適性がかなり高いみたいでな。オレが教えた時もすぐにいろんな属性を使えるようになったぜ」
何度か生成の練習していくうちに、だんだんと生成する速度を速くすることができた。
と、そういえばこのゴーレムは土から生成しているけど、他の属性で生成することはできないのかな?
「そういえば、ホムラは火属性のゴーレムを作ったりはしないの?」
「ん? ああ、一度やってみたことがあるが、形を作ってもすぐに崩れちまったな」
そうなのか、残念。
……うーん、でもどうにかして出来ないかな?
「ちょっとお試しでやってみてもいいかな? 多分できないとは思うけど、やってみたくって」
「ああ、いいんじゃねぇか。何事も挑戦ってやつだな」
「そうだね。実際に試してみるのは大事なことだ。そこから何か知見が得られるかもしれないからね」
というわけで火属性を意識しながらゴーレムを作ろうとしてみた。
……うん、魔力の供給をやめた途端に霧散してしまった。
次は魔力をずっと供給して形を維持してみようかな?
まずはこのまま魔力の線を繋いで、と。
そして立ち上がらせるイメージをしようとしたが、形を維持しながらやるのはかなり制御が難しく、こちらもすぐに形を維持できなくなった。
うん、これも無理そうだ。
後は……
「ホムラかアオイ。魔石を使ってみたいんだけど、持っていたりしない? 後で買い取るから使わせてほしいかな」
「ほう、なるほど。その発想は無かったね。うん、私の魔石を提供しよう。対価は、実験の結果で十分おつりが出るさ」
「いくつか必要そうならオレからも出すぜ。火属性のゴーレムはオレも興味があるしな!」
「ありがと! それじゃあ実験再開だ!」
まずは地面に魔石を置き、それが中心となるように火属性のゴーレムを生成。
形を維持する魔力を魔石から受け取るようイメージしてみると、……おお、形が維持できた!
後は魔力の線を繋いで、立ち上がるイメージを送ってみれば……
「で、できた!」
「おお! やったなハクト!」
「ほほう、これは面白い! 素晴らしいな!」
二人とも絶賛してくれた。
チートのおかげもあるとはいえ、自らの手で新しい発見を生み出せたのはすごく嬉しいな。
「とはいえ、何に使えるかはわからないけどね」
「なに、それはこれから色々試してみればいいさ。私も色々検証してみたいね」
「オレにとっては火属性ってだけでありだな。ハクト、どんな感じか教えてくれるか?」
というわけで、二人にどんな感じて生成したかを説明した。
まさか俺が誰かに魔法の使い方を教えるなんてな。
◇
そうして火属性のゴーレムをファイアゴーレムと、地属性のゴーレムを区別できるようアースゴーレムと名付け、色々と検証していったのだが……
「おらぁ!」
ホムラのファイアゴーレムが腕から何発も炎を飛ばしてきた。
俺は、中心に埋め込んだの魔石を守るよう、アースゴーレムの腕を盾のように変形させて構えた。そしてそのまま前進。
盾を削られつつもファイアゴーレムに接近し、パンチを繰り出した!
「甘いぜハクト!」
しかしホムラはファイアゴーレムの足から炎を噴射し、俺のアースゴーレムのパンチを後ろに飛ぶことで避けた。
けどね……
「その動きは予想していたぜ! 喰らえ! ロケットパンチ!」
俺はアースゴーレムの腕を飛ばし、ホムラのファイアゴーレムの魔石を砕いた!
「なっ! ……やられちまったか。やるな、ハクト」
「そこまで! 今回はハクト君の勝ちだね。いやぁ面白い。まさかゴーレムの腕を射出するとは」
とまあ、何故かゴーレム同士のバトルをすることになった。
めっちゃ楽しかったけど。
◇
きっかけはこんな感じで始まった。
「それにしてもハクトは色々と思いつくな。ゴーレムの腕から炎を撃ちだしたり、形状を変えたり」
「私も色々新たな発見があったよ。君の持つ異世界の知識はもちろん、その発想も面白いね」
「オレもゴーレムを色々動かして試したくなったぜ! ハクト、模擬戦はあんまり乗り気じゃなかったが、ゴーレム同士を戦わせるのはどうだ? ゴーレムには魔石を使って、それが壊れたら負けってことでさ」
「うーん、そうだね。それならやってみようかな」
◇
というわけで今に至る。
「なるほど。ゴーレム同士を戦わせるというのはたまに行われていたけど、こういう戦いも面白いね。ルールを決めて戦わせるというのも面白いかもしれないな」
「ああ、そうだな。とりあえずもう一回やろうぜ、ハクト!」
「そうだな! 俺も、もっと色々試してみたい!」
「盛り上がっているところすまないが、ハクト君はそろそろ帰らなくていいのかい?」
それを聞いてふっと辺りを見回すと、かなり暗くなっていた。
確か、ここと俺が泊っている教会の宿泊所辺りの時間が同じくらいだったっけ。
「あー……、うん。残念だけど今日はここまでにして帰らないとかな。明日はソフィアとの約束もあるし」
「あー、気づけばもうこんな時間か。かなり熱中しちまったな。ハクト、また今後ゴーレム同士で戦おうぜ!」
「ああ、もちろん。俺も楽しかったしな」
「その時は私も呼んでほしいな。次は私も参戦してみるのも面白そうだ」
皆も結構楽しんでいたみたいだ。
アオイが言っていたけど、ルールとかをきちんとして、競技みたいにするのも面白そうだな。
そのためにも、ゴーレムの可能性をもっと探ってみるのもいいかも。
そして二人と連絡先を交換し、転移可能な広場に送ってもらった。
ちなみにリンフォンを取り出した時に、「私の発明品を使ってくれてるとは嬉しいね」なんて言っていた。もしかしたらと思っていたが、やっぱりアオイが開発者だった。
◇
~ハヤテSIDE~
うん。明日はそろそろハクトに会いに行こうかな! ソフィアにハクトの予定は空いてるか聞いてみようっと。
なになに、明日は予定があるのか、残念。
ちなみに、ハクトは明日何をする予定なの? っと。
……。
ほほ~う。そういうことなら……ふふふ!
10
あなたにおすすめの小説
社畜の異世界再出発
U65
ファンタジー
社畜、気づけば異世界の赤ちゃんでした――!?
ブラック企業に心身を削られ、人生リタイアした社畜が目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界。
前世では死ぬほど働いた。今度は、笑って生きたい。
けれどこの世界、穏やかに生きるには……ちょっと強くなる必要があるらしい。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。
黄玉八重
ファンタジー
水無月宗八は意識を取り戻した。
そこは誰もいない大きい部屋で、どうやら異世界召喚に遭ったようだ。
しかし姫様が「ようこそ!」って出迎えてくれないわ、不審者扱いされるわ、勇者は1ヶ月前に旅立ってらしいし、じゃあ俺は何で召喚されたの?
優しい水の国アスペラルダの方々に触れながら、
冒険者家業で地力を付けながら、
訪れた異世界に潜む問題に自分で飛び込んでいく。
勇者ではありません。
召喚されたのかも迷い込んだのかもわかりません。
でも、優しい異世界への恩返しになれば・・・。
異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 番外編『旅日記』
アーエル
ファンタジー
カクヨムさん→小説家になろうさんで連載(完結済)していた
【 異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 】の番外編です。
カクヨム版の
分割投稿となりますので
一話が長かったり短かったりしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる