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第三章 要するに この章ほとんど デートかい
第49話 うまい、うますぎる
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「それじゃ、お店の人が来ても驚かないように、元の姿に戻るね~」
そう言うと、ハヤテはさっきの姿に戻った。
ユズは、その姿になったハヤテを見ながら、
「そういえばハヤテちゃんは、どうしてその見た目にしたの?」
と疑問を口にした。
……確かに、言われてみれば気になるかも。
「……本当はね、もっと大人な女性って感じの見た目がよかったんだよ! でもね、頑張ってもこれくらいが限界なんだ~……」
おおう、何か急に哀愁が漂ってきたな……。
「そうなんだ。でも、もしそうなれたら話し方も変えるの? ハクトちゃんにできるのかな?」
そして、それを気にせず話を進めるユズ。
「えっ? もちろん、できるに決まってるよ! ……こほん。ボクはハヤテですの。どうぞ、よろしくお願いしますわ」
……なんだろう、違和感しかない。
「あははっ! ハヤテちゃんには、全っ然似合わないね!」
「笑うなんて、ユズはひどいよ! 今はこの見た目だから、違和感があるだけだもんね! ね、ハクトもそう思うでしょ!?」
うわっ、こっちに来た!
「あー、えっと。……その口調に似合う見た目になればそうかもな」
どんな見た目かはわからないけど。
「ほら、やっぱりそうだよ!」
「えー。ハクトはハヤテちゃんに気をつかってるだけだよね?」
「……ノーコメントで」
なんて他愛のない話をしながら、料理が来るのを待った。
◇
しばらくして運ばれてきた料理は、店の見た目に違わず、絶品だった。
白焼きも肝吸いも食べたことがなかったけど、どちらも美味しくいただけた。
白焼きはお塩やわさび醤油でどうぞ、と店員さんが勧めてくれたので、まずは塩で食べてみた。
そういえば、うなぎはそのまま焼いて食べると臭みがある、みたいなことを聞いたことがあるけど、この白焼きは全くそんなことは無かった。
ふっくらしたうなぎは、噛むと少し弾力を感じた後、うなぎ本来のうま味を感じられてとっても美味しかった。
次に、わさび醤油をつけて食べてみたが、わさびのアクセントが効いてこれもまた美味しかった。
あっ、もしかしてお店は転移門の近くにあったのは、できるだけ新鮮なうなぎを届けるためかもしれないな。
また、うな重はもちろん絶品だったが、肝吸いも気になるような臭みやクセもなく、少しの苦味とやさしいだしの味で、美味しくいただけた。
まさか異世界で高級なうなぎを食べることになるとは思わなかったけど、とってもいい経験ができたな。
ここに連れてきてくれたハヤテに感謝だ。
◇
「ふぅ、おいしかったー! 初めてうなぎを食べたけど、こんなにおいしいんだね! ハヤテちゃんは何度も食べたことがあるだろうけど、ハクトはどう?」
「俺は、たれのついたうなぎは食べたことがあるな。それ以外は初めて食べたけど、どっちも美味しかったよ。それにうな重も、前に食べたのよりも美味しかったなぁ」
まあ、食べたことがあるのはスーパーで安く売っていたやつだから、雲泥《うんでい》の差があるんだろうけど。
「そうだよね! ハクトがうなぎを食べたことがあるのって、もしかして東方の出身だからなのかな? 見た目からそうかなって」
あー。さっきのハヤテの紹介を冗談だって言ったからな。
うーん、どう説明しようか。
「もう! ボクがさっき説明したのを忘れちゃったの? ハクトは異世界から来たって言ったじゃん!」
「えっ、だってそれはハヤテちゃんの冗談……、あれ? そういえばハクトは、ハヤテちゃんが魔皇だって知っていたの?」
「あー。まあ、そうだな。俺も、最初に会った時は魔皇とは知らなかったけど」
しかも出会った場所は魔界だし、出合った切っ掛けが別の魔皇だな。
言わないけど。
「……もしかして、ハクトが異世界から来たって、本当のこと!? ええー! びっくりだよ!!」
彼女の中で何かが繋がったみたいだ。
……それにしても、驚きすぎな気もするけど。
「何回もそう言ってるよ~! というか、ボクが正体を明かした時にそんな感じで驚いてほしかったんだよ!」
それは流石に無茶じゃないか?
「気絶するくらい驚いたから、それで満足してほしいな! ……それより、ハクトが異世界から来たなら、色々聞きたいことがあるんだ」
何だろう? 今までのパターンだと、俺のいた世界にあるおもちゃについて聞きたい、とかかな?
「ユズは午後から、作業をしたいって言ってなかった~? 色々聞きたいならまた日を改めたほうがいいと思うよ~」
あ、そういえばここに来る前に言っていたな。
「あっ、そうだった! ハクトは異世界から来たし、連絡用の魔道具は持ってないよね?」
「いや、持ってるぞ」
とユズにリンフォンを見せた。
「えっ! それってリンフォン!? 何で持ってるの!?」
「あー。長くなるから簡単に言うと、作業を手伝ったお返しに買ってもらったんだ」
「そ、そうなんだ。……なんだか、ハクトがこの世界に来てから何をしたのか、色々聞いてみたくなるよ。なんというか、ハクトってすごい人だね!」
「偶然が重なっただけなんだ!」
そう、すべては偶然なんだ。
「そうかな~?」
「ハヤテには色々説明したよね!?」
げせぬ。
◇
お会計は宣言通りハヤテが支払い、ユズとはここで別れることになった。
別れる直前にハヤテから言われ、ユズと通信用魔道具の魔力を交換しておいた。
……ハヤテとは、二回も交換するのを忘れたからな。
「それじゃ改めて、ここからはハクトと二人でデートだね~」
「そうだな。これからの予定も、ハヤテのおまかせってことでいいのか?」
「もちろん! ハクトと二人で出かけるっていうのは初めてだから楽しみ~」
そういえば、ハヤテと会う時はいつも誰かがいた気がする。
……うーん、何だか楽しみと不安が半分ずつある感じだ。
◇
まずはユズの作っているおもちゃを見に行こう! ってことで、今井商会が経営している娯楽用品を扱うお店に来た。
正確には、ユズとそのおじいちゃんが様々なおもちゃを作っているみたいで、結構人気なようだ。
「そういえば、アキナとはここで初めて会ったんだよな」
「そうなの?」
ハヤテにアキナと会った時の事を説明した。
チェスの駒を見ていたら話しかけられたんだよな。
「なるほどね~。それならホムラと会わなくても、なんだかんだでボクたちとは会っていたかもね~。アキナの商会とアオイは繋がりがあるから、異世界人を探していたアオイが会いたいって言いそうだもん」
あっ、確かに。
つまり、どっちにしろ俺はこうなる運命だったってことなのか……。
いや、皆と会えたことはもちろん嬉しいんだけど、偶然出会ったっていう言い訳がしにくくなるというか……。
ハヤテに何か言われそうな気がしたので、その前に話題を逸らすことした。
「そういえば知ってるか? このお店の店長さんは、自分が店長だってすごく認識されたがっているんだ」
「……なんだか、変な店長さんだね~。あっ、これがユズの所で作っているおもちゃだよ~」
と、ハヤテが人生双六と書かれたボードゲームを指さした。
商品棚には去年の出来事を反映した新作! と書かれているな。
……うなぎ屋さんでの反応と言い、やっぱりこれは異世界人が関係しているな。
他にも色々な物を見て回り、ハヤテは、これ皆とやってみたい! とか、これで誰かをびっくりさせられそう……、なんてぼそっと言ったり、楽しく(?)店内を見て回った。
◇
その後は、イズレの店を冷やかしに行ったり、街を歩きながら、ここではこんなことがあったんだよ! という話を聞いたりして過ごした。
そんなこんなでハヤテと楽しい時間を過ごしている内に、気づけば夕暮れが近づいてきていた。
「夕暮れが近そうだけど、この後の予定は何か決めているのか?」
お決まりのパターンだと、夕飯を食べて解散、とかかな?
「う~ん。明日はヒカリがデートの番でしょ? だからまず、みんなでお城に集まって夕飯を食べて、その後でヒカリの代わりをするための準備をするんだよ。ハクトと二人でご飯を食べるっていうのも面白そうだったから、ちょっと残念だよ~」
そういえば、ヒカリの代理をみんなでやるって言っていたな。
それと、今日はハヤテも楽しんでくれたみたいで良かった。
「まあ、それは今度の機会でいいんじゃないか? 今日は楽しかったし、ハヤテさえよければまたどこかに出かけるのもいいしな」
「ほんと!? じゃあ、また絶対誘うからね! それじゃ、暗くなる前に最後に行きたい場所に案内するよ~」
と、ハヤテに手を引かれ、街はずれにある坂を登った。
「ここだよ~。それじゃ、後ろを振り向いてみて!」
とハヤテに言われ、振り返ってみるとそこには、
「おお……」
夕日に照らされた、綺麗な街並みが映っていた。
「ふっふっふ~。ここはこの街で一番おすすめの場所なんだよ! ……ボクね、この街が大好きなんだ。楽しい場所がいっぱいあるし、おいしい食べ物がいっぱいある。それに、街の人たちみんな優しいんだ! 元の姿でも、いつも通りにこの街で過ごせる日がくればいいな~」
「そうだな。……アキナみたいに魔族と仲良くしたい人、ベイラみたいに全然気にしない人、今日のユズみたいにハヤテ自信を見てくれる人は他にもいっぱいいると思うぜ。だから、そんな日は結構早く来るんじゃないか?」
「そうだといいな~。……もし来なかったら、ハクトのせいだからね~」
「ええっ! ……むしろ、ハヤテのいたずらが原因になるかも?」
「そ、それはないと思うな~」
なんてハヤテと笑い合って会話をしながら、日が暮れるまで街並みを見ていた。
そう言うと、ハヤテはさっきの姿に戻った。
ユズは、その姿になったハヤテを見ながら、
「そういえばハヤテちゃんは、どうしてその見た目にしたの?」
と疑問を口にした。
……確かに、言われてみれば気になるかも。
「……本当はね、もっと大人な女性って感じの見た目がよかったんだよ! でもね、頑張ってもこれくらいが限界なんだ~……」
おおう、何か急に哀愁が漂ってきたな……。
「そうなんだ。でも、もしそうなれたら話し方も変えるの? ハクトちゃんにできるのかな?」
そして、それを気にせず話を進めるユズ。
「えっ? もちろん、できるに決まってるよ! ……こほん。ボクはハヤテですの。どうぞ、よろしくお願いしますわ」
……なんだろう、違和感しかない。
「あははっ! ハヤテちゃんには、全っ然似合わないね!」
「笑うなんて、ユズはひどいよ! 今はこの見た目だから、違和感があるだけだもんね! ね、ハクトもそう思うでしょ!?」
うわっ、こっちに来た!
「あー、えっと。……その口調に似合う見た目になればそうかもな」
どんな見た目かはわからないけど。
「ほら、やっぱりそうだよ!」
「えー。ハクトはハヤテちゃんに気をつかってるだけだよね?」
「……ノーコメントで」
なんて他愛のない話をしながら、料理が来るのを待った。
◇
しばらくして運ばれてきた料理は、店の見た目に違わず、絶品だった。
白焼きも肝吸いも食べたことがなかったけど、どちらも美味しくいただけた。
白焼きはお塩やわさび醤油でどうぞ、と店員さんが勧めてくれたので、まずは塩で食べてみた。
そういえば、うなぎはそのまま焼いて食べると臭みがある、みたいなことを聞いたことがあるけど、この白焼きは全くそんなことは無かった。
ふっくらしたうなぎは、噛むと少し弾力を感じた後、うなぎ本来のうま味を感じられてとっても美味しかった。
次に、わさび醤油をつけて食べてみたが、わさびのアクセントが効いてこれもまた美味しかった。
あっ、もしかしてお店は転移門の近くにあったのは、できるだけ新鮮なうなぎを届けるためかもしれないな。
また、うな重はもちろん絶品だったが、肝吸いも気になるような臭みやクセもなく、少しの苦味とやさしいだしの味で、美味しくいただけた。
まさか異世界で高級なうなぎを食べることになるとは思わなかったけど、とってもいい経験ができたな。
ここに連れてきてくれたハヤテに感謝だ。
◇
「ふぅ、おいしかったー! 初めてうなぎを食べたけど、こんなにおいしいんだね! ハヤテちゃんは何度も食べたことがあるだろうけど、ハクトはどう?」
「俺は、たれのついたうなぎは食べたことがあるな。それ以外は初めて食べたけど、どっちも美味しかったよ。それにうな重も、前に食べたのよりも美味しかったなぁ」
まあ、食べたことがあるのはスーパーで安く売っていたやつだから、雲泥《うんでい》の差があるんだろうけど。
「そうだよね! ハクトがうなぎを食べたことがあるのって、もしかして東方の出身だからなのかな? 見た目からそうかなって」
あー。さっきのハヤテの紹介を冗談だって言ったからな。
うーん、どう説明しようか。
「もう! ボクがさっき説明したのを忘れちゃったの? ハクトは異世界から来たって言ったじゃん!」
「えっ、だってそれはハヤテちゃんの冗談……、あれ? そういえばハクトは、ハヤテちゃんが魔皇だって知っていたの?」
「あー。まあ、そうだな。俺も、最初に会った時は魔皇とは知らなかったけど」
しかも出会った場所は魔界だし、出合った切っ掛けが別の魔皇だな。
言わないけど。
「……もしかして、ハクトが異世界から来たって、本当のこと!? ええー! びっくりだよ!!」
彼女の中で何かが繋がったみたいだ。
……それにしても、驚きすぎな気もするけど。
「何回もそう言ってるよ~! というか、ボクが正体を明かした時にそんな感じで驚いてほしかったんだよ!」
それは流石に無茶じゃないか?
「気絶するくらい驚いたから、それで満足してほしいな! ……それより、ハクトが異世界から来たなら、色々聞きたいことがあるんだ」
何だろう? 今までのパターンだと、俺のいた世界にあるおもちゃについて聞きたい、とかかな?
「ユズは午後から、作業をしたいって言ってなかった~? 色々聞きたいならまた日を改めたほうがいいと思うよ~」
あ、そういえばここに来る前に言っていたな。
「あっ、そうだった! ハクトは異世界から来たし、連絡用の魔道具は持ってないよね?」
「いや、持ってるぞ」
とユズにリンフォンを見せた。
「えっ! それってリンフォン!? 何で持ってるの!?」
「あー。長くなるから簡単に言うと、作業を手伝ったお返しに買ってもらったんだ」
「そ、そうなんだ。……なんだか、ハクトがこの世界に来てから何をしたのか、色々聞いてみたくなるよ。なんというか、ハクトってすごい人だね!」
「偶然が重なっただけなんだ!」
そう、すべては偶然なんだ。
「そうかな~?」
「ハヤテには色々説明したよね!?」
げせぬ。
◇
お会計は宣言通りハヤテが支払い、ユズとはここで別れることになった。
別れる直前にハヤテから言われ、ユズと通信用魔道具の魔力を交換しておいた。
……ハヤテとは、二回も交換するのを忘れたからな。
「それじゃ改めて、ここからはハクトと二人でデートだね~」
「そうだな。これからの予定も、ハヤテのおまかせってことでいいのか?」
「もちろん! ハクトと二人で出かけるっていうのは初めてだから楽しみ~」
そういえば、ハヤテと会う時はいつも誰かがいた気がする。
……うーん、何だか楽しみと不安が半分ずつある感じだ。
◇
まずはユズの作っているおもちゃを見に行こう! ってことで、今井商会が経営している娯楽用品を扱うお店に来た。
正確には、ユズとそのおじいちゃんが様々なおもちゃを作っているみたいで、結構人気なようだ。
「そういえば、アキナとはここで初めて会ったんだよな」
「そうなの?」
ハヤテにアキナと会った時の事を説明した。
チェスの駒を見ていたら話しかけられたんだよな。
「なるほどね~。それならホムラと会わなくても、なんだかんだでボクたちとは会っていたかもね~。アキナの商会とアオイは繋がりがあるから、異世界人を探していたアオイが会いたいって言いそうだもん」
あっ、確かに。
つまり、どっちにしろ俺はこうなる運命だったってことなのか……。
いや、皆と会えたことはもちろん嬉しいんだけど、偶然出会ったっていう言い訳がしにくくなるというか……。
ハヤテに何か言われそうな気がしたので、その前に話題を逸らすことした。
「そういえば知ってるか? このお店の店長さんは、自分が店長だってすごく認識されたがっているんだ」
「……なんだか、変な店長さんだね~。あっ、これがユズの所で作っているおもちゃだよ~」
と、ハヤテが人生双六と書かれたボードゲームを指さした。
商品棚には去年の出来事を反映した新作! と書かれているな。
……うなぎ屋さんでの反応と言い、やっぱりこれは異世界人が関係しているな。
他にも色々な物を見て回り、ハヤテは、これ皆とやってみたい! とか、これで誰かをびっくりさせられそう……、なんてぼそっと言ったり、楽しく(?)店内を見て回った。
◇
その後は、イズレの店を冷やかしに行ったり、街を歩きながら、ここではこんなことがあったんだよ! という話を聞いたりして過ごした。
そんなこんなでハヤテと楽しい時間を過ごしている内に、気づけば夕暮れが近づいてきていた。
「夕暮れが近そうだけど、この後の予定は何か決めているのか?」
お決まりのパターンだと、夕飯を食べて解散、とかかな?
「う~ん。明日はヒカリがデートの番でしょ? だからまず、みんなでお城に集まって夕飯を食べて、その後でヒカリの代わりをするための準備をするんだよ。ハクトと二人でご飯を食べるっていうのも面白そうだったから、ちょっと残念だよ~」
そういえば、ヒカリの代理をみんなでやるって言っていたな。
それと、今日はハヤテも楽しんでくれたみたいで良かった。
「まあ、それは今度の機会でいいんじゃないか? 今日は楽しかったし、ハヤテさえよければまたどこかに出かけるのもいいしな」
「ほんと!? じゃあ、また絶対誘うからね! それじゃ、暗くなる前に最後に行きたい場所に案内するよ~」
と、ハヤテに手を引かれ、街はずれにある坂を登った。
「ここだよ~。それじゃ、後ろを振り向いてみて!」
とハヤテに言われ、振り返ってみるとそこには、
「おお……」
夕日に照らされた、綺麗な街並みが映っていた。
「ふっふっふ~。ここはこの街で一番おすすめの場所なんだよ! ……ボクね、この街が大好きなんだ。楽しい場所がいっぱいあるし、おいしい食べ物がいっぱいある。それに、街の人たちみんな優しいんだ! 元の姿でも、いつも通りにこの街で過ごせる日がくればいいな~」
「そうだな。……アキナみたいに魔族と仲良くしたい人、ベイラみたいに全然気にしない人、今日のユズみたいにハヤテ自信を見てくれる人は他にもいっぱいいると思うぜ。だから、そんな日は結構早く来るんじゃないか?」
「そうだといいな~。……もし来なかったら、ハクトのせいだからね~」
「ええっ! ……むしろ、ハヤテのいたずらが原因になるかも?」
「そ、それはないと思うな~」
なんてハヤテと笑い合って会話をしながら、日が暮れるまで街並みを見ていた。
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