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第六章 初めての 異世界旅行は エルフ村
第92話 おめぇの籍ねぇから(けど何とかなった)
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「それじゃ、俺の家をどうするかってことなんだけど……。こうった場合はどこに住むといい、とかはあるのか? 転移門の近くであれば移動に便利そうだな、くらいしか思いつかないけど」
ちなみに、魔道具による私有地への転移は可能なのだが、申請と審査が必要なようだ。
まあ、色々と悪用ができてしまうだろうしな。
「その前に、ちょっといいですわ? 異世界から来て、この世界で生活していくことに決めた方は、どこかの国の国民になる必要があるのですわ。ハクトさんがこちらの世界での生活を希望している、という話を聞いて、色々と調べたのですわ! ……主に、メアリが」
流石はメアリさん、頼りになるな。ありがたい。
もちろん、クレアにも感謝だけど。
「つまり、俺はこの国、ウィズダム王国の国民になるための手続きが必要ってことか」
そもそも、他の国に行ったことがないしな。
それに、今この国で生活していて困ったことはないし、仲良くしてくれている人もいっぱいいるし、これからも同じように生活していきたいからな。
「本来であれば、そうなのですわ。けれど、ハクトさんが異世界親善大使として活躍するためには、そうしないほうがよいのですわ。その理由は……」
その後、クレアが色々と説明してくれたが、ちょっと理解するのが大変だった。
いくつかわからないことを質問して、なんとか理解できた、って感じだ。
……隣で聞いていたリューナは理解できていそうな感じだったので、もし困ったらリューナに頼ろう。
とりあえず、聞いた話を元にちょっと整理してみるか。
まず、俺が試練を達成するためには、俺が中心となって動く必要がある、と思われる。
けど、クレアの話によれば、個人間ならともかくある程度規模の大きな交流を行なおうとすれば、この国と魔界との外交、といった扱いになってしまうようだ。
特に、魔界との場合は色々と難しいらしい。
……法律とか制度の観点から色々と説明してくれたけど、ほとんど理解はできなかった。
まあともかく、そういった理由の為、それを進めるには外交を担当している偉い人にお願いするか、自分が偉い立場になる必要があるようだ。
前者だと俺が中心、とはならないし、後者の場合は自由に動けなくなってしまう、といった感じみたいだった。
まあそもそも、この国で偉い立場になるには、国民が納得する理由がないとみたいだしな。
ただし、間に仲介する国や組織が挟まることで、ある程度円滑に進められるみたいだ。
実際、魔界との主なやりとりは今井商会が間に立って行っているようだ。
まあそんな感じな理由もあり、だからこそ異世界親善大使という立場は便利なのですわ! と、クレアに改めて力説されてしまった。
……うーん。
それにしても、色々と考えなくちゃいけないことが多いな。
……魔界の方では、ルールがそこまでがっちりしてないためか、そういったことはなかっなぁ。
まあ、決定権のある魔皇全員がその場にいた、ってのもあるだろうけど。
◇
それじゃあ、俺はどこに所属すればいいのか、って話になるのだが、それもクレアには腹案があるみたいだ。
「今のハクトさんは、教会に身元を保証されている状態なのですわ! そして、ソフィアさんも同じような形になっているのですわ。ですので、ハクトさんは今後も教会に身元を保証してもらえるか、ソフィアさんに確認してみたいのですわ! ……そうするといいと、お父様に言われたのですわ」
……お父様、つまりこの国の国王からの提案だよな。
ソフィアの正体を知っていて提案している、ってことだし、昔似たような例があったのかもしれないな。
「そうですね。それでは一度、上の者に確認してみますね」
ソフィアはそういうと、リンフォンを取り出した。
……上の者って、どう考えてもこの世界の神様、創造神のことだよなぁ。
ソフィアがリンフォンを操作すると、すぐにソフィアのリンフォンが鳴った。
……そしてその後、間をあまり開けずに俺のリンフォンもリーン、と鳴った。
いや、神様と連絡できるようにはしていないし魔皇の誰かから、とかだよな?
皆に断りつつ確認してみると、差出人は登録していないはずなのに、創造神、と頭に浮かび上がった。
……まあ、そうっすよね。
内容を確認してみると、
『前に会った時には、僕も相談に乗ると約束したからね。ソフィアには問題ないと許可を出しておいたよ。ああ、お礼は直接言いに来てくれると嬉しいね』
とのことだった。
……これ、また天界に来てと催促されてるな。
うーむ。
『ありがとうございました。試練が落ち付いたら、また会いに行きます』
……とりあえず、先延ばしにしておいた。
返信を終えてソフィアの方を見ると、ソフィアも内容の確認が終わったみたいでこちらを見ていた。
「ハクトさん。確認してみたところ、問題ないとの返事をいただけました。また、教会が所有している土地の使用許可と、そちらに家を建築する許可も出ましたので、担当の方にそちらを進めるようにお願いしておきました」
……あれ?
さっきの返信にはそんなこと書いていなかったけど。
しかも、なんか勝手に家の話も進んでるし。
と思ったら、俺のリンフォンが再びリーンと鳴った。
急いで確認すると、
『あ、それと、住む場所に困っているようだったので、こちらで手続き進めておいたよ。その方が、試練に集中しやすいだろうからね』
と、またもや神様からだった。
……もしかしなくても、この話し合いを見ているな。
というか、どうしよう。
勝手に家の話が進んでる。
「話が早いわね! もしかして、ハクトへの連絡は土地関係の連絡だったのかしら? ハクトの知り合いの、教会の関係者経由で来たって感じかしらね」
……まあ一応、教会の関係者ではあるな。
関係者というか、トップと言うか、創った人というか。
……まあ、神様からの連絡って説明するのもあれだし、そういうことにしておいたほうがいいか。
「けれど、よかったのですわ! この国の国民でない方がどこかに土地を買って家を建てるとなると、手続きが大変なのですわ。そのため、国が持つ国有地で、どこか丁度良い場所を用意しようかと考えていたのですわ!」
……国有地とか、やばそうな気しかしない。
俺の勝手な印象ではあるけど、周りが偉い人ばかりの家とか、貴重な資源がある場所とか、僻地とかがどうしても思い浮かんでしまう。
そう考えると、教会が要してくれた土地の方がいいのか?
いや、場所が分からないと何とも言えないな。
……ここで俺が、場所はどこ? って聞くのも変だよな。
一応俺にも連絡が来たことになってるし。
「それで、ハクトに用意できそうな土地はどこなのかしら?」
おお!
アキナ、ナイスな質問だ。
「そうですね。私が今担当している教会の横に土地がありますので、そちらになります」
まさかの近場!
……なんとか、表情に出なかったかな。
というかあそこって、教会とか街の広場じゃなかったのね。
「それならよかったわ! ハクト、いい場所があってよかったわね!」
「あー、うん、まあ、そうだな。俺としても、かなり驚いているよ」
本当にな。
ちなみに、この話の最中は、ユズは大体がぽかーんとした感じで聞いていて、モニカの方は頷いたりメモを取ったりと、話を理解をしている様子だった。
というか、俺の話なのにメモを取ってくれている辺り、後で色々と相談に乗ってくれそうでありがたいな。
ベイラの方は、自分が理解できないと分かると、あたしには難しい話だからちょっと作業を進めさせてもらっていいか? と許可を取り、魔道具の設計図を広げていた。
……自由だ。
あ、それと、ディニエルはたまにリューナの様子を伺っているようだった。
……休憩時間になったら、リューナにディニエルと話してみないか、って提案してみようかな。
ちなみに、魔道具による私有地への転移は可能なのだが、申請と審査が必要なようだ。
まあ、色々と悪用ができてしまうだろうしな。
「その前に、ちょっといいですわ? 異世界から来て、この世界で生活していくことに決めた方は、どこかの国の国民になる必要があるのですわ。ハクトさんがこちらの世界での生活を希望している、という話を聞いて、色々と調べたのですわ! ……主に、メアリが」
流石はメアリさん、頼りになるな。ありがたい。
もちろん、クレアにも感謝だけど。
「つまり、俺はこの国、ウィズダム王国の国民になるための手続きが必要ってことか」
そもそも、他の国に行ったことがないしな。
それに、今この国で生活していて困ったことはないし、仲良くしてくれている人もいっぱいいるし、これからも同じように生活していきたいからな。
「本来であれば、そうなのですわ。けれど、ハクトさんが異世界親善大使として活躍するためには、そうしないほうがよいのですわ。その理由は……」
その後、クレアが色々と説明してくれたが、ちょっと理解するのが大変だった。
いくつかわからないことを質問して、なんとか理解できた、って感じだ。
……隣で聞いていたリューナは理解できていそうな感じだったので、もし困ったらリューナに頼ろう。
とりあえず、聞いた話を元にちょっと整理してみるか。
まず、俺が試練を達成するためには、俺が中心となって動く必要がある、と思われる。
けど、クレアの話によれば、個人間ならともかくある程度規模の大きな交流を行なおうとすれば、この国と魔界との外交、といった扱いになってしまうようだ。
特に、魔界との場合は色々と難しいらしい。
……法律とか制度の観点から色々と説明してくれたけど、ほとんど理解はできなかった。
まあともかく、そういった理由の為、それを進めるには外交を担当している偉い人にお願いするか、自分が偉い立場になる必要があるようだ。
前者だと俺が中心、とはならないし、後者の場合は自由に動けなくなってしまう、といった感じみたいだった。
まあそもそも、この国で偉い立場になるには、国民が納得する理由がないとみたいだしな。
ただし、間に仲介する国や組織が挟まることで、ある程度円滑に進められるみたいだ。
実際、魔界との主なやりとりは今井商会が間に立って行っているようだ。
まあそんな感じな理由もあり、だからこそ異世界親善大使という立場は便利なのですわ! と、クレアに改めて力説されてしまった。
……うーん。
それにしても、色々と考えなくちゃいけないことが多いな。
……魔界の方では、ルールがそこまでがっちりしてないためか、そういったことはなかっなぁ。
まあ、決定権のある魔皇全員がその場にいた、ってのもあるだろうけど。
◇
それじゃあ、俺はどこに所属すればいいのか、って話になるのだが、それもクレアには腹案があるみたいだ。
「今のハクトさんは、教会に身元を保証されている状態なのですわ! そして、ソフィアさんも同じような形になっているのですわ。ですので、ハクトさんは今後も教会に身元を保証してもらえるか、ソフィアさんに確認してみたいのですわ! ……そうするといいと、お父様に言われたのですわ」
……お父様、つまりこの国の国王からの提案だよな。
ソフィアの正体を知っていて提案している、ってことだし、昔似たような例があったのかもしれないな。
「そうですね。それでは一度、上の者に確認してみますね」
ソフィアはそういうと、リンフォンを取り出した。
……上の者って、どう考えてもこの世界の神様、創造神のことだよなぁ。
ソフィアがリンフォンを操作すると、すぐにソフィアのリンフォンが鳴った。
……そしてその後、間をあまり開けずに俺のリンフォンもリーン、と鳴った。
いや、神様と連絡できるようにはしていないし魔皇の誰かから、とかだよな?
皆に断りつつ確認してみると、差出人は登録していないはずなのに、創造神、と頭に浮かび上がった。
……まあ、そうっすよね。
内容を確認してみると、
『前に会った時には、僕も相談に乗ると約束したからね。ソフィアには問題ないと許可を出しておいたよ。ああ、お礼は直接言いに来てくれると嬉しいね』
とのことだった。
……これ、また天界に来てと催促されてるな。
うーむ。
『ありがとうございました。試練が落ち付いたら、また会いに行きます』
……とりあえず、先延ばしにしておいた。
返信を終えてソフィアの方を見ると、ソフィアも内容の確認が終わったみたいでこちらを見ていた。
「ハクトさん。確認してみたところ、問題ないとの返事をいただけました。また、教会が所有している土地の使用許可と、そちらに家を建築する許可も出ましたので、担当の方にそちらを進めるようにお願いしておきました」
……あれ?
さっきの返信にはそんなこと書いていなかったけど。
しかも、なんか勝手に家の話も進んでるし。
と思ったら、俺のリンフォンが再びリーンと鳴った。
急いで確認すると、
『あ、それと、住む場所に困っているようだったので、こちらで手続き進めておいたよ。その方が、試練に集中しやすいだろうからね』
と、またもや神様からだった。
……もしかしなくても、この話し合いを見ているな。
というか、どうしよう。
勝手に家の話が進んでる。
「話が早いわね! もしかして、ハクトへの連絡は土地関係の連絡だったのかしら? ハクトの知り合いの、教会の関係者経由で来たって感じかしらね」
……まあ一応、教会の関係者ではあるな。
関係者というか、トップと言うか、創った人というか。
……まあ、神様からの連絡って説明するのもあれだし、そういうことにしておいたほうがいいか。
「けれど、よかったのですわ! この国の国民でない方がどこかに土地を買って家を建てるとなると、手続きが大変なのですわ。そのため、国が持つ国有地で、どこか丁度良い場所を用意しようかと考えていたのですわ!」
……国有地とか、やばそうな気しかしない。
俺の勝手な印象ではあるけど、周りが偉い人ばかりの家とか、貴重な資源がある場所とか、僻地とかがどうしても思い浮かんでしまう。
そう考えると、教会が要してくれた土地の方がいいのか?
いや、場所が分からないと何とも言えないな。
……ここで俺が、場所はどこ? って聞くのも変だよな。
一応俺にも連絡が来たことになってるし。
「それで、ハクトに用意できそうな土地はどこなのかしら?」
おお!
アキナ、ナイスな質問だ。
「そうですね。私が今担当している教会の横に土地がありますので、そちらになります」
まさかの近場!
……なんとか、表情に出なかったかな。
というかあそこって、教会とか街の広場じゃなかったのね。
「それならよかったわ! ハクト、いい場所があってよかったわね!」
「あー、うん、まあ、そうだな。俺としても、かなり驚いているよ」
本当にな。
ちなみに、この話の最中は、ユズは大体がぽかーんとした感じで聞いていて、モニカの方は頷いたりメモを取ったりと、話を理解をしている様子だった。
というか、俺の話なのにメモを取ってくれている辺り、後で色々と相談に乗ってくれそうでありがたいな。
ベイラの方は、自分が理解できないと分かると、あたしには難しい話だからちょっと作業を進めさせてもらっていいか? と許可を取り、魔道具の設計図を広げていた。
……自由だ。
あ、それと、ディニエルはたまにリューナの様子を伺っているようだった。
……休憩時間になったら、リューナにディニエルと話してみないか、って提案してみようかな。
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