異世界で 友達たくさん できました  ~気づいた時には 人脈チート~

やとり

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第七章 妖精と 夜空彩る そのきせき

第102話 色々と変な家

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 俺の家について色々と確認したいことはあったけど、次の日にすることにした。

 旅行からの帰りでちょっと疲れていたし、お土産を渡すだけのつもりで来たしな。
 ……それになにより、どうするか考える時間が欲しかったからな。



 というわけで次の日、改めてソフィアのいる部屋に来た。
 考えてはみたが、まずは実際の設計図を見ない事には始まらない、ということに気づいた。
 ……やっぱり、旅行の疲れが出てたのかな?

 ということでソフィアに挨拶しつつ、まずは家の設計図を見せてもらうことにしたんだが……。

 あかん。
 つっこみどころが満載だ。

「えーっと……。まず聞きたいのは、この家、かなり大きくない? 教会の横に建てるのに、かなり目立たないか?」

 設計図を見た感じでは俺の家は二階だてのようで、なぜか寸法が書いていないけど、横にもかなり大きそうに見えた。

「それは大丈夫です。中の空間を魔法で拡張する予定ですので」

 あー。
 魔皇の城もそうなってるって聞いたな。

 ……さて、次の質問をしよう。

「それじゃソフィア。この図書館、っていうのは?」

「私の図書館ですね。今現在はこちらの部屋を使用していますが、やはりいちから設計した方がよいと思いました」

 ……うん。
 とりあえず、何故俺の家にソフィアの図書館があるんだ、っていうつっこみは置いておこう。

「……ソフィアはここの巫女ってことになってるし、本来は教会にいないと駄目なんじゃないか?」

「そうですね。ただ、ハクトさんの家が建つ場所も教会の土地ですので、問題ありません。また、今いる部屋と図書館に短距離用の転移門を設置し、呼び鈴も設置しますので大丈夫です」

 ……俺が大丈夫じゃないと思うんだ。
 というか、この謎の扉みたいなやつは転移門だったのね。

「ただそれだと、誰でも教会から俺の家に自由に来れる、ってことにならないか?」

「そちらも問題ありません。転移門は登録した人以外が通れないように設定できますし、ハクトさんの生活スペースである二階とは分離してありますので」

 ああ、この”ハクトさんのスペース(本人に相談)”ってのは、そういうことだったのか。
 
「とりあえず、図書館についてはわかった。それじゃこの、魔皇のスペース、っていうのは?」

「メイさんから、泊まりこみで本を読みたい、という要望がありまして。また、ハヤテさんからも人間界にも拠点が欲しい、という話を聞いていました」

 ……まあ、もしそういったスペースがあったら、本人たちは喜びそうだけどさ。

「だから、ゲスト用の部屋とは別に魔皇用のスペースがあるのね」

 拠点として使いたいってことだし、私物とかも置いておくことになるだろうからな。
 ……俺の家、なんだけどな。

「それと、ここにある対話室、っていうはなんだ? かなり限定した用途の部屋だけど」

「そちらは、創造神様と対話をするための部屋ですね。創造神様から神託がありました」

 それを聞くと同時にリンフォンが鳴り、もしやと思いすぐに内容を確認した。

『こないなら つくってしまえ 対話室 by 創造神』

 ……。
 いや、試練が落ち付いたら行く予定だったよ?
 
 というか、神様と対話できるなんてやばそうな部屋、人の旅行中に勝手に決めないで欲しい。
 ……なによりも、ソフィアを止めて欲しかった。

 他にもいくつか聞きたいことがあったが、そろそろ核心的な質問をするか。

「えっと。そもそもなんだけど、どうして俺の家にこんな色々なスペースがあるんだ?」
 
「アキナさんからの意見を参考にしました。ハクトさんは、異世界親善大使、という立場でもあるため、その肩書に見合った家を建てるべきだ、と。そのため、異世界の本がある図書館、様々な方と交流するためのスペース等があるのが良いと考えました。一石二鳥ですね」

 ……あー。
 多分だけど、アキナは立派な家を建てた方がいい、くらいの感じだと思うんだ。
 
「というか、この設計は誰がやったの?」

「仲間の天使にお願いしました。得意な方がいますので」

 ……なるほど。
 まあ、こんな変な間取りの家、普通の業者にお願いしても無理だろうな。

 けど、そっかぁ。
 神様に加え、ソフィア以外の天使も関わってるのか。

 ……会ったことが無い人に、この案は没で、とは少し言いにくい。
 それに、土地自体が教会の持ち物だしな。

 ……家にいつでも行ける漫画の図書館がある、っていうのにはちょっと惹かれるものがあるしな。

「なるほどな。とりあえず、説明してくれてありがとうな」

「いえ。間取りを考えるのは楽しかったですので」

 ……そっか。

 まあ、楽しかったならよかったよ。
 うん。



 もうこうなったら、全部ソフィアにおまかせすることにした。
 ……一応、最終確認だけはさせてもらうことにしたけど。

 それと俺のスペースに関しては、建物自体が完成してからでも問題ないみたいなので、じっくり考えておこう。
  
「なあソフィア。今日はメイは来ていないのか?」

「そうですね。昨日は来ていたのですが、早めに帰ったようでしたので、何か予定があるのかもしれないですね」

「そっか……。お土産を渡そうと思っていたんだけどな」

 リューナが知っている限りでは、魔皇の皆はエルフの村に行った事がないみたいだったからな。
 色々渡そうと思って、収納の鞄にいっぱいお土産を買っておいたんだ。
 リューナも色々と買っていたから、なるべく被らないようにしたけど。

 お土産と言えば、世界樹の木から作った木刀があったな。
 これも世界共通なのか、なんて思ったけど、異世界から来た人が伝えたようだ。
 ……同郷の人が、なんかすみません。

 ただ、リューナとベイラが嬉々として購入していて、それを見ていると欲しくなってしまい、つい俺も買ってしまった。
 リューナは魔皇の分まで購入していたけど……、ハヤテとレイなら喜ぶかもしれないな。
 それと、ホムラも気に入るかもしれない、かも?
 
 ちなみにディニエルは既に何本も買っていて、流石に買いすぎとイズレに言われたらしい。
 ……あのイズレに言われるって、相当な気がする。

 それと、何故かあちこちで見かける、龍が剣に巻き付いたキーホルダーはなかった。
 ……魔界土産に作ったら売れたりして。

 少なくとも、ディニエルは大量に買いそうだ。

「ハクトさん、どうかしましたか?」

 おっと。
 ついお土産について考えこんでしまった。

「いや、色々なお土産が売ってたなって思ってな」

「そうでしたか。……こちらの教会にも、何かお土産を置くとよいのでしょうか?」

「いや、教会は観光しに来る場所じゃないし、買っていく人はいないんじゃないかな……」

 お守りとかならともかく。
 ……いや、神様が明確にいるし、試練の存在もあるからそれも微妙かも?

 今日の予定は終わったので、そんな感じでソフィアと雑談をしたり、漫画を読んだりして過ごすことにした。
 昨日まで旅行に行っていたし、たまにはのんびりしようと思ってな。

 お土産に関しては、明日にでも魔皇の城にでも行ってみることにした。
 旅行の予定がどうなったかを聞きたいし、ベイラたちが旅行に同行したいと希望していることも伝えないとな。
 同行に関しては、多分問題ないと思ってるけど。

 ……それにしても、ハヤテはまだ悩んでいるんだろうか?

 ◇ 

 ソフィアの図書館で漫画を読んでいると、リーンという音が鳴った。

 相手を確認してみると、ホムラからのようだ。
 ついにハヤテが旅行先を決めたかな、なんて思いながら内容を確認してみると、

『魔界の旅行について話したいんだが、ハクトはいつなら大丈夫だ? なんなら明日でもいいぜ。ハヤテに関しては、順番が周ってきたら強制的に決めてもらうことにしたぜ』

 ……結局、まだ決まってないのね。
 期限を決めておかないといつまでも悩んでいそうだし、それが正解かもな。

 丁度、明日行こうと思っていたし、さっそく明日行くよ、とホムラに返信しておいた。
______________________________________
ちなみに、龍が剣に巻き付いているキーホルダー。
正式名称は”魔界のドラゴン夜光剣キーホルダー”と言うそうです。

ディニエル 「魔界のドラゴン。それに夜光剣。とてもかっこいい」
リューナ  「……レイさんに、光る剣がないか聞いてみようと思います」
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