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第七章 妖精と 夜空彩る そのきせき
第108話 的はともだち、(でも)こわくないよ
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クッキーを食べ終わったところで、ちょっとした疑問が湧いた。
「なあ、リューナ。このクッキーって結局、魔力の塊みたいなものなんだよな? 妖精や魔族は魔力から栄養を補給できるみたいだけど、俺たち人間族はどうなんだろ?」
「それでしたら、魔力が多く含まれている食材と同じ作用になると思います。この場合、栄養にはならず、魔力が回復するようです。また、不要な魔力は放出されるため、健康にも問題はないようですね」
「あ、先に言われちゃった~。人間界に魔界の食材を輸出する時、魔力が多く含まれていても問題ないかを検証したことがあるんだ~。……大体は、アオイがやってくれたけどね~」
「それって、いくら食べても太らないってこと!? 体重を気にする人には、夢の食べ物だよ!」
不足した魔力が回復し、それ以外はすべて放出されるから、本当にゼロカロリーってことか。
それは、かなりの人に需要がありそうだな。
けど、
「ハヤテ。これ、なるべく秘密にした方がいいんじゃないか? ……下手すると、妖精たちがずっと食べ物を生成する羽目になるかもしれない。さっきユズが言ったみたいに、食べても太らないっていうのは、人間族には需要がありすぎると思うんだ」
「……そうみだいだね~。それじゃあこの旅行が終わったら、リューナと一緒に魔皇の皆に相談してみるよ! ……この子たちが将来、お金を稼ぐのに使えるかな、って思ったんだけど、難しそうだね~」
「……そうかもな。まあけど、それも皆に相談してみるといいんじゃないか? もしかしたら、何かいいアイディアが出るかもだし。いいアイディアが出るかはわからないけど、俺もちょっと考えてみるよ」
「わたしも! 妖精さんたちの役に立ちたいもん! それに、他の妖精さんが作った食べ物も食べてみたいな! ……いくら食べても、太らないし」
「ふたりとも、ありがとね!」
「ありがと~! おれいに、これもど~ぞ!」
と言いつつ、今度はチョコチップクッキーを作り出した。
こっちもありがたくもらい、さっそく食べてみると、やっぱり本物と遜色なく、おいしかった。
……本当にすごいな。
◇
その後も
「まあ、ボクは魔族だから、太るとか全然ないんだけどね!」
「ふとるって、なに~?」
「ええー! 魔族ってなんだかずるいー!」
「ずるい、ですか? ……魔族に対してそう言ったのは、ユズ様が初めてだと思います」
なんて感じの会話をしていると、少し遠くから複数の声が聞こえて来た。
「あっ! みんなもおきたみたい~」
小妖精はそう言うと、パッと消えた。
……かと思ったら、
「つれてきたよ~」
と、大勢の小妖精と数人の中妖精がパッと現れた。
さっきこの子に注意した中妖精もいるな。
小さいから数えづらいけど、小妖精だけで五十人くらいいそうな気がする。
……って、なんでこんなに大勢を連れて来たんだ?
「きょうは、なにしてあそぶの~?」
「風魔皇様、今日もよろしくね! 他の人たちもよろしく!」
あれ?
まだ、妖精たちには遊ぼうって伝えていなかったと思うんだけど。
……あ。
そういえば、遊びにきたの? って質問に、そんな感じかな、って俺が答えてるじゃん。
……今日は予定があるからまた今度、とかにならなくてよかった。
そして、それを聞いたユズが、
「わー! 妖精さんがいっぱいー! うん! みんなであそぼー!」
と、すごく嬉しそうにしていた。
「けど、こんなに大勢で遊ぶって言っても、何がいいんだろ? ハヤテ、ここに来た時はどんな遊びをしてるんだ?」
「う~ん、そうだね~。よく飛行魔法を使った追いかけっこをしてるけど、それは難しそうだよね~。後は……、あっ! それなら、的当てとかどうかな~?」
「……的当て?」
それって、ボールとかを的に向かって投げるやつ、だよな?
むしろ、こんな大勢でやるものじゃないと思うんだけど……。
「なあハヤテ。それ、この人数でやるには多すぎないか?」
「う~ん。それもそうだね。じゃあ、半分に分かれて、片方はボクと追いかけっこにしよう! それで、ハクトとユズが狙う側、リューナがそれを見守る、って感じかな~」
……ん?
俺と、ユズだけ?
「ハクトは大丈夫だけど、ユズは魔力弾を撃てる~? 難しいなら……。う~ん、ウォーターボールを撃ちだす魔道具でも大丈夫かな? 今日は持ってきてる~?」
「今日もいろんなおもちゃを持って来たから、もちろんあるよ! けど、的はそんなにいっぱいないから、順番待ちになっちゃうんじゃないかな?」
「うん? ……ああ、そっか! それなら大丈夫だよ~! 的はこの子だちだからね! それで……」
えっ。
「ハ、ハヤテちゃん? 的って、どういうこと? こんなかわいい子たちを的にするなんて、かわいそうじゃないの?」
「ま~ま~、話は最後までちゃんと聞いて。 まず、これはいつもこの子たちの訓練も兼ねてやってるんだ~。魔物によっては、何かを飛ばしてくるのもいるからね~。それに魔力弾なら、もしこの子たちに当たっても吸収しちゃうから、安心なんだよ! ウォーターボールも、おもちゃのやつなら痛くはないし、今は夏だから大丈夫かな~、と思ってね」
なるほどな。
この世界、特に魔界は身近に魔物がいるから、それに対する
それを聞いたユズが、
「そ、そうだったんだね。ハヤテちゃんが急に悪い子になったと思っちゃった。けど、この子たちの為に考えてやってることなんだね! ……けど、やっぱりちょっと躊躇しちゃうかな。一方的に撃たれるって、怖くないのかな?」
なんて言うと、
「こわくないよ~」
「むしろたのし~!」
「にげるのとくい~!」
「あててみて~!」
と、小妖精たちから一斉に声があがった。
それを聞いた俺とユズはどうしようか? と思ったけど、みんなやりたそうにしてるし、とりあえずやってみよう、ということになった。
それと、俺もユズが持って来たウォーターボールの魔道具を使うことにした。
……こっちなら、水鉄砲で遊んでる感じで撃てそうかな、と思って。
問題ないとわかってても、魔力弾を撃つのは、この子たちを攻撃するみたいになって、撃つのを躊躇しちゃうだろうしな。
◇
というわけで、的チームと追いかけっこチームをわけ、時に入れ替わりつつ妖精たちと遊んだ。
最初はやっぱりちょっと遠慮がちにウォーターボールを撃っていたけど、皆避けるのが上手くて、段々とそれもなくなっていった。
それに、当たったとしても、
「あたっちゃった~。つぎは、もっとうまくよける~」
「つめたくて、きもちいい~」
なんて言っていたり、
「おおあたり~」
と言いながら、ピカピカ光る子がいたり、みんなもそれを真似しだしたりして、皆で楽しんでる感じだったからな。
◇
そんな感じでおそらく二時間くらい遊んでいると、段々と小妖精たちが眠そうにしだした。
そんな様子を見たハヤテが、
「皆、今日は魔力をいっぱい使ったからね~。途中から、光ったりしてたみたいだし~。……う~ん。今日のお遊びはこれくらいかな~?」
と言っていた。
それを聞いた小妖精たちは、まだあそびたい~、なんて言っていたけど、
「私ももっと遊びたいけど、ちゃんと休むのも大事だよ! またハヤテちゃんに連れてきてもらうから、その時はもっといっぱい遊ぼうね!」
と、ユズが言ったり、中妖精に説得されたりして、それぞれの家へと戻っていった。
「妖精さんたちと遊ぶの、とっても楽しかったー! けど、なんだかお腹がすいてきちゃったな」
それを聞いたハヤテが、
「時差を考えると、今はお昼くらいだからね~。……それよりもユズ。また、一緒に遊びに来てくれるの?」
と、期待を込めた目をしつつ、ユズにそう質問した。
「うん! また妖精さんたちに会いたいからね! ……けど、今度からは、ちゃんと行先は教えてよね!」
「わ~い! それじゃ、そろそろお昼にしようか~。というわけで、転移するよ!」
「えっ! ハヤテちゃん、行先……」
というわけで、お昼をとるためにどこかに転移させられた。
______________________________________
魔力で作られているので、カロリーゼロです(本当のやつ)。
食べた物を小説に描写したので、カロリーゼロです、とかならないかな……。
あ、異世界で食事をした後元の世界に戻ったら、カロリーは世界を超えられないため、カロリーゼロです()。
「なあ、リューナ。このクッキーって結局、魔力の塊みたいなものなんだよな? 妖精や魔族は魔力から栄養を補給できるみたいだけど、俺たち人間族はどうなんだろ?」
「それでしたら、魔力が多く含まれている食材と同じ作用になると思います。この場合、栄養にはならず、魔力が回復するようです。また、不要な魔力は放出されるため、健康にも問題はないようですね」
「あ、先に言われちゃった~。人間界に魔界の食材を輸出する時、魔力が多く含まれていても問題ないかを検証したことがあるんだ~。……大体は、アオイがやってくれたけどね~」
「それって、いくら食べても太らないってこと!? 体重を気にする人には、夢の食べ物だよ!」
不足した魔力が回復し、それ以外はすべて放出されるから、本当にゼロカロリーってことか。
それは、かなりの人に需要がありそうだな。
けど、
「ハヤテ。これ、なるべく秘密にした方がいいんじゃないか? ……下手すると、妖精たちがずっと食べ物を生成する羽目になるかもしれない。さっきユズが言ったみたいに、食べても太らないっていうのは、人間族には需要がありすぎると思うんだ」
「……そうみだいだね~。それじゃあこの旅行が終わったら、リューナと一緒に魔皇の皆に相談してみるよ! ……この子たちが将来、お金を稼ぐのに使えるかな、って思ったんだけど、難しそうだね~」
「……そうかもな。まあけど、それも皆に相談してみるといいんじゃないか? もしかしたら、何かいいアイディアが出るかもだし。いいアイディアが出るかはわからないけど、俺もちょっと考えてみるよ」
「わたしも! 妖精さんたちの役に立ちたいもん! それに、他の妖精さんが作った食べ物も食べてみたいな! ……いくら食べても、太らないし」
「ふたりとも、ありがとね!」
「ありがと~! おれいに、これもど~ぞ!」
と言いつつ、今度はチョコチップクッキーを作り出した。
こっちもありがたくもらい、さっそく食べてみると、やっぱり本物と遜色なく、おいしかった。
……本当にすごいな。
◇
その後も
「まあ、ボクは魔族だから、太るとか全然ないんだけどね!」
「ふとるって、なに~?」
「ええー! 魔族ってなんだかずるいー!」
「ずるい、ですか? ……魔族に対してそう言ったのは、ユズ様が初めてだと思います」
なんて感じの会話をしていると、少し遠くから複数の声が聞こえて来た。
「あっ! みんなもおきたみたい~」
小妖精はそう言うと、パッと消えた。
……かと思ったら、
「つれてきたよ~」
と、大勢の小妖精と数人の中妖精がパッと現れた。
さっきこの子に注意した中妖精もいるな。
小さいから数えづらいけど、小妖精だけで五十人くらいいそうな気がする。
……って、なんでこんなに大勢を連れて来たんだ?
「きょうは、なにしてあそぶの~?」
「風魔皇様、今日もよろしくね! 他の人たちもよろしく!」
あれ?
まだ、妖精たちには遊ぼうって伝えていなかったと思うんだけど。
……あ。
そういえば、遊びにきたの? って質問に、そんな感じかな、って俺が答えてるじゃん。
……今日は予定があるからまた今度、とかにならなくてよかった。
そして、それを聞いたユズが、
「わー! 妖精さんがいっぱいー! うん! みんなであそぼー!」
と、すごく嬉しそうにしていた。
「けど、こんなに大勢で遊ぶって言っても、何がいいんだろ? ハヤテ、ここに来た時はどんな遊びをしてるんだ?」
「う~ん、そうだね~。よく飛行魔法を使った追いかけっこをしてるけど、それは難しそうだよね~。後は……、あっ! それなら、的当てとかどうかな~?」
「……的当て?」
それって、ボールとかを的に向かって投げるやつ、だよな?
むしろ、こんな大勢でやるものじゃないと思うんだけど……。
「なあハヤテ。それ、この人数でやるには多すぎないか?」
「う~ん。それもそうだね。じゃあ、半分に分かれて、片方はボクと追いかけっこにしよう! それで、ハクトとユズが狙う側、リューナがそれを見守る、って感じかな~」
……ん?
俺と、ユズだけ?
「ハクトは大丈夫だけど、ユズは魔力弾を撃てる~? 難しいなら……。う~ん、ウォーターボールを撃ちだす魔道具でも大丈夫かな? 今日は持ってきてる~?」
「今日もいろんなおもちゃを持って来たから、もちろんあるよ! けど、的はそんなにいっぱいないから、順番待ちになっちゃうんじゃないかな?」
「うん? ……ああ、そっか! それなら大丈夫だよ~! 的はこの子だちだからね! それで……」
えっ。
「ハ、ハヤテちゃん? 的って、どういうこと? こんなかわいい子たちを的にするなんて、かわいそうじゃないの?」
「ま~ま~、話は最後までちゃんと聞いて。 まず、これはいつもこの子たちの訓練も兼ねてやってるんだ~。魔物によっては、何かを飛ばしてくるのもいるからね~。それに魔力弾なら、もしこの子たちに当たっても吸収しちゃうから、安心なんだよ! ウォーターボールも、おもちゃのやつなら痛くはないし、今は夏だから大丈夫かな~、と思ってね」
なるほどな。
この世界、特に魔界は身近に魔物がいるから、それに対する
それを聞いたユズが、
「そ、そうだったんだね。ハヤテちゃんが急に悪い子になったと思っちゃった。けど、この子たちの為に考えてやってることなんだね! ……けど、やっぱりちょっと躊躇しちゃうかな。一方的に撃たれるって、怖くないのかな?」
なんて言うと、
「こわくないよ~」
「むしろたのし~!」
「にげるのとくい~!」
「あててみて~!」
と、小妖精たちから一斉に声があがった。
それを聞いた俺とユズはどうしようか? と思ったけど、みんなやりたそうにしてるし、とりあえずやってみよう、ということになった。
それと、俺もユズが持って来たウォーターボールの魔道具を使うことにした。
……こっちなら、水鉄砲で遊んでる感じで撃てそうかな、と思って。
問題ないとわかってても、魔力弾を撃つのは、この子たちを攻撃するみたいになって、撃つのを躊躇しちゃうだろうしな。
◇
というわけで、的チームと追いかけっこチームをわけ、時に入れ替わりつつ妖精たちと遊んだ。
最初はやっぱりちょっと遠慮がちにウォーターボールを撃っていたけど、皆避けるのが上手くて、段々とそれもなくなっていった。
それに、当たったとしても、
「あたっちゃった~。つぎは、もっとうまくよける~」
「つめたくて、きもちいい~」
なんて言っていたり、
「おおあたり~」
と言いながら、ピカピカ光る子がいたり、みんなもそれを真似しだしたりして、皆で楽しんでる感じだったからな。
◇
そんな感じでおそらく二時間くらい遊んでいると、段々と小妖精たちが眠そうにしだした。
そんな様子を見たハヤテが、
「皆、今日は魔力をいっぱい使ったからね~。途中から、光ったりしてたみたいだし~。……う~ん。今日のお遊びはこれくらいかな~?」
と言っていた。
それを聞いた小妖精たちは、まだあそびたい~、なんて言っていたけど、
「私ももっと遊びたいけど、ちゃんと休むのも大事だよ! またハヤテちゃんに連れてきてもらうから、その時はもっといっぱい遊ぼうね!」
と、ユズが言ったり、中妖精に説得されたりして、それぞれの家へと戻っていった。
「妖精さんたちと遊ぶの、とっても楽しかったー! けど、なんだかお腹がすいてきちゃったな」
それを聞いたハヤテが、
「時差を考えると、今はお昼くらいだからね~。……それよりもユズ。また、一緒に遊びに来てくれるの?」
と、期待を込めた目をしつつ、ユズにそう質問した。
「うん! また妖精さんたちに会いたいからね! ……けど、今度からは、ちゃんと行先は教えてよね!」
「わ~い! それじゃ、そろそろお昼にしようか~。というわけで、転移するよ!」
「えっ! ハヤテちゃん、行先……」
というわけで、お昼をとるためにどこかに転移させられた。
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魔力で作られているので、カロリーゼロです(本当のやつ)。
食べた物を小説に描写したので、カロリーゼロです、とかならないかな……。
あ、異世界で食事をした後元の世界に戻ったら、カロリーは世界を超えられないため、カロリーゼロです()。
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