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236話
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部屋に戻ると、アルトさんは私をベッドに下ろして荷物を片付け始めた。
「あっ、私も手伝います……!」
「いや、大丈夫だ。ハルは座って休んでいてくれ。」
「二人でやったほうが早いですよ。」
私は断れないようにベッドから立ち上がってアルトさんの元に寄る。
「分かった。なら、手伝ってくれるかい?」
「はい……!」
こうして私はアルトさんの片付けの手伝いをできることになった。私の荷物はお二人の物と一緒に入れてもらっていたため、手伝うのは当たり前だとも言えるだろう。
その後、ガルムさんも部屋に入ってきて、一緒に片付けを始め、洗い物などはアルトさんがまとめて持っていってくれた。三人でやれば早く終わるというもので、あっという間だった。一度部屋を出たアルトさんは器用にお茶を持って戻ってきた。
「アルト、戻ったか。丁度こっちも片付け終わったぞ。」
「ありがとう。ほら、シータにお茶を淹れてもらった。」
「あっ、ありがとうございます。」
アルトさんは私とガルムさんの分もテーブルに置き、ベッドに腰を下ろしてから私を膝の上にのせる。
「馬車ではガルムがハルを乗せていたから、次は俺の番だ。」
「……仕方ないか。」
お茶を一口飲んで一息ついてから、ガルムさんが話しを切り出す。
「それで、今日のことだが……。」
「王族のことだな?」
「あぁ、そうだ。それで、ハルは、その……、本当に俺達が番のままでも、良いのか?」
私は唐突に何を言い出すのか、不思議でたまらなかった。
「もちろん、今でもハルのことは愛しているし、離したくもない。だが……、ハルが望むのなら……、」
「な、何を言っているんですか……!私もお二人のことは、あ、愛していますし、他の方と……なんて考えていません……!」
私がこう言い切ると、後ろからアルトさんが頬にキスをしてくれた。
「っ……!?」
「そう言ってくれて、ありがとう、ハル。正直言うと、俺も不安だった。ハルはとても魅力的だからな。取られるのではないか気が気でないんだ。何度も聞いてすまない。」
「そ、それは、私だって……!私なんかより、お二人の方がカッコいいし、強いし、何でもできてしまうし……。それを言うなら、私の方が不安です……。」
「そ、そうか……。面と向かって言われると小恥ずかしいな……。」
ガルムさんは嬉しそうに尻尾を揺らしながら、頬をかいていた。そして、良いことを思いついたのかのような顔をした。
「じゃあ、これからは不安にならないよう、もっと好きだと伝えよう。」
「それは、いい案だな。俺もそうしよう。」
「お、お二人とも……!」
ただでさえ、今の愛情表現の回数でもよく顔が赤くなってしまうのに、これ以上になったらずっと顔が赤くなってしまうのでは……!?
「さて、ハルの気持ちを確認したところで、今後について考えようか。」
お二人とも目を細めて笑ったところで、アルトさんが話しを戻した。
「俺としては嫌だが、色々考えると王子には会った方が良いと思う。」
「俺もそれには同意だ。これを断ったら、無理矢理にでもハルを誘拐するだろう。それは避けたい。」
「ゆ、誘拐……!?」
「相手は王族だからな。民を一人攫うくらいなんてことないだろう。もちろん、情報をもみ消してな。」
そ、そんな、闇組織みたいなことするの……!?
私の不安な表情にガルムさんが気づき、優しく声をかけてくれる。
「安心しろ。ハルは俺達が命に代えてでも守ってやる。」
「い、命まではかけないでください……!お二人がいなくなってしまうなんて……、い、嫌です……!」
お二人がいない世界なんて、私に生きる意味なんて……。
「フフッ……、分かった。それは約束しよう。だが、ハルもいなくなるなんてしないでくれよ?俺達こそ、ハルがいなくなってしまうだなんて、考えたくもないからな。」
アルトさんの話しから、王子様に会う時もお二人がついてくれるとは思うが、自分でも十分注意しようと考える私なのであった。
「あっ、私も手伝います……!」
「いや、大丈夫だ。ハルは座って休んでいてくれ。」
「二人でやったほうが早いですよ。」
私は断れないようにベッドから立ち上がってアルトさんの元に寄る。
「分かった。なら、手伝ってくれるかい?」
「はい……!」
こうして私はアルトさんの片付けの手伝いをできることになった。私の荷物はお二人の物と一緒に入れてもらっていたため、手伝うのは当たり前だとも言えるだろう。
その後、ガルムさんも部屋に入ってきて、一緒に片付けを始め、洗い物などはアルトさんがまとめて持っていってくれた。三人でやれば早く終わるというもので、あっという間だった。一度部屋を出たアルトさんは器用にお茶を持って戻ってきた。
「アルト、戻ったか。丁度こっちも片付け終わったぞ。」
「ありがとう。ほら、シータにお茶を淹れてもらった。」
「あっ、ありがとうございます。」
アルトさんは私とガルムさんの分もテーブルに置き、ベッドに腰を下ろしてから私を膝の上にのせる。
「馬車ではガルムがハルを乗せていたから、次は俺の番だ。」
「……仕方ないか。」
お茶を一口飲んで一息ついてから、ガルムさんが話しを切り出す。
「それで、今日のことだが……。」
「王族のことだな?」
「あぁ、そうだ。それで、ハルは、その……、本当に俺達が番のままでも、良いのか?」
私は唐突に何を言い出すのか、不思議でたまらなかった。
「もちろん、今でもハルのことは愛しているし、離したくもない。だが……、ハルが望むのなら……、」
「な、何を言っているんですか……!私もお二人のことは、あ、愛していますし、他の方と……なんて考えていません……!」
私がこう言い切ると、後ろからアルトさんが頬にキスをしてくれた。
「っ……!?」
「そう言ってくれて、ありがとう、ハル。正直言うと、俺も不安だった。ハルはとても魅力的だからな。取られるのではないか気が気でないんだ。何度も聞いてすまない。」
「そ、それは、私だって……!私なんかより、お二人の方がカッコいいし、強いし、何でもできてしまうし……。それを言うなら、私の方が不安です……。」
「そ、そうか……。面と向かって言われると小恥ずかしいな……。」
ガルムさんは嬉しそうに尻尾を揺らしながら、頬をかいていた。そして、良いことを思いついたのかのような顔をした。
「じゃあ、これからは不安にならないよう、もっと好きだと伝えよう。」
「それは、いい案だな。俺もそうしよう。」
「お、お二人とも……!」
ただでさえ、今の愛情表現の回数でもよく顔が赤くなってしまうのに、これ以上になったらずっと顔が赤くなってしまうのでは……!?
「さて、ハルの気持ちを確認したところで、今後について考えようか。」
お二人とも目を細めて笑ったところで、アルトさんが話しを戻した。
「俺としては嫌だが、色々考えると王子には会った方が良いと思う。」
「俺もそれには同意だ。これを断ったら、無理矢理にでもハルを誘拐するだろう。それは避けたい。」
「ゆ、誘拐……!?」
「相手は王族だからな。民を一人攫うくらいなんてことないだろう。もちろん、情報をもみ消してな。」
そ、そんな、闇組織みたいなことするの……!?
私の不安な表情にガルムさんが気づき、優しく声をかけてくれる。
「安心しろ。ハルは俺達が命に代えてでも守ってやる。」
「い、命まではかけないでください……!お二人がいなくなってしまうなんて……、い、嫌です……!」
お二人がいない世界なんて、私に生きる意味なんて……。
「フフッ……、分かった。それは約束しよう。だが、ハルもいなくなるなんてしないでくれよ?俺達こそ、ハルがいなくなってしまうだなんて、考えたくもないからな。」
アルトさんの話しから、王子様に会う時もお二人がついてくれるとは思うが、自分でも十分注意しようと考える私なのであった。
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