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21話
受付についていくとそこには少し広い空間が広がっていた。入り口側の壁付近には机が並べられており、それぞれ違うものが載せられている。その右奥には、丸い的や、人形の的などがある。左奥には何もない開けた場所がある。受付の人は丸い水晶のある机の前にまで歩く。
「こちらで適正検査を行います。私はギルドの受付をしているマリと言います。よろしくお願いしますね。」
マリさんは立ち止まるとこちらへ振り返り自己紹介をする。
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
マリさんはニコッと笑うと水晶玉のある机の奥側にいく。
「最初は魔力テストを行います。座ってください。」
私は指示に従い、備え付けの椅子に座らせてもらう。
「では、この水晶に手を翳してください。少しピリッとするかもしれませんが、私が良いというまで、離さないでください。」
「分かりました。」
大丈夫だ。痛みには慣れている。流石に胸や腹に刺されたら、藻掻いて叫んでしまうが、それ以外だったら息が漏れるくらいだからいけるはずだ。
私は早速言われた通り、水晶に手を翳す。その瞬間、電気が走ったかのような刺激が体全体に走った。
「もう大丈夫ですよ。フフッ、ハルさんは我慢強いですね。大体、これを初めて体験する人は一回驚いて離してしまうんですよ。」
そうなのか。自分にとってはこれくらい、痛みにカウントしないんだけどな……。
「あっ、結果が出ましたね。ハルさんの魔力量は五段階中の真ん中、Cランクですね。」
Cランク、何とも中途半端だ。
「あの、それは多い方でしょうか?」
私は冒険者に必要な数値に達しているのか分からず、不安になり質問する。
「そうですね、良くも悪くもないです。ただ、後衛職の方はCランク以上の方がなることが多いので、ハルさんはもしかしたら後衛職が向いているかもしれませんね。この後、身体能力に関しても検査するので、その結果次第ではありますが。」
「分かりました。ありがとうございます。」
取り敢えず、大丈夫そうなので安心する。
「では、次へ行きましょう。ついてきてください。」
その後私は、身体能力の検査を行った。短距離を何回か走って瞬発力を計測したり、器具を使い、足や腕の筋肉量、持久力を計測したりした。
♢♢♢♢♢♢♢♢
「お疲れ様でした。以上で適正検査は終了です。控室にガルムさん達がお待ちですので、結果はそちらで明かしますね。」
「分かりました。ありがとうございます。」
私は身体能力の検査が終わってから少し休憩させてもらっていた。おかげですっかり上がっていた呼吸もだいぶ落ち着いてきた。
「では、案内するのでついてきてください。」
私は立ち上がり、マリさんに先と同じようについていく。
マリさんについていくとある扉の前まで来た。マリさんがノックをし、扉を開ける。お先にと勧められて中に入ると、ガルムさんだけでなく、レオさんとウィルさんまでもいた。
「すみません、お待たせしました。」
「大丈夫だよ。さぁ、こっちにおいで。」
待たせてしまったことに詫びをいれると、レオさんが手招きした。そこに席が一つ空いていたので、お礼を言って座らせてもらう。左から、レオさん・私・ガルムさん・ウィルさんの順だ。私が座ったことを確認したマリさんは扉を閉めたあと、私達の目の前に机を挟んで座った。
「早速ですが、ハルさんの結果から言います。」
ここで、私の適正が決まるんだ。お願い、適正なしではありませんように……。
「こちらで適正検査を行います。私はギルドの受付をしているマリと言います。よろしくお願いしますね。」
マリさんは立ち止まるとこちらへ振り返り自己紹介をする。
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
マリさんはニコッと笑うと水晶玉のある机の奥側にいく。
「最初は魔力テストを行います。座ってください。」
私は指示に従い、備え付けの椅子に座らせてもらう。
「では、この水晶に手を翳してください。少しピリッとするかもしれませんが、私が良いというまで、離さないでください。」
「分かりました。」
大丈夫だ。痛みには慣れている。流石に胸や腹に刺されたら、藻掻いて叫んでしまうが、それ以外だったら息が漏れるくらいだからいけるはずだ。
私は早速言われた通り、水晶に手を翳す。その瞬間、電気が走ったかのような刺激が体全体に走った。
「もう大丈夫ですよ。フフッ、ハルさんは我慢強いですね。大体、これを初めて体験する人は一回驚いて離してしまうんですよ。」
そうなのか。自分にとってはこれくらい、痛みにカウントしないんだけどな……。
「あっ、結果が出ましたね。ハルさんの魔力量は五段階中の真ん中、Cランクですね。」
Cランク、何とも中途半端だ。
「あの、それは多い方でしょうか?」
私は冒険者に必要な数値に達しているのか分からず、不安になり質問する。
「そうですね、良くも悪くもないです。ただ、後衛職の方はCランク以上の方がなることが多いので、ハルさんはもしかしたら後衛職が向いているかもしれませんね。この後、身体能力に関しても検査するので、その結果次第ではありますが。」
「分かりました。ありがとうございます。」
取り敢えず、大丈夫そうなので安心する。
「では、次へ行きましょう。ついてきてください。」
その後私は、身体能力の検査を行った。短距離を何回か走って瞬発力を計測したり、器具を使い、足や腕の筋肉量、持久力を計測したりした。
♢♢♢♢♢♢♢♢
「お疲れ様でした。以上で適正検査は終了です。控室にガルムさん達がお待ちですので、結果はそちらで明かしますね。」
「分かりました。ありがとうございます。」
私は身体能力の検査が終わってから少し休憩させてもらっていた。おかげですっかり上がっていた呼吸もだいぶ落ち着いてきた。
「では、案内するのでついてきてください。」
私は立ち上がり、マリさんに先と同じようについていく。
マリさんについていくとある扉の前まで来た。マリさんがノックをし、扉を開ける。お先にと勧められて中に入ると、ガルムさんだけでなく、レオさんとウィルさんまでもいた。
「すみません、お待たせしました。」
「大丈夫だよ。さぁ、こっちにおいで。」
待たせてしまったことに詫びをいれると、レオさんが手招きした。そこに席が一つ空いていたので、お礼を言って座らせてもらう。左から、レオさん・私・ガルムさん・ウィルさんの順だ。私が座ったことを確認したマリさんは扉を閉めたあと、私達の目の前に机を挟んで座った。
「早速ですが、ハルさんの結果から言います。」
ここで、私の適正が決まるんだ。お願い、適正なしではありませんように……。
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