ルピナスは恋を知る

葉月庵

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26話

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現在杖を買い終え、武具屋にいる私達は、今は防具を買おうとし、バルトさんに見繕ってもらっているところだ。

「今うちの店には、ハルちゃんのサイズはなかった。ただ、一応全部位作れはする。……するんだけどよ、ハルちゃんにはちと厳しいかもな。」

「何故だ?」

バルトさんの発言にガルムさんが私の代わりに返してくれた。

「そりゃあ、ハルちゃんには鎧は重すぎるんじゃ?と思ってな。試しにちょいと大きいが、用意するから着てみてくれ。」

バルトさんは既に準備していたのか、すぐに持ってきて私に手渡した。私は、手にした瞬間の重さに目を見開いた。試しに胸だけでもと付けようとしたが、重くてなかなかつけられなかった。それを見たバルトさんは手伝ってくれ、やっとつけることができた。

「どうだ、動けるか?」

バルトさんが私の顔を覗き込んで問う。

「動けはしますが、ちょっと動きにくいです……。」

「そうか……。この様子だとつけないと方が逆に安全かもな。その代わりといっちゃぁなんだが、剣はどうだ?護身にはなるだろう。」

剣という単語が出てきた時、ガルムさんや、レオさん、ウィルさんの顔が曇る。私が剣を持ったらマズイのだろうか……。

「剣か……。」

ガルムさんがそうつぶやき、レオさんとウィルさんと視線を合わせ、頷くとこちらに目線を合わせるように屈み、話しかけてきた。

「ハル、護身用の剣を鎧代わりに買ってやるが、二度と自分の首を切ろうなどと考えるなよ。その様子が見られた時点で、お前には冒険者を辞めてもらうし、剣も取り上げる。いいな?約束だぞ。」

そうか。ガルムさん達は、以前私が自分で首を切ろうとしたことを覚えていて、お金を返さずに勝手に死なれたら困るのか。

私は自分の中で納得し、ガルムさんと約束する。

「分かりました。約束します。」

ガルムさん達は若干肩の力が抜けたようだ。何もそんなに心配せずともきちんとお金は返すのに……。

「何やらハルちゃんには事情があるようだな……。まぁ、今日は色々買ってくれたから、詮索しないでやる。剣は一番軽いこれでいいか?」

「あぁ、それでいい。」

「まいどあり。」

ガルムさんがバルトさんに杖と剣、それらを装備するためのベルトの支払いをする。

これも返せるようにしないとな……。

「ほら、ハル。杖と剣だ。ベルトを付けて装備してみろ。」

「ありがとうございます。」

私はそう礼を言って装備をする。今日の服はふんわりとしたデザインではないため、不格好にはなっていないはずだ。

「よし、こんなものか。じゃあ、そろそろギルドで依頼を受けるか。」

「気をつけて行ってこいよ!まぁ、ガルムがいるなら心配はいらなそうだけどな。」

私はバルトさんにもう一度礼を言ってからガルムさん達と一緒に店を出た。
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