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53話 ガルム視点
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「おい、ガルムっ!あんな言い方ないだろう!」
俺はアルトと別れた後、ハルには宿の部屋に戻ってもらいレオとウィルに連れられ、宿の一階のスペースにいた。
クソッ!分かっている、あんな言い方、ハルが傷つくに決まっている!いくら好きと言えないからって最悪だ。
「分かっている……!自分でも最低なことをしたと思っている……。」
「なら、なんで……!」
「そこまでっすよ、レオ。なんかガルムさんも訳ありって感じしてるし。」
レオがウィルに静止され、言葉を飲み込んでいた。
「はぁ、まさかウィルに止められるとはね……。で、ガルム、結局ハル君のことはどう思っているんだ?」
「俺は、……俺はハルのことが好きだ。きちんと恋愛的な意味で。離れたくないから、アルトの提案には全力で拒否した。」
俺は再度自身の気持ちを確かめるように言葉にする。
「じゃあ、なんであそこで好きだからって言わなかったんすか?」
「あのとき好きと言えなかったのは、ハルの自由を奪ってしまうのではと思ったからだ。ハルは俺に借りを感じていると思う。そんな中俺が好きと言えば、恩返しにと、嫌でも付き合おうとするだろう。そんなことになってしまえば、俺はハルを傷つけた奴らと同じでハルを縛りつけてしまう。だから、あの場では言えなかった。」
「はぁ、そういうことか……。でもあの言い方はないけどね。それで、どうするの?好きと言わずにどうハル君と付き合うんだ?ハーレムを解散させるくらいアルトさんも本気でハル君に惚れていると思うし……。」
確かに、アルトが問題だ。年がら年中ハーレムを作っていたあのアルトがそれを解散させるのは、はっきり言って異常だ。それを考えれば今後もハルを落とそうと接触してくるだろう。そんな中ハルに好きと言わずに付き合うのは……
「それは……俺がハルを惚れさせねばならんだろう。」
「そうっすよねー。でも、俺はハル君に好きって言っちゃうのも手かと思うっすけどね。ハル君、結構初なところあるっすから、愛を囁き続ければ落ちちゃいそうな気もするっすけどね。しかも、アルトさんのあの様子じゃ会う度に好きって伝えているっぽいっすし。」
「そうか……。それも一つの手として考えておこう。」
「まぁ、何はともあれハル君にさっきのは誤解であることについて謝らないとね。」
そうだ、まずはハルを傷つけてしまったことを謝らなければ。ハルが今落ち込んで泣いていないことを祈ろう。
俺達はこの後、昼にもう一度ここに集まって昼食を取ってから物資の買い物をすることにした。この話は別れ際に二言三言で決まった。
俺は二人と別れた後、足早に部屋へと向かった。ハルに速く誤解を解くために。
俺はアルトと別れた後、ハルには宿の部屋に戻ってもらいレオとウィルに連れられ、宿の一階のスペースにいた。
クソッ!分かっている、あんな言い方、ハルが傷つくに決まっている!いくら好きと言えないからって最悪だ。
「分かっている……!自分でも最低なことをしたと思っている……。」
「なら、なんで……!」
「そこまでっすよ、レオ。なんかガルムさんも訳ありって感じしてるし。」
レオがウィルに静止され、言葉を飲み込んでいた。
「はぁ、まさかウィルに止められるとはね……。で、ガルム、結局ハル君のことはどう思っているんだ?」
「俺は、……俺はハルのことが好きだ。きちんと恋愛的な意味で。離れたくないから、アルトの提案には全力で拒否した。」
俺は再度自身の気持ちを確かめるように言葉にする。
「じゃあ、なんであそこで好きだからって言わなかったんすか?」
「あのとき好きと言えなかったのは、ハルの自由を奪ってしまうのではと思ったからだ。ハルは俺に借りを感じていると思う。そんな中俺が好きと言えば、恩返しにと、嫌でも付き合おうとするだろう。そんなことになってしまえば、俺はハルを傷つけた奴らと同じでハルを縛りつけてしまう。だから、あの場では言えなかった。」
「はぁ、そういうことか……。でもあの言い方はないけどね。それで、どうするの?好きと言わずにどうハル君と付き合うんだ?ハーレムを解散させるくらいアルトさんも本気でハル君に惚れていると思うし……。」
確かに、アルトが問題だ。年がら年中ハーレムを作っていたあのアルトがそれを解散させるのは、はっきり言って異常だ。それを考えれば今後もハルを落とそうと接触してくるだろう。そんな中ハルに好きと言わずに付き合うのは……
「それは……俺がハルを惚れさせねばならんだろう。」
「そうっすよねー。でも、俺はハル君に好きって言っちゃうのも手かと思うっすけどね。ハル君、結構初なところあるっすから、愛を囁き続ければ落ちちゃいそうな気もするっすけどね。しかも、アルトさんのあの様子じゃ会う度に好きって伝えているっぽいっすし。」
「そうか……。それも一つの手として考えておこう。」
「まぁ、何はともあれハル君にさっきのは誤解であることについて謝らないとね。」
そうだ、まずはハルを傷つけてしまったことを謝らなければ。ハルが今落ち込んで泣いていないことを祈ろう。
俺達はこの後、昼にもう一度ここに集まって昼食を取ってから物資の買い物をすることにした。この話は別れ際に二言三言で決まった。
俺は二人と別れた後、足早に部屋へと向かった。ハルに速く誤解を解くために。
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