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70話
昨日アルトさんからハーレム関係のゴタゴタが終わったことを知らされたため、今日は久々に私の討伐依頼に行くことになった。ガルムさん達は昨日も討伐依頼を受けていたため、物資を整える必要があり、今は出かけている。
私はと言うと、ざっと一時間はかかると言われたため、買い置きしていたものを冷蔵庫から取り出し、パパッと昼食を作り終えていた。持ち運び可のものとなると、凝ったものが作れないのが難点だった。
そう思いながら時計を見ると、まだガルムさんが出ていってから30分も経っていないことに気づいた。
まだ時間があるから、血の玉を作っておこう。この間、役に立ったしね。
早くしないとガルムさんが帰ってきてしまうと思った私は、さっさと動き準備を整えた。
今日は一個だけにしておこう。この後討伐もあるしね。
「っ……。」
刺した所から血が溢れてくる。やはり、いくらやっても痛覚が残っていることに若干嫌になる。それでも、役に立てたことを思い出せば我慢できた。
よし……、あと半分くらい溜まったらにしよう。
ガチャッ……
「おはよう、ハル。今日は俺が付き添……っ!!何しているんだ!!ハルっ!!」
「っ……!?こ、これは……!」
気づいた時には既に遅かった。扉を見ると、そこには血相を変えたアルトさんが立っていた。そしてアルトさんの視線の先には、自身の手を短刀で刺して血を溜めている私。どう見ても言い逃れできない光景だ。
「うるさいぞ、アルト。何をそんなに騒い、で……。ハル、お前っ……!」
さらに最悪なことに私に駆け寄ったアルトさんの背後からガルムさんが現れた。
「ハル、説明しろ。なんでこんなことをしているんだ……!」
ガルムさんが眉間に眉を寄せ、奥歯を見せて怒っている。こんなガルムさんの表情、今まで見たことない。私は、初めてガルムさんに恐怖を感じた。
もしかして、嫌われる!?なんとかしないと……、なんとかしなきゃ……!
そう思っても言葉が上手く口から出ずハクハクとしか動かす事ができなかった。自然と目が熱くなってくる。そんな様子を知ってか知らずか、ガルムさんが言葉を続ける。
「この間アルトに使ったものがこれだろう。あの時、何故ポーションだと嘘をついた……!」
「おい、待てガルム。どういうことだ?あれはポーションじゃないのか?」
「説明はあとだ。で、どうなんだ、ハル……!」
私はもう限界だった。必死に堪えていたがダメだった。
「……っ……うっ……、っ……。」
「「っ……!!」」
「ごめんっ、な、さいっ……。っ……ご、めん、なっ……、さ、いっ……。」
「っ、すまない、ハル……!怖かった、よな……。もう、怒らない。怒らないから、なんでこんなことをしていたのか、教えてくれないか?ハルが大切なんだ。」
私は面倒くさいやつだ。自分がいけないのに泣き出して、あげくの果てにガルムさんに抱きしめられて慰められているなんて。
「っ……、役にっ、立ちたかったからっ……。私も、ここにいてっ、いいんだって、思えた、からっ……。アルトさんも、ごめん、なさいっ……。ポーションって騙して、私の血で治療してしまって……。私の血は、傷を癒せるんです。気持ち悪い、ですよね……。」
最後の方はガルムさんの温もりで気持ちが落ち着き始め、涙が収まってきてあまりつまらずに言えた。
「気持ち悪いだなんて思わない、むしろ正直に話してくれてありがとう。」
「……こちらこそ、突き放さないでくれて、ありがとうございます。」
内心、アルトさんの口から拒絶の言葉が出てこなくてとても嬉しかった。すると、今まで抱きしめてくれていたガルムさんが腕からスッと解放され、両肩を優しく掴まれる。
「ハル。」
「はい……。」
私は、何か言われるのではないかとドキドキしながら続きを待つ。
「二度とこんなことしないって約束してくれるか?」
「なんで、ですか?手を刺しても死にはしませんから、ガルムさんにこれからも恩を返すことはできますよ。」
「そういうことではない……!違うんだ……!」
ガルムさんは何故かとても苦しそうに話す。今まで言わないでいたことを伝えるか伝えまいか悩むかのように。すると、意を決したかのようにパッと視線を合わせてくる。
「俺はハルのことが好きだ!正直に言うと、今すぐにでも番になってほしいくらい……!だから、好きなやつが傷つく所は見たくない、お願いだ……!」
えっ……、今、なんて……?ガルムさんが、私のことを、好きって……?
私はと言うと、ざっと一時間はかかると言われたため、買い置きしていたものを冷蔵庫から取り出し、パパッと昼食を作り終えていた。持ち運び可のものとなると、凝ったものが作れないのが難点だった。
そう思いながら時計を見ると、まだガルムさんが出ていってから30分も経っていないことに気づいた。
まだ時間があるから、血の玉を作っておこう。この間、役に立ったしね。
早くしないとガルムさんが帰ってきてしまうと思った私は、さっさと動き準備を整えた。
今日は一個だけにしておこう。この後討伐もあるしね。
「っ……。」
刺した所から血が溢れてくる。やはり、いくらやっても痛覚が残っていることに若干嫌になる。それでも、役に立てたことを思い出せば我慢できた。
よし……、あと半分くらい溜まったらにしよう。
ガチャッ……
「おはよう、ハル。今日は俺が付き添……っ!!何しているんだ!!ハルっ!!」
「っ……!?こ、これは……!」
気づいた時には既に遅かった。扉を見ると、そこには血相を変えたアルトさんが立っていた。そしてアルトさんの視線の先には、自身の手を短刀で刺して血を溜めている私。どう見ても言い逃れできない光景だ。
「うるさいぞ、アルト。何をそんなに騒い、で……。ハル、お前っ……!」
さらに最悪なことに私に駆け寄ったアルトさんの背後からガルムさんが現れた。
「ハル、説明しろ。なんでこんなことをしているんだ……!」
ガルムさんが眉間に眉を寄せ、奥歯を見せて怒っている。こんなガルムさんの表情、今まで見たことない。私は、初めてガルムさんに恐怖を感じた。
もしかして、嫌われる!?なんとかしないと……、なんとかしなきゃ……!
そう思っても言葉が上手く口から出ずハクハクとしか動かす事ができなかった。自然と目が熱くなってくる。そんな様子を知ってか知らずか、ガルムさんが言葉を続ける。
「この間アルトに使ったものがこれだろう。あの時、何故ポーションだと嘘をついた……!」
「おい、待てガルム。どういうことだ?あれはポーションじゃないのか?」
「説明はあとだ。で、どうなんだ、ハル……!」
私はもう限界だった。必死に堪えていたがダメだった。
「……っ……うっ……、っ……。」
「「っ……!!」」
「ごめんっ、な、さいっ……。っ……ご、めん、なっ……、さ、いっ……。」
「っ、すまない、ハル……!怖かった、よな……。もう、怒らない。怒らないから、なんでこんなことをしていたのか、教えてくれないか?ハルが大切なんだ。」
私は面倒くさいやつだ。自分がいけないのに泣き出して、あげくの果てにガルムさんに抱きしめられて慰められているなんて。
「っ……、役にっ、立ちたかったからっ……。私も、ここにいてっ、いいんだって、思えた、からっ……。アルトさんも、ごめん、なさいっ……。ポーションって騙して、私の血で治療してしまって……。私の血は、傷を癒せるんです。気持ち悪い、ですよね……。」
最後の方はガルムさんの温もりで気持ちが落ち着き始め、涙が収まってきてあまりつまらずに言えた。
「気持ち悪いだなんて思わない、むしろ正直に話してくれてありがとう。」
「……こちらこそ、突き放さないでくれて、ありがとうございます。」
内心、アルトさんの口から拒絶の言葉が出てこなくてとても嬉しかった。すると、今まで抱きしめてくれていたガルムさんが腕からスッと解放され、両肩を優しく掴まれる。
「ハル。」
「はい……。」
私は、何か言われるのではないかとドキドキしながら続きを待つ。
「二度とこんなことしないって約束してくれるか?」
「なんで、ですか?手を刺しても死にはしませんから、ガルムさんにこれからも恩を返すことはできますよ。」
「そういうことではない……!違うんだ……!」
ガルムさんは何故かとても苦しそうに話す。今まで言わないでいたことを伝えるか伝えまいか悩むかのように。すると、意を決したかのようにパッと視線を合わせてくる。
「俺はハルのことが好きだ!正直に言うと、今すぐにでも番になってほしいくらい……!だから、好きなやつが傷つく所は見たくない、お願いだ……!」
えっ……、今、なんて……?ガルムさんが、私のことを、好きって……?
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