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71話
そんな、ガルムさんが私のことを好き、だなんて……。
私は頭の中で今言われた情報を整理しようとするが、内容が内容なだけにずっと頭の中でぐるぐると回る。
「恩返しで付き合うだなんて、考えなくて良い。好きでもない奴を嫌々恋人にさせている、だなんて惨めなだけだからな。」
すると、視界がぐっと切り替わり、目の前にアルトさんが表れる。
「おい、ガルム、俺がいることを忘れられては困る。……ハル、俺も君の事が好きだ、愛している。隣の狼よりも絶対に幸せにする。」
えっ……、アルトさんも……!?いつものあれは冗談じゃなかったの……!?
「えっ、……あのっ……!。」
二人から同時に告白された……!?確かこういう時って返事をしなくちゃいけないんだよね……。最初、恩返しのつもりでガルムさんと付き合おうかと思ったけど、言われた通りそれだと失礼だよね……。どうしよう……!?
告白してきた二人から視線を一身に受け、恥ずかしさから顔が赤くなる。自分でも分かるくらいだから、相当だろう。
「ほーら、お二人さん!ハル君が困っているでしょ!」
「レオ……!なぜここに……!。」
ガルムさんのその声に扉の方に顔を向けるとレオさんが立っていた。
「それは、あんなに待たせていたら誰だって確認くらいしにいくよ。それにしても、ハル君にだって心の準備があるんだから、考えさせてあげなよ。ほら、ハル君。一旦外に行って落ち着こう?」
私はそう言ったレオさんの手によってガルムさんとアルトさんから離れ、外へ連れて行かれる。私はと言うと、頭がパンクしていてされるがままになっていた。
レオさんによって宿の外に連れて行かれた私は、やっと頭が回るようになってきた。ただ、先程のことはどうすればいいのかは分からなかった。そのため、レオさんに聞いてみることにした。
「あの、レオさん……。私、どうしたら良いんでしょうか?」
「ん?レオ、さっき何があったんすか?」
「えと、端的に言うとハル君がガルムとアルトさんから告白されたんだよ。」
「……はい、そうです。あの、迷惑でなければ、ウィルさんにも教えてもらいたいです。」
「んー……、だったら一度、二人同時に付き合っちゃえばいいんじゃないっすか?」
「えっ……?」
あまりに突拍子のない発言に動き出した頭がまた固まってしまう。レオさんの方を見ると、しばし考えている様子を見せた後、口を開いた。
「確かに……、それも良いかもね。一応確認なんだけど、ハル君は好きな人とかいるのかい?」
好きな人……。ここでの好きは恋愛的な意味だろう。それだったら、いない、はず……。
「多分いないです……。」
「なら、今のウィルの案はどうかな?」
「分かりました……。」
私は、内心二人同時に付き合うなんてことしてもいいのか分からなかったが、案を提示してくれた手前、断ることができなかった。
私は頭の中で今言われた情報を整理しようとするが、内容が内容なだけにずっと頭の中でぐるぐると回る。
「恩返しで付き合うだなんて、考えなくて良い。好きでもない奴を嫌々恋人にさせている、だなんて惨めなだけだからな。」
すると、視界がぐっと切り替わり、目の前にアルトさんが表れる。
「おい、ガルム、俺がいることを忘れられては困る。……ハル、俺も君の事が好きだ、愛している。隣の狼よりも絶対に幸せにする。」
えっ……、アルトさんも……!?いつものあれは冗談じゃなかったの……!?
「えっ、……あのっ……!。」
二人から同時に告白された……!?確かこういう時って返事をしなくちゃいけないんだよね……。最初、恩返しのつもりでガルムさんと付き合おうかと思ったけど、言われた通りそれだと失礼だよね……。どうしよう……!?
告白してきた二人から視線を一身に受け、恥ずかしさから顔が赤くなる。自分でも分かるくらいだから、相当だろう。
「ほーら、お二人さん!ハル君が困っているでしょ!」
「レオ……!なぜここに……!。」
ガルムさんのその声に扉の方に顔を向けるとレオさんが立っていた。
「それは、あんなに待たせていたら誰だって確認くらいしにいくよ。それにしても、ハル君にだって心の準備があるんだから、考えさせてあげなよ。ほら、ハル君。一旦外に行って落ち着こう?」
私はそう言ったレオさんの手によってガルムさんとアルトさんから離れ、外へ連れて行かれる。私はと言うと、頭がパンクしていてされるがままになっていた。
レオさんによって宿の外に連れて行かれた私は、やっと頭が回るようになってきた。ただ、先程のことはどうすればいいのかは分からなかった。そのため、レオさんに聞いてみることにした。
「あの、レオさん……。私、どうしたら良いんでしょうか?」
「ん?レオ、さっき何があったんすか?」
「えと、端的に言うとハル君がガルムとアルトさんから告白されたんだよ。」
「……はい、そうです。あの、迷惑でなければ、ウィルさんにも教えてもらいたいです。」
「んー……、だったら一度、二人同時に付き合っちゃえばいいんじゃないっすか?」
「えっ……?」
あまりに突拍子のない発言に動き出した頭がまた固まってしまう。レオさんの方を見ると、しばし考えている様子を見せた後、口を開いた。
「確かに……、それも良いかもね。一応確認なんだけど、ハル君は好きな人とかいるのかい?」
好きな人……。ここでの好きは恋愛的な意味だろう。それだったら、いない、はず……。
「多分いないです……。」
「なら、今のウィルの案はどうかな?」
「分かりました……。」
私は、内心二人同時に付き合うなんてことしてもいいのか分からなかったが、案を提示してくれた手前、断ることができなかった。
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