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番外編 後朝 ※
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「……ふふ、そなたのここは十分その気ではないか」
「違う、本当に違うから、もう抜いてくれ……!」
「断る。余は今宵、この得も言われぬ心地良い鞘に我が刀身を収めて眠る決意でおるゆえ」
そんな決意は犬にでも食われてしまえ!と心の中で吐き捨てた梟だったが、膠着した状況は不利なままだ。
このままでは、蜻蛉が動かなくても淫らな内襞は浅ましく蠢動し、雄を育ててその硬さと太さを味わおうとするだろう。そうなってしまえば、快楽の種に支配された体は雄に媚び、後ろの刺激だけで極めてしまう。そしてそんな梟を前に、蜻蛉が再び手を出してこない可能性は限りなく低い。
どうにか穏便に蜻蛉に身を引いてもらう以外、考えられる手立てはなかった。しかし譲歩を迫るための手札も、梟にはなかった。
「このままでは、もう、眠れない……」
逃げ場のない、追い詰められた弱音が洩れた。泣き出しそうな微かな呟きに、背後の気配から揶揄う余裕が消え、代わりに深いため息が首筋に掛かった。
「そなたが意地を張るのがそもそもの発端であるのに、余を悪者にして被害者面か」
「被害者面……?」
まったく心当たりのない言い草に眉をひそめると、蜻蛉は憮然として言葉を継いだ。
「違う、本当に違うから、もう抜いてくれ……!」
「断る。余は今宵、この得も言われぬ心地良い鞘に我が刀身を収めて眠る決意でおるゆえ」
そんな決意は犬にでも食われてしまえ!と心の中で吐き捨てた梟だったが、膠着した状況は不利なままだ。
このままでは、蜻蛉が動かなくても淫らな内襞は浅ましく蠢動し、雄を育ててその硬さと太さを味わおうとするだろう。そうなってしまえば、快楽の種に支配された体は雄に媚び、後ろの刺激だけで極めてしまう。そしてそんな梟を前に、蜻蛉が再び手を出してこない可能性は限りなく低い。
どうにか穏便に蜻蛉に身を引いてもらう以外、考えられる手立てはなかった。しかし譲歩を迫るための手札も、梟にはなかった。
「このままでは、もう、眠れない……」
逃げ場のない、追い詰められた弱音が洩れた。泣き出しそうな微かな呟きに、背後の気配から揶揄う余裕が消え、代わりに深いため息が首筋に掛かった。
「そなたが意地を張るのがそもそもの発端であるのに、余を悪者にして被害者面か」
「被害者面……?」
まったく心当たりのない言い草に眉をひそめると、蜻蛉は憮然として言葉を継いだ。
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