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侍童
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「……いえ、未熟者ゆえ、これまでそうしたお話をいただいたことはございません」
「『ございません』もやめろ、鬱陶しい」
「申し訳ござ、……畏まりました」
慌てて諾うが、苛立った様子で立ち上がった皇太子は、冷ややかな顔をしている。すぐ目の前に立たれ、上から見下ろす眼差しを受けとめることも避けることもできず、シェルはそのままの姿勢でじっとしていた。
何か気に障ることをしてしまったなら、罰を受けなければならない。恐怖を抑え込み、俯きそうになるのを気丈に堪えるシェルの顎を、皇太子は乱暴に掴んで仰ける。
「お前は女など知らなくていい。俺の許しなく妻を娶れると思うな」
言い捨てると同時に精悍な顔が近付き、シェルは思わず目を瞑った。本能的な怯えから、食われると思ったのだ。
噛み付くように、唇に歯を立てられた。
痛みと驚愕に唇が開き、その隙間を抉じ開けて何かが口の中に侵入してくる。分厚く柔らかい、生き物のように蠢くそれは、濡れていて熱い。
(なに、が、……起こって、いるの……?)
確認したくても、恐ろしくて目が開けられない。逃れたくて身動ぎすると、咎める強さで頭の後ろを掴まれ、腰に手が回った。胸が硬い何かと密着し、搾るように全身を締め付けられる。
「『ございません』もやめろ、鬱陶しい」
「申し訳ござ、……畏まりました」
慌てて諾うが、苛立った様子で立ち上がった皇太子は、冷ややかな顔をしている。すぐ目の前に立たれ、上から見下ろす眼差しを受けとめることも避けることもできず、シェルはそのままの姿勢でじっとしていた。
何か気に障ることをしてしまったなら、罰を受けなければならない。恐怖を抑え込み、俯きそうになるのを気丈に堪えるシェルの顎を、皇太子は乱暴に掴んで仰ける。
「お前は女など知らなくていい。俺の許しなく妻を娶れると思うな」
言い捨てると同時に精悍な顔が近付き、シェルは思わず目を瞑った。本能的な怯えから、食われると思ったのだ。
噛み付くように、唇に歯を立てられた。
痛みと驚愕に唇が開き、その隙間を抉じ開けて何かが口の中に侵入してくる。分厚く柔らかい、生き物のように蠢くそれは、濡れていて熱い。
(なに、が、……起こって、いるの……?)
確認したくても、恐ろしくて目が開けられない。逃れたくて身動ぎすると、咎める強さで頭の後ろを掴まれ、腰に手が回った。胸が硬い何かと密着し、搾るように全身を締め付けられる。
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