后狩り
【第13回BL大賞奨励賞受賞作】
ただ一人と望む后は、自らの手で狩る――。
皇帝の策に嵌り、後宮に入れられた元侍従の運命は……。
母の故国での留学を半ばで切り上げ、シェルは帝都の大公邸に戻っていた。
若き皇帝エーヴェルトが、数代ぶりに皇后を自らの手で得る『后狩り』を行うと宣言し、その標的となる娘の家──大公家の門に目印の白羽の矢を立てたからだ。
古の掠奪婚に起源を持つ『后狩り』は、建前上、娘を奪われる家では不名誉なこととされるため、一族の若者が形式的に娘を護衛し、一応は抵抗する慣わしとなっている。
一族の面子を保つために、シェルは妹クリスティーナの護衛として父に呼び戻されたのだ。
嵐の夜、雷光を背に単身大公邸を襲い、クリスティーナの居室の扉を易々と破ったエーヴェルトは、皇后に望む者を悠々と連れ去った。
恐ろしさに震えるクリスティーナには目もくれず、当身を食らい呆気なく意識を失ったシェルを──。
◇◇◇
■性描写のある章には、※を付与しています。
■他サイトにも投稿しています。
ただ一人と望む后は、自らの手で狩る――。
皇帝の策に嵌り、後宮に入れられた元侍従の運命は……。
母の故国での留学を半ばで切り上げ、シェルは帝都の大公邸に戻っていた。
若き皇帝エーヴェルトが、数代ぶりに皇后を自らの手で得る『后狩り』を行うと宣言し、その標的となる娘の家──大公家の門に目印の白羽の矢を立てたからだ。
古の掠奪婚に起源を持つ『后狩り』は、建前上、娘を奪われる家では不名誉なこととされるため、一族の若者が形式的に娘を護衛し、一応は抵抗する慣わしとなっている。
一族の面子を保つために、シェルは妹クリスティーナの護衛として父に呼び戻されたのだ。
嵐の夜、雷光を背に単身大公邸を襲い、クリスティーナの居室の扉を易々と破ったエーヴェルトは、皇后に望む者を悠々と連れ去った。
恐ろしさに震えるクリスティーナには目もくれず、当身を食らい呆気なく意識を失ったシェルを──。
◇◇◇
■性描写のある章には、※を付与しています。
■他サイトにも投稿しています。
あなたにおすすめの小説
星を戴く王と後宮の商人
ソウヤミナセ
BL
※3部をもちまして、休載にはいります※
「この国では、星神の力を戴いた者が、唯一の王となる」
王に選ばれ、商人の青年は男妃となった。
美しくも孤独な異民族の男妃アリム。
彼を迎えた若き王ラシードは、冷徹な支配者か、それとも……。
王の寵愛を受けながらも、
その青い瞳は、周囲から「劣った血の印」とさげすまれる。
身分、出自、信仰──
すべてが重くのしかかる王宮で、
ひとり誇りを失わずに立つ青年の、静かな闘いの物語。
巣ごもりオメガは後宮にひそむ【続編完結】
晦リリ@9/10『死に戻りの神子~』発売
BL
後宮で幼馴染でもあるラナ姫の護衛をしているミシュアルは、つがいがいないのに、すでに契約がすんでいる体であるという判定を受けたオメガ。
発情期はあるものの、つがいが誰なのか、いつつがいの契約がなされたのかは本人もわからない。
そんななか、気になる匂いの落とし物を後宮で拾うようになる。
第9回BL小説大賞にて奨励賞受賞→書籍化しました。ありがとうございます。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
【bl】砕かれた誇り
perari
BL
アルファの幼馴染と淫らに絡んだあと、彼は医者を呼んで、私の印を消させた。
「来月結婚するんだ。君に誤解はさせたくない。」
「あいつは嫉妬深い。泣かせるわけにはいかない。」
「君ももう年頃の残り物のオメガだろ? 俺の印をつけたまま、他のアルファとお見合いするなんてありえない。」
彼は冷たく、けれどどこか薄情な笑みを浮かべながら、一枚の小切手を私に投げ渡す。
「長い間、俺に従ってきたんだから、君を傷つけたりはしない。」
「結婚の日には招待状を送る。必ず来て、席につけよ。」
---
いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
六年目の恋、もう一度手をつなぐ
高穂もか
BL
幼なじみで恋人のつむぎと渉は互いにオメガ・アルファの親公認のカップルだ。
順調な交際も六年目――最近の渉はデートもしないし、手もつながなくなった。
「もう、おればっかりが好きなんやろか?」
馴ればっかりの関係に、寂しさを覚えるつむぎ。
そのうえ、渉は二人の通う高校にやってきた美貌の転校生・沙也にかまってばかりで。他のオメガには、優しく甘く接する恋人にもやもやしてしまう。
嫉妬をしても、「友達なんやから面倒なこというなって」と笑われ、遂にはお泊りまでしたと聞き……
「そっちがその気なら、もういい!」
堪忍袋の緒が切れたつむぎは、別れを切り出す。すると、渉は意外な反応を……?
倦怠期を乗り越えて、もう一度恋をする。幼なじみオメガバースBLです♡
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
奨励賞おめでとうございます。ずっと応援しています。強気なシェルは本当に素敵ですね。やっぱりこの二人は対等な関係で付き合うのが一番いいですね。特にシェルは侍従という過去があるし、主従の関係から抜け出せないと、うまく行かない気がします。
今のミレニオ国王という地位はシェルを守ってくれるいい武器になっていますね。
奨励賞おめでとうございます
お話も何か楽しそうな流れになってきたので
これからもワクワクしながら拝読させて頂きます。
奨励賞受賞おめでとうございます🎉
エーヴの登場❗️
ますます盛り上がる予感で、小躍り
しております(≧∀≦)
お互いに想い合っているのに
恋に対する向き合い方が真逆の2人‥。
でも、漸く訪れた2人きりの時間。
何かが動きますね🩷
師走のこの時期、体調を崩される方も
多いので、ご自愛ください。
更新を楽しみにしております😃
謎が一つ解けました❗️
何故、ハルディスがあんな行動に出た
のかと思っておりました。
やっと腑に落ちました😊
心を決めたエーヴェルト。
どんな手を使ってシェルを取り戻す
のか。
前と同じ轍を踏まないようにして
欲しいです。
ぜひシェルが自らエーヴの手を取れる
よう願っています❤️
あきぞー様
ご感想ありがとうございます。
内部に通じたハルディスは、後宮防衛の司令官・ウルリカと双璧を成す後宮守護の要ですので、皇帝以外の男を放置するわけにはいかないのですね。
望んで入宮したわけではないシェルには、とんだ災難でしたが…(^_^;)
あまり何度も感想を出すのは野暮かと。
と、思いましたが‥。
新章の導入に引き込まれました🌟
ラストに向けてあちこちに散りばめられた謎が解けそうな予感が致します。
色々な人物にそれぞれの思惑があり
それが一つ一つ解けてゆく。
ますます楽しみになってきました❤️
あきぞー様
新章の導入を気に入っていただきありがとうございます!
ご感想は、野暮どころか、執筆の1番のご褒美であり糧ですので、何度いただいても本当にうれしいです♡
謎…勿論意図して書いているのですが、途中中断したりと執筆期間が長いため、作者本人が忘れているところはないか、読み返しながら執筆を進めていたりします(^_^;)
取りこぼさないように気をつけます…!
初めて感想差し上げます。
今月は毎朝の更新チェックが日課になる程楽しみに拝読しております。
前章でのシェルの行動力と底力に本当に感動しました。
そして、今シェルに本心を明かしに来た
エーヴにも。
2人が今いるのは母達の国ミレニオです。
少しの油断で命を取られかねない帝国ではないので、お互いの心の内を口にする
絶好の機会では?と思い読み進めています。
今の所どんな結末を迎えるのか、全く予想できませんが、2人にとって最良であればいいなあ、と思っております❤️
クリスティーナとウルリカのその後、ついでにユングリング大公がどうなったのかも気になります❗️
あきぞー様
丁寧なご感想をありがとうございます。
毎朝更新をチェックしていただけるとは…物書き冥利に尽きます(/ _ ; )
拙作を丁寧に読み込んでいただき、また脇を固めるキャラの動向にも目配りをいただいて、本当にうれしいです。
ご期待を裏切らないようにゴールまで駆け抜けたいと思いますので、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
いつも楽しく拝見させていただいております!とても面白くて本当に大好きな作品です❤️
最近は更新頻度が高くてとても嬉しいです!体調に気をつけてこれからもがんばってください!
harunoarashi様
ご感想ありがとうございます。
物書きをノックアウトする「面白い」「大好き」というお言葉、とてもうれしいです!
BL大賞に合わせて、11月は毎日連載で進めていますので、どうぞよろしくお楽しみください(^^)
急に冷え込んできましたので、harunoarashi様もご自愛くださいませ。
lilyan様
ご感想をありがとうございます。
いつも(例外あり)お楽しみいただいているとのこと、大変うれしいです。(*´꒳`*)
作者も懸念する展開が続いているので、ハッピーエンドの文字を見つけていただけてよかったです…!
どうぞ最後までお楽しみください。
(誤って「ネタバレ含む」になってしまいました、大変申し訳ありません)
前からずっと大好きな作品で投票させてもらいました✨
可哀想でかわいいシェルが追い詰められる様子がたまらないです😆王位につこうとしているシェルを皇帝がどうするのか楽しみです!!
メルキセディック様
とても嬉しいお言葉と清き一票、どうもありがとうございます!
ずっとお読みいただいているとのこと、物書き冥利に尽きます。
当初シェルは、ここまで可哀想になるとは思っていなかったのですが、『偽妃』を執筆していて、
「これは読んでくださる方が不安になるかも…」
とこっそり作品紹介に #ハッピーエンド を付けたのは内緒です…(^_^;)
あらまあ🙄
皇帝はこの状況もシェルの意思として受け入れているのでしょうか?そうであればこんないいことは無いですけれど。あの皇帝のことだから恨んでたりしそう。
うわわ、思わぬ展開!
溶けてしまったシェルの心はどうなるのか😭
穏やかに過ごせるといいんですが、、、
ぽりりん様
ご感想ありがとうございます。
つらい場面が続くシェルですが、新たな環境で頑張っております!
見守っていただけるとうれしいです。
とても意外な進展ですね。シェルが無事抜け出せて本当に嬉しいです。
この後、皇帝がシェルを酷い目に遭わせないかがひたすら心配です。一応逃げられて男のプライドを踏み躙られたわけですし。wwwwww
またシェルが傷つくことになって欲しくないです。あんなに頑張って逃げ出しましたし。
皇帝が立派に成長(皇帝にとっては驚きの、笑)
そして自立したシェルをどう思っているのか知りたいですね。
でも、シェルは今自らの生を生きているわけですね。皇帝の望んだように。
結局皇帝は皇后を立てたのかが今後気になる所です。楽しみにしています。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。