英国紳士の恋の作法

音羽夏生

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悪童の流儀(2)※

(25)

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「あの頃は問題児でいることが楽しかったからな。それに監督生プリフェクトになった君に叱られている時だけは、君を独占できた。――でも今は違う。誰のものにもならない聖母なら、指を咥えて眺めているのも耐えられたかもしれないが、罪深い君はウィズリーという安全な鳥籠から放たれても、呑気に崇拝者を増やしているようだからな」
「ああっ!」

 詰るように、くん、と奥を突き上げられた。
 崇拝者などと身に覚えのない言い草に、不埒な悪戯を仕掛けるジェイムズを睨み上げる。長い情交に蕩けた眼差しでいくら睨まれようとジェイムズは喜ぶだけだと、レジナルドにわかるはずもない。
 艶冶で可愛らしい抗議を受けて立つように、持ち上げた脚の内股を吸い上げて獲物を啼かせると、悪童はふてぶてしく嗤った。

「『哀しみの聖母』を失うことを恐れるのは、それを手に入れられない者だけだ。私はそんな間抜けになるつもりはない」
「…ジェイムズ…もう、本当に、無理だからな!」
「四回もった君はそうだろう。だが私は一度しかレジィを味わっていない」
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