英国紳士の恋の作法

音羽夏生

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悪童の流儀(3)

(3)

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 自分は縛られていて逃げようがなく、始まりは強姦だった。しかし無理矢理貫かれ、気が遠くなるほど揺さぶられて感じたのは、身を裂く痛みではなかったのだ。快楽を分かち合い、唆されるままに幾度も達したのは、他ならぬ自分だった。
 レジナルドを寝台の上に繋ぎとめて欲望の赴くままに貪った時とは異なり、ジェイムズの指の動きは緩やかだ。何度も突き上げられ、激しく擦り上げられたそこは熱を持っているが、指がくぐっても痛みは感じない。
 嫌だったのに、羞恥のあまり死にたいとさえ思ったのに、ジェイムズの熱に馴れてしまった。
 その事実がまた、レジナルドを傷つける。

 背徳感と自己嫌悪にまみれて押し黙るレジナルドに対し、想いを遂げ存分に欲望を満たしたジェイムズは満腹の野獣のような風情だ。口元には薄く笑みを刷いて、その腕に捕らえた獲物をどうやって繋ぎ留めるか思案することさえ楽しんでいるように見える。

「これだけ後ろを弄ってもあれだけ達した後では、さすがにもう一滴も漏れてこないようだな。愛の成果だ」
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