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「不味い以前の話ではないですか?呼ばれなかったら、盛大に拗ねさせて頂く所存でした」
「盛大に拗ねるって…。因みに行動としてどうする予定だったか訊いても?」
余りにも子供染みた反応に、若干引きつる。純粋過ぎる分、反動も激しいうえに
説得が難しくなるのが目に見えてる。
「呼ばれたら一応いくけど、簡単には手助けしない。交換条件付きにするのも楽しそうですね。後は、逆に常に付き纏うけど話はしないし目も合わせないのも反応が面白いかな」
どこか楽しそうに告げられる内容は、どれも遠慮したい。
呼んでおいて良かったと心から思う。
「一応セーフと思っていいのかな?出来ればその状況は遠慮したいんだけど」
「ええ、呼ばれたことは確かですから。勿論しませんよ」
当然とばかりな態度にホッとしているのを考え深けに観て、脅し文句には有効そうですね。と嘯かれた。
余り拗ねさせると後が面倒だ。今後の参考になったし、いい勉強だった。
自分を納得させていた。
「何かして欲しいことはありますか?」
「どうせなら虹が観たい!あの辺りにお願いします」
景観的にあったら良いなと思っていた所を指して頼むと、想像以上の虹が出来た。
「わぁ!凄い綺麗」
単語しか出てこない位に魅入っていた。
「喜んでくれて何よりです。こちらでお茶にしましょう」
声の方を見やったら、いつの間にかティーセットが準備されたテーブルと椅子まで用意されている。
「2人分にしては多くない?」
「どうせなら他の精霊も呼んであげて下さい」
きっと喜んで飛んで来ますよ。と言われるまま全員に声を掛けてみた。
「声は掛けたけど、何も全員来なくても…。お仕事の方は大丈夫なの?」
「勿論!」
「せっかくのお呼ばれを断る筈ないじゃない」
「心配無用だ。お誘い感謝する」
「問題ありません」
当然とばかりに席について応えてくる。ホスト役に徹してる精霊がお茶を配りながら、だから言ったでしょう?と笑っている。
気分屋と言われている精霊なのだが、私に周りに居る彼等は同じ種属の変異体なのか。
律義で契約は迫ってくるし、こちらの要望は大抵聴いてくれる。
例外というよりは、私が無茶振りで言ったことは各々で反応が違ったかと精霊達を見やった。
「どうしました?妙な顔をしてますよ」
「もの言いたげな表情しているわ」
「何か要望が?」
「呆れてる?」
「呼ばれて浮かれているのは解りますが、全員で自己主張してどうするのです」
嘆息しながら、少し落ち着きなさいなとたしなめている。
そう言っている精霊も、視線はずっとこっちに固定された様に逸らされない。
「あら、人のことは言えないわよ。そんなにガン見してよく言うわ」
忠告が気に入らなかった紅一点の精霊が、揶揄している。
確かに穴が開きそうな程見られて居心地が悪いから、その言葉は逆にありがたかったりする。
でも、全員がしているから効果のない指摘だった。
「姉さん、言っている本人がしてたら意味がないの解ってる?」
「だって気になるじゃない。こうして会うの4年ぶりなんですもの」
「でも、会ったことを自慢してたんでしょう?あの時にちゃんと次に呼ぶのは成人した時だと告げましたし」
「確かに聴いたけど、本当に全く声を掛けられないとは思わないでしょう」
一番に呼ばれた代わりに、全く音沙汰なかった事が薄情だと言われれば、先程も似たようなことを聴いたと目を遣る。
向けられた視線の意味が解ったようで、ニコリと笑われた。
「盛大に拗ねるって…。因みに行動としてどうする予定だったか訊いても?」
余りにも子供染みた反応に、若干引きつる。純粋過ぎる分、反動も激しいうえに
説得が難しくなるのが目に見えてる。
「呼ばれたら一応いくけど、簡単には手助けしない。交換条件付きにするのも楽しそうですね。後は、逆に常に付き纏うけど話はしないし目も合わせないのも反応が面白いかな」
どこか楽しそうに告げられる内容は、どれも遠慮したい。
呼んでおいて良かったと心から思う。
「一応セーフと思っていいのかな?出来ればその状況は遠慮したいんだけど」
「ええ、呼ばれたことは確かですから。勿論しませんよ」
当然とばかりな態度にホッとしているのを考え深けに観て、脅し文句には有効そうですね。と嘯かれた。
余り拗ねさせると後が面倒だ。今後の参考になったし、いい勉強だった。
自分を納得させていた。
「何かして欲しいことはありますか?」
「どうせなら虹が観たい!あの辺りにお願いします」
景観的にあったら良いなと思っていた所を指して頼むと、想像以上の虹が出来た。
「わぁ!凄い綺麗」
単語しか出てこない位に魅入っていた。
「喜んでくれて何よりです。こちらでお茶にしましょう」
声の方を見やったら、いつの間にかティーセットが準備されたテーブルと椅子まで用意されている。
「2人分にしては多くない?」
「どうせなら他の精霊も呼んであげて下さい」
きっと喜んで飛んで来ますよ。と言われるまま全員に声を掛けてみた。
「声は掛けたけど、何も全員来なくても…。お仕事の方は大丈夫なの?」
「勿論!」
「せっかくのお呼ばれを断る筈ないじゃない」
「心配無用だ。お誘い感謝する」
「問題ありません」
当然とばかりに席について応えてくる。ホスト役に徹してる精霊がお茶を配りながら、だから言ったでしょう?と笑っている。
気分屋と言われている精霊なのだが、私に周りに居る彼等は同じ種属の変異体なのか。
律義で契約は迫ってくるし、こちらの要望は大抵聴いてくれる。
例外というよりは、私が無茶振りで言ったことは各々で反応が違ったかと精霊達を見やった。
「どうしました?妙な顔をしてますよ」
「もの言いたげな表情しているわ」
「何か要望が?」
「呆れてる?」
「呼ばれて浮かれているのは解りますが、全員で自己主張してどうするのです」
嘆息しながら、少し落ち着きなさいなとたしなめている。
そう言っている精霊も、視線はずっとこっちに固定された様に逸らされない。
「あら、人のことは言えないわよ。そんなにガン見してよく言うわ」
忠告が気に入らなかった紅一点の精霊が、揶揄している。
確かに穴が開きそうな程見られて居心地が悪いから、その言葉は逆にありがたかったりする。
でも、全員がしているから効果のない指摘だった。
「姉さん、言っている本人がしてたら意味がないの解ってる?」
「だって気になるじゃない。こうして会うの4年ぶりなんですもの」
「でも、会ったことを自慢してたんでしょう?あの時にちゃんと次に呼ぶのは成人した時だと告げましたし」
「確かに聴いたけど、本当に全く声を掛けられないとは思わないでしょう」
一番に呼ばれた代わりに、全く音沙汰なかった事が薄情だと言われれば、先程も似たようなことを聴いたと目を遣る。
向けられた視線の意味が解ったようで、ニコリと笑われた。
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