傍観者を希望

静流

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「宜しかったのですか?」

「宜しくはないけど、今言ったところで理解できないだろう」

「手厳しいですね。もう少し助言をされた方が良かったのではないですか」

「反発するだけで得るものは無いと思うが、それでも必要だと言うのか?」

「確かに、ステファン殿の性格を加味すれば、何もしない事が正解かも知れませんね」

苦笑しながらも、丁寧にお茶を注ぎたしている。

アルフレッドの指摘も一理あるが、負けん気が強いステファンには逆効果になりかねない。

他の者の言うことなら聴くかもしれないが、領内にいた頃から敵対心丸出しで突っ掛かってきていた。

妙なライバル心が働くようで、私がした事は自分も出来ない筈がないとムキになってしまう。

それが功をそうする時もあるから一概に悪いともいえない。

今回は、悪い方に出ているが、自覚してない者に指摘したところで何の意味もない。

言い掛かりと思うか、仕事が出来なかったことを責められてると悪く捉えられるのがオチだろう。

嘆息して、各ギルド長達に力添えの依頼を出してから、ステファンのやり残した処理の手配に影響がでた所を対処しておいた。

たった1週間で、よくここまで問題が発生するものだと逆に関心するほどだが、トラブルを抱えた方は笑えない状況だろう。

1ヶ月と言ったが、完全に放置したら崩壊とは言わないが大変な事になりそうだ。

「アルフレッドならどうする?」

「手を何処まで出すかということでしょうか?」

「ああ、全く手を出さずに放任しておくのも、一つの手だろう。しかし、それだと領主としては無責任過ぎるだろうし、どうしたものかと思ってね」

「後任を育てる為には、失敗も必要です。そのフォローを如何にするかが、セイ様の仕事になるのではないでしょうか」

「そうなると、先程処理してしまったのは拙かったか。報告書として一応上げてもらっておくか」

まだ問題になる前に手を打ってしまったが、来週行って早々に問題発生するよりはマシなのか。

今更取り消す訳にもいかない。処理する参考にはなるかと自分を慰めておいた。 
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