傍観者を希望

静流

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「ライト。心配しなくても、罪にはならないから安心しなさい」

流石に、悪ふざけが過ぎたかと、言葉を添えれば凝視される。

「本当に信じて大丈夫なんですよね?」

「何処にも問題は生じないと約束する。因みに、ここに居る男が、下で拒否してたのに間違いはないか?」

ロバートを目で示して問えば、チラリと見遣って頷いている。

「相違ございません。散々、断られましたが…いったい何事ですか?」

漸く、他にも目が入ったようで、怪訝そうに尋ねてきた。

「それをこれから調べるんだよ。ライトの転移で、陛下が呼び戻せるから、丁度良かったのだが…報告は、後回しになっても問題なさそうか?」

元々の用件を思い出して問えば、呆れた顔をされる。

「いや、それ以前に転移を、呼出装置にしてどうするんですか?」

狼少年になっても知りませんよっと、冷たく言われてしまった。

「今回に限り、有効な手段だと捉えてるから問題ない。他に洩れると、面倒な事態になりそうでね」

「私には判断が着き兼ねますが、報告内容は大国の動きです。如何なされます?」

釈明に微妙な顔をし、先程の返答をされて確認してきた。

「…大国ですか。先に聴いておいた方が良さそうですね」

その言葉を合図に、ライトがスッと跪き報告書を差し出してきた。
身長差故の配慮なのだろうが、自分の背の低さが意識されて悲しくなる。

サッと目を通して、眉根を寄せ。しっかり再読し直す。

「あの国は、よほど暇なのか?それとも、頭が花畑なのか疑いたくなるな」

内容の酷さに頭痛を覚え、米神を押さえた辺りで、下が騒がしくなった。
気配を探るまでもなく陛下が、宰相殿を伴って現れる。

「いったい何事だ?」

サッと辺りを見回し、グレンが捕らえたロバートに目を遣っている。

「私も、お聞きしたいくらいです」

陛下と宰相殿を凝視すれば、不快そうな表情を浮かべる。

「意味深な言い回しは、結構だ。直裁な言葉にしてくれるか?」

面倒臭気に言い、目で急かしてくる。

「では、お尋ねしますが、詰所の責任者をなぜ交代させたのです?」

「私は、その様な命令を出した覚えはない。どういうことだ?」

「私も聴いてないので、こうして確認しているのですよ。そこに居るロバートという者が、責任者だと嘯いてますが?」

眉根を寄せ否定した陛下に、此方も苦情を言い募る。
見逃したのは陛下たちもなのかが、判らないからだ。
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