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宮の内部には、相変わらずアルフレッド達が忙しなく動いていた。
約束通りに、姉さんと商人に報告の手紙を認め、封をしていたのだが、ふいに遊び心が湧き、窓の外で舞っていた花びらを即席の押花にし、封筒に貼り付けた。
無味乾燥な白の封筒が、幾分華やいだ感じになったのを満足気に眺め、それぞれ風霊に運ばせた。
怒りの緩和になるのを期待しての行為だが、多少でも喜んでくれれば嬉しいのだが…、果たしてどんな反応をしているのやらと、思い浮かべつつ寝支度を済ませる。
明日は、せめてもう少し落ち着いた1日になって欲しいと、願い眠りに落ちていく。
叶う可能性が低いとは充分に解った上での、詮ない願いではあったが、どうしてもそう希いたい気分だったのだ。
なお、セイの予想通りに姉さんはライを標的にし、一晩中とまではいかないが、枕元で散々愚痴や泣き言を涙混じりに訴えていったそうだ。
短縮されたのは、押花効果のようで、その封筒に関しては一頻り自慢していたと報告を受け、妙に感謝された。
自分への安眠妨害が、想定内だとは終ぞ気付かなかったようだ。
「申し訳ありません!」
開口一番そう言い放ち、叩頭くように拝跪されて、目を見開いてしまう。
朝来るように、とは命じていたが、まさか朝一番でやって来た挙句に、寝室の前で待機しているとは思ってもみなかった。
拝跪したまま微動だにしないサムに、嘆息を吐きかけて、慌てて飲み込む。
憔然としている相手に、追い討ちをかける気はなかった。
「私は今回の件は不問にするつもりだから、気に病まなくていい。サムも、敢えて蒸し返さないでくれるか?」
謝罪は不要だと言外で告げれば、困惑顔を見せてくる。
「ですが…それでは示しがつかないかと」
「アルフも同様に文句を言ってきたが、何でそう処罰されたがるのかが、分からないな」
「失態を犯したのは周知の事実ですから、面白く思わない者が、多数出ることになりかねません」
「失態…ね。サムは魔術に耐性があるか?」
「いいえ、無論ありませんが?」
「では、何か防ぐ術を持っているのか?」
「?勿論ありません」
「不思議そうな顔をしているな。他の騎士も大差ないはずだが、どうだ?」
「ご推察通りですが、先程からの質問の意図が見えないのですが?」
「サムが、失態だと言う内容を、全く理解していなさそうだからね。確認していただけだよ」
「私は自分の失態を充分理解してます!」
「いや、悪いが勘違いしていると思うぞ?」
「いいように騙されて、踊らされた結果、旅行に出たで間違いありません」
ムッとした表情で、表面上の罪状を挙げている。
自分で口にしながらも、微妙に情けなさそうな雰囲気があった。
約束通りに、姉さんと商人に報告の手紙を認め、封をしていたのだが、ふいに遊び心が湧き、窓の外で舞っていた花びらを即席の押花にし、封筒に貼り付けた。
無味乾燥な白の封筒が、幾分華やいだ感じになったのを満足気に眺め、それぞれ風霊に運ばせた。
怒りの緩和になるのを期待しての行為だが、多少でも喜んでくれれば嬉しいのだが…、果たしてどんな反応をしているのやらと、思い浮かべつつ寝支度を済ませる。
明日は、せめてもう少し落ち着いた1日になって欲しいと、願い眠りに落ちていく。
叶う可能性が低いとは充分に解った上での、詮ない願いではあったが、どうしてもそう希いたい気分だったのだ。
なお、セイの予想通りに姉さんはライを標的にし、一晩中とまではいかないが、枕元で散々愚痴や泣き言を涙混じりに訴えていったそうだ。
短縮されたのは、押花効果のようで、その封筒に関しては一頻り自慢していたと報告を受け、妙に感謝された。
自分への安眠妨害が、想定内だとは終ぞ気付かなかったようだ。
「申し訳ありません!」
開口一番そう言い放ち、叩頭くように拝跪されて、目を見開いてしまう。
朝来るように、とは命じていたが、まさか朝一番でやって来た挙句に、寝室の前で待機しているとは思ってもみなかった。
拝跪したまま微動だにしないサムに、嘆息を吐きかけて、慌てて飲み込む。
憔然としている相手に、追い討ちをかける気はなかった。
「私は今回の件は不問にするつもりだから、気に病まなくていい。サムも、敢えて蒸し返さないでくれるか?」
謝罪は不要だと言外で告げれば、困惑顔を見せてくる。
「ですが…それでは示しがつかないかと」
「アルフも同様に文句を言ってきたが、何でそう処罰されたがるのかが、分からないな」
「失態を犯したのは周知の事実ですから、面白く思わない者が、多数出ることになりかねません」
「失態…ね。サムは魔術に耐性があるか?」
「いいえ、無論ありませんが?」
「では、何か防ぐ術を持っているのか?」
「?勿論ありません」
「不思議そうな顔をしているな。他の騎士も大差ないはずだが、どうだ?」
「ご推察通りですが、先程からの質問の意図が見えないのですが?」
「サムが、失態だと言う内容を、全く理解していなさそうだからね。確認していただけだよ」
「私は自分の失態を充分理解してます!」
「いや、悪いが勘違いしていると思うぞ?」
「いいように騙されて、踊らされた結果、旅行に出たで間違いありません」
ムッとした表情で、表面上の罪状を挙げている。
自分で口にしながらも、微妙に情けなさそうな雰囲気があった。
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