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「全く厄介な魔法ですね。掛かっている事も、直ぐに分からない上に、問うたところで知らないのですから、隠している素振りも当然ない。疑問すら浮かばない状態では、発覚した時には、全て終わった後でしょうから、処罰しても反省する点は、運のなさとなりそうです」
処罰の意味のなさを強調しているが、仮に罰せられたら、宰相殿の冗談通りの結果になる。背後の騎士達が、当事者と仮定して聞いてくれてる事を願いたい。
「私もセイ様に指摘されて、やり切れない気分になりました。確かに、結果的に利用されていたのですから、私も処罰対象になりますが、不本意な事態は私自身も同様ですから」
アルフレッドが、敢えて苦情を口にして喚起を促している。
実際、不本意な相手と、仲良く見えたのだから、本人には屈辱的な事態だろう。
「よほど利用されたのが、面白くなかったようだな」
「利用されて喜ぶ、酔狂な趣味はありませんよ。第一、あの様な者と、親しいなど論外です」
「偽物というか、サムの後釜におさまって居たのは、それほど問題人物なのか?」
陛下は胡乱気に問うてくるが、あの者を知らなければ、コレが普通の反応だろう。
一般的な騎士を、想定する陛下が悪い訳ではないのだが、同一視したら他の騎士が哀れだ。
「ああ、陛下はご存知ではなかったですな。所謂、ゴロツキに毛が生えたような男です。騎士には程遠い存在で、アレと親しいなど言われては、沽券に関わるのでしょう」
宰相殿は、調査に関わったようで、苦笑いを浮かべて説明するのだが、幾分面白がっているような雰囲気があった。
「アルフの矜持に関わる…か。それならば、不機嫌の理由はソレなのか?」
よく、まあ微妙な違いに気付けるな、と陛下を見遣れば、ニヤッと笑い返された。
「お互いに、癖を把握しているのも考えものですな。何も、元侍従の癖まで、ご記憶されてる必要はないでしょうに」
感情を読まれ、多少の憎まれ口を叩いているのも、昔からの付き合いが長い証拠だろう。ただ、アルフレッドにしては珍しい態度でもあった。
「そこまで平常心を壊した相手に、逆に興味が湧いてきた。魔法も封じている状態なら、私が会っても構わんだろう?」
「何を物好きな。そんな暇があるなら、政務の溜まった書類を、早々に決裁して欲しいのですが?」
「あ、いや。もちろん分かっている。戻ったら、目を通すと約束する」
「是非、そうして頂きたいですね。政務が滞りますから、即座にお願いします」
「ああ。分かったから、そう睨むな。だが、残念だな。そうすると、私には結果だけ報告が上がるのか」
「何時もの事でしょう。何で、そこまで興味を持つのです」
呆れたような宰相殿が、面倒そうに応じれば、首を軽く捻りながら、陛下自身も不思議そうに応じている。
処罰の意味のなさを強調しているが、仮に罰せられたら、宰相殿の冗談通りの結果になる。背後の騎士達が、当事者と仮定して聞いてくれてる事を願いたい。
「私もセイ様に指摘されて、やり切れない気分になりました。確かに、結果的に利用されていたのですから、私も処罰対象になりますが、不本意な事態は私自身も同様ですから」
アルフレッドが、敢えて苦情を口にして喚起を促している。
実際、不本意な相手と、仲良く見えたのだから、本人には屈辱的な事態だろう。
「よほど利用されたのが、面白くなかったようだな」
「利用されて喜ぶ、酔狂な趣味はありませんよ。第一、あの様な者と、親しいなど論外です」
「偽物というか、サムの後釜におさまって居たのは、それほど問題人物なのか?」
陛下は胡乱気に問うてくるが、あの者を知らなければ、コレが普通の反応だろう。
一般的な騎士を、想定する陛下が悪い訳ではないのだが、同一視したら他の騎士が哀れだ。
「ああ、陛下はご存知ではなかったですな。所謂、ゴロツキに毛が生えたような男です。騎士には程遠い存在で、アレと親しいなど言われては、沽券に関わるのでしょう」
宰相殿は、調査に関わったようで、苦笑いを浮かべて説明するのだが、幾分面白がっているような雰囲気があった。
「アルフの矜持に関わる…か。それならば、不機嫌の理由はソレなのか?」
よく、まあ微妙な違いに気付けるな、と陛下を見遣れば、ニヤッと笑い返された。
「お互いに、癖を把握しているのも考えものですな。何も、元侍従の癖まで、ご記憶されてる必要はないでしょうに」
感情を読まれ、多少の憎まれ口を叩いているのも、昔からの付き合いが長い証拠だろう。ただ、アルフレッドにしては珍しい態度でもあった。
「そこまで平常心を壊した相手に、逆に興味が湧いてきた。魔法も封じている状態なら、私が会っても構わんだろう?」
「何を物好きな。そんな暇があるなら、政務の溜まった書類を、早々に決裁して欲しいのですが?」
「あ、いや。もちろん分かっている。戻ったら、目を通すと約束する」
「是非、そうして頂きたいですね。政務が滞りますから、即座にお願いします」
「ああ。分かったから、そう睨むな。だが、残念だな。そうすると、私には結果だけ報告が上がるのか」
「何時もの事でしょう。何で、そこまで興味を持つのです」
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