傍観者を希望

静流

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「傍目には、そう映るという事ですね。確かに、陛下は体裁を気に留めてないですな」

「我が道を行ってますし、気にする立場でもありませんが、威厳を損なう真似だけは避けてますから、一応問題ないでしょう」

「それは擁護しているのか、それとも追い討ちを掛けてるのか?」

2人の言葉に、陛下は目を据わらせて問うているが、強いて言えば事実を述べているだけだろう。

他意はないと言い難いが、取立て悪意があっての言葉でもないのだ。

「陛下。事実なのですから、怒っても仕方がないかと。少しは留意されては如何ですか?」

「体裁は兎も角として、面子は留意している。これでも、方々に気は回しているのだがな」

「残念ながら、私はこの宮内での、陛下しか存じ上げませんから、その辺は知りようがありません」

陛下の矛先を、此方に変えさせれば、釈明してくる。
ただ、知りようもない面を強調されては、同意しかねるだけだ。

「陛下の一面なのは事実ですよ。故に、畏れられてもいますからね」

「嘘は言ってないだろう?」

宰相殿の後押しに、我が意を得たりと言わんばかりの態度で、念押ししてきた。
その点を問題視していただけに、無駄骨だったかと肩を落とす。

「陛下。その子供染みた言動を、注意していたのですが?全く、気付いてなかったのですか…」

「そう…なのか?いやに、体裁を連呼しているとは思ったが」

目を瞬かせて、此方を窺っている。少しは、拙いと気を遣っているのだろうが、いまさら取り繕われても遅い。

「もう良いですから、本題に入りませんか?お急ぎだったはずです」

これ以上は時間の無駄だと示せば、旗色の悪かった陛下はあっさり乗ってくる。

「そうだったが…セイ殿、もう少し食べた方が良くはないか?」

目が皿に固定され、眉が寄っていて、明らかに責める響きがあった。
皿には、未だに6割ほど残っている状態で、先程から全く減ってない。

「陛下、別に宜しいんですよ。充分食べていましたから、問題ありません」

アルフレッドは、庇ってくれるのだが、聞きようによっては、嫌味が混じっている。
そう感じるのまで、計算してないかもしれないが、負い目から罪悪感があるのだ。

「セイ殿の適量では、用意する方が難しそうだ」

「我等を巻き込む訳ですね…お陰で、懐かしい料理を頂けましたから、私は感謝してますが、何か他の策を練られる事を勧めますよ」

「あのですね、私の食事事情は緊急事項ではない筈です。もう少し有意義な事に頭を使って下さい?」

話が逸れてるとジトっと見据えれば、逆にギッと責める視線を返された。

「確かに国政的には些事ですが、親しい者を心配するのは当然でしょう?」

「好意は無碍にするものではない。耳には痛いだろうが、意地悪でやっている訳ではないのだ」

解ってはいるが、延々と食事の改善案を練られては、居た堪れない。
だいたい、朝一でやって来た理由は別だろうという呆れが先に立つ。
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