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態度の差はあれど、現実的には害される心配がないのは、自分だけだと解っているが、この役回りはあまり嬉しくない。
恨みは買わないが、不機嫌な陛下の矢面に立つのは、肝が冷える事もあるのだが、その辺を考慮してくれる者がいないのだ。
本気で家出ならぬ王宮出しようかと、時折考えていると知ったら、どう反応するのやら。そう考えると、幾分溜飲が下がるのだ。
「セイ様。あの、何をお考えですか?」
グレンが、おずおずと問うてくる。
勘のいいのも、大変だなと他人事のように見遣り、首を振って「何でもない」と応えておくが、眉根を寄せ心配気に観られては、申し訳なくなってきた。
「心配せずとも、本当に何でもないよ。悪いが、お茶のおかわりを頼む」
「同じもので宜しいですか?」
「いや…できれば、酸味のあるものが良いかな」
「畏まりました」
返事と共にきっちり一礼し、颯爽と退がって行ったが、何もそこまで急がなくてもと、苦笑が零れた。
「それで、本当は何をお考えでしたか?」
アルフレッドが、いつの間にか背後に控えていて、静かに訊いてくる。
流石にグレンと違って、あっさり納得してないようだ。
「聞こえていただろう?何でもないよ」
「セイ様、それを本気で信じろと?少々無理がありますよ」
「そう言う根拠は何だ?」
そこまで固執する理由を問えば、幾分決まり悪そうな顔をし、目を逸らしている。
「グレンが、不審に思ったからです。アレの勘の鋭さは野生並ですから、先ず間違いありません」
「当の本人は、あっさり納得したのにか?」
「グレンは、根が素直ですから、セイ様の言を疑う事はないですよ。私は真逆で、言葉の裏を読むのが仕事です」
「それでか…、単にこの状況が、嫌だと考えただけだ。多少は不穏な想像もしたが、実行する予定はない。取立て騒ぐほどの事でもないぞ?」
疑い深いと申告されて、オイオイ自分で言うことか、と内心呆れた。
軽く返したのだが、何故だか、しっかり眉根を寄せている。
「もし、本気で実行したくなった際は、事前にお教え下さい。方々に、手配させて頂きます」
「待て!その不穏な約束の前に、せめて相談をしてくれないか?実行不要の、可能性もあるはずだ」
アルフレッドの言葉に、陛下が慌てて口を挟んできて、口を開く前に、捲し立てて頭を下げてくる。
なりふり構わない対応に、目を白黒させたが、何でアレだけで察するのだと、いう呆れの方が先にたち、自然と冷めた視線を向けていた。
「取り敢えず、陛下は頭を上げてください。序でに、仮定の話を真面目に解釈する暇があるなら、執務室にお退き取り下さい。アルフも、煽るような真似は、謹んでくれないか?」
「セイ様の言われる通りです。さあ、陛下。早々に、戻りましょう」
宰相殿は、妙な話になる前に、という感じで急き立てて、慌ただしい辞去の挨拶を残し、去って行った。
先程までの、のらりくらりとした流れは、何だったのかと、嘆息し目線を少し上げる。
恨みは買わないが、不機嫌な陛下の矢面に立つのは、肝が冷える事もあるのだが、その辺を考慮してくれる者がいないのだ。
本気で家出ならぬ王宮出しようかと、時折考えていると知ったら、どう反応するのやら。そう考えると、幾分溜飲が下がるのだ。
「セイ様。あの、何をお考えですか?」
グレンが、おずおずと問うてくる。
勘のいいのも、大変だなと他人事のように見遣り、首を振って「何でもない」と応えておくが、眉根を寄せ心配気に観られては、申し訳なくなってきた。
「心配せずとも、本当に何でもないよ。悪いが、お茶のおかわりを頼む」
「同じもので宜しいですか?」
「いや…できれば、酸味のあるものが良いかな」
「畏まりました」
返事と共にきっちり一礼し、颯爽と退がって行ったが、何もそこまで急がなくてもと、苦笑が零れた。
「それで、本当は何をお考えでしたか?」
アルフレッドが、いつの間にか背後に控えていて、静かに訊いてくる。
流石にグレンと違って、あっさり納得してないようだ。
「聞こえていただろう?何でもないよ」
「セイ様、それを本気で信じろと?少々無理がありますよ」
「そう言う根拠は何だ?」
そこまで固執する理由を問えば、幾分決まり悪そうな顔をし、目を逸らしている。
「グレンが、不審に思ったからです。アレの勘の鋭さは野生並ですから、先ず間違いありません」
「当の本人は、あっさり納得したのにか?」
「グレンは、根が素直ですから、セイ様の言を疑う事はないですよ。私は真逆で、言葉の裏を読むのが仕事です」
「それでか…、単にこの状況が、嫌だと考えただけだ。多少は不穏な想像もしたが、実行する予定はない。取立て騒ぐほどの事でもないぞ?」
疑い深いと申告されて、オイオイ自分で言うことか、と内心呆れた。
軽く返したのだが、何故だか、しっかり眉根を寄せている。
「もし、本気で実行したくなった際は、事前にお教え下さい。方々に、手配させて頂きます」
「待て!その不穏な約束の前に、せめて相談をしてくれないか?実行不要の、可能性もあるはずだ」
アルフレッドの言葉に、陛下が慌てて口を挟んできて、口を開く前に、捲し立てて頭を下げてくる。
なりふり構わない対応に、目を白黒させたが、何でアレだけで察するのだと、いう呆れの方が先にたち、自然と冷めた視線を向けていた。
「取り敢えず、陛下は頭を上げてください。序でに、仮定の話を真面目に解釈する暇があるなら、執務室にお退き取り下さい。アルフも、煽るような真似は、謹んでくれないか?」
「セイ様の言われる通りです。さあ、陛下。早々に、戻りましょう」
宰相殿は、妙な話になる前に、という感じで急き立てて、慌ただしい辞去の挨拶を残し、去って行った。
先程までの、のらりくらりとした流れは、何だったのかと、嘆息し目線を少し上げる。
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