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「私が疲れるから、そういうのは辞めてくれないか?精神的に悪い」
「私とて相手を選んでます。本気にされても困りますからね」
苦情に対して、論点を逸らしたことを言ってくる。
信用されているという事だろうが、こういうのは嬉しくない。
「私で憂さ晴らしする気か?グレン、詰所に連絡を頼む。間違っても自分で行かずに、電報か手紙を飛ばしてだからね?」
「それは判ってますが、どの辺に居られますか?」
「今から誘導し、詰所側に行かせる。それなら、捜索可能だろう?」
「お手数をおかけします。では、そのように連絡を入れてきます」
言う側から、サッと奥に退がっていった。
残されたアルフレッドは、此方に呆れた視線を向けてくる。
「それで、私に何を聞きたいのですか?」
「憂さ晴らしの代償としては、可愛いものだと思うが、件の王女殿下の情報だ」
「やはり、そうきますか。大国から嫁がれた姫君のお子で、我儘な性格です。癇癪持ちで、主に侍女が被害に遭ってますが…ほぼ泣き寝入り状態です。そんな状況ですから、何をしても許されると思い込んでいます」
アルフレッドの説明も、割と控え目に述べている感触がある。
それに、どう好意的に見ても、権力を笠に着てやっているとしか思えない。
「また大国か。王女という訳でもないのだろう?」
「はい。侯爵家のご令嬢ですが、かなり方々に人脈を築いているので、下手に手を出せません」
「やり手のようだが、子育てに関しては失敗したのだな。その性格では、政治的には役に立たないどころか、足を引っ張るだけだ」
「天は二物を与えずと言いますからね。ですが、厄介な事に溺愛しているようで、笑えない状況に陥ってます」
「まあ、洒落にならないのは判るが…結婚相手に困りそうだな」
「それ以前に、国外に嫁がせては国の恥です。国内においても、中々難しい状況ですからね」
どうも、暗礁に乗り上げていそうな感じがする。
見かけて好みなら、追いかけ回す筈だ、と何となく納得いくが、やられる方は堪らないだろう。
「だから、グレンは追いかけられたのか。道理で、陛下が言葉を濁すわけだ」
「婚期を逃してますから、かなり焦っているようですよ」
焦るのは勝手だが、法を犯してまで手に入れようとしそうで、なりふり構ってない怖さがある。
「で、母親は一切止めないのだな。常識的に考えれば、制止するはずだが、その辺は娘可愛さか?」
「そうなりますね。こう言ってはなんですが、焦っているのは母親の方でしょうから、煽っている可能性があるかと」
アルフレッドの言葉に、微かな嘲りが混じっている様に思えたが、表情は淡々としていて、勘違いかと内心首を捻った。
だが、大国の出ならば、勘繰りたくなる事態だ。
グレンへの手出しが、彼方からの指示かと目配せしたら、肩を竦められた。
「私とて相手を選んでます。本気にされても困りますからね」
苦情に対して、論点を逸らしたことを言ってくる。
信用されているという事だろうが、こういうのは嬉しくない。
「私で憂さ晴らしする気か?グレン、詰所に連絡を頼む。間違っても自分で行かずに、電報か手紙を飛ばしてだからね?」
「それは判ってますが、どの辺に居られますか?」
「今から誘導し、詰所側に行かせる。それなら、捜索可能だろう?」
「お手数をおかけします。では、そのように連絡を入れてきます」
言う側から、サッと奥に退がっていった。
残されたアルフレッドは、此方に呆れた視線を向けてくる。
「それで、私に何を聞きたいのですか?」
「憂さ晴らしの代償としては、可愛いものだと思うが、件の王女殿下の情報だ」
「やはり、そうきますか。大国から嫁がれた姫君のお子で、我儘な性格です。癇癪持ちで、主に侍女が被害に遭ってますが…ほぼ泣き寝入り状態です。そんな状況ですから、何をしても許されると思い込んでいます」
アルフレッドの説明も、割と控え目に述べている感触がある。
それに、どう好意的に見ても、権力を笠に着てやっているとしか思えない。
「また大国か。王女という訳でもないのだろう?」
「はい。侯爵家のご令嬢ですが、かなり方々に人脈を築いているので、下手に手を出せません」
「やり手のようだが、子育てに関しては失敗したのだな。その性格では、政治的には役に立たないどころか、足を引っ張るだけだ」
「天は二物を与えずと言いますからね。ですが、厄介な事に溺愛しているようで、笑えない状況に陥ってます」
「まあ、洒落にならないのは判るが…結婚相手に困りそうだな」
「それ以前に、国外に嫁がせては国の恥です。国内においても、中々難しい状況ですからね」
どうも、暗礁に乗り上げていそうな感じがする。
見かけて好みなら、追いかけ回す筈だ、と何となく納得いくが、やられる方は堪らないだろう。
「だから、グレンは追いかけられたのか。道理で、陛下が言葉を濁すわけだ」
「婚期を逃してますから、かなり焦っているようですよ」
焦るのは勝手だが、法を犯してまで手に入れようとしそうで、なりふり構ってない怖さがある。
「で、母親は一切止めないのだな。常識的に考えれば、制止するはずだが、その辺は娘可愛さか?」
「そうなりますね。こう言ってはなんですが、焦っているのは母親の方でしょうから、煽っている可能性があるかと」
アルフレッドの言葉に、微かな嘲りが混じっている様に思えたが、表情は淡々としていて、勘違いかと内心首を捻った。
だが、大国の出ならば、勘繰りたくなる事態だ。
グレンへの手出しが、彼方からの指示かと目配せしたら、肩を竦められた。
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