傍観者を希望

静流

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「結構苦労しているようだな。だが、今の件は姉さんには内緒だよ?」

貰った茶葉を、改良したなんて知れば、開発した側にすれば面白くないか、詳細を知りたがるかのどちらかだ。

姉さんの場合は、明らかに後者の反応で、納得するまで質問される。

「そう言われても、何処からとなく漏れますし、問い詰められれば、拒否できません」

無理だと言われるが、此方もあの質問攻めは避けたい。
にっこりと笑い返せば、警戒したように引かれた。

「しっかり味わったのですから、その場合は、解説はライトにお願いします。飲んだのですから、代償だと思って頑張って下さいね」

「確かに飲みましたが、それとコレは違う‥っていうのは、駄目なんですね。後出しなんて狡いですよ」

「ライトが気付いたのが原因ですから、責任を持って対処して下さい。私は、何も言ってませんからね?」

口に出したのが悪いと告げれば、ライトが“ガックリ”と音がしそうな、肩の落とし方をして見せた。

自分が要因だと理解した結果なのだろうが、割と大袈裟に反応するな、と冷めた視線を投げ掛ければ、不貞腐れた顔になった。

「少しは、慰めようと思いませんか?大抵の場合、譲歩してくれるのに…」

「その見た目なら、あり得そうだな。だが、単なる老獪さ故の行為と思えば、どの辺を同情するのだ?私にそれを期待する方が、間違っていると思うがな」

素気なく切り捨てれば、頭を掻きながら嘆息を吐き、諦めたように脱力している。
呆れた態度も、何処か演技染みて見え、静かに傍観しお茶をしていた。

「あ~もう!何で怒らないんですか?これじゃあ、単なるピエロですよ」

「いや、何がしたいんだろうか、と思っていただけですが?」

「しかも、お茶を飲んで鑑賞ですか…何だか、虚しくなってきました」

「1人、舞台を演じているのがですか?」

「何のことです?素直な感情表現を、示しただけですよ」

急に真顔になったライトに、態と肩を竦めて見せた。

「私はライトを呼んだはずですが、何故かライトに化けたライカが、来たのですから、そう間違いではないと思うけどね」

「…何時から気付いていたんですか?」

「それこそ、私が分からないと思ったのか?一目瞭然だというのにね」

ライトの真似をしていたライカは、気落ちしたように尋ねてきたが、何を今更っと返せば、ピキンっと固まってしまった。

今回は本当のようだが、何を驚いているんだか、と逆に呆れるだけだ。
属性が違う2人を、間違える方が難しい気がしたが、見た目のみならば、あり得るのかなと凝視してしまう。
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