スライム2体しかテイムできませんでした。

ジミー凌我

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プロローグ

プロローグ③

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 街に向かって歩き始めたけれど、一向に魔物が出てこない。
 いや、この森はスライムしか出てこないらしいけど……
 それにしても、元の世界では見たことない植物ばかりだな。変なまだら模様の大きな葉をつけた木や真っ赤なブドウみたいな木の実を実らせた木。石でさえ見たことないような黒い大きな岩もたまに転がっている。それに絶対おいしくはなさそうな大きな大きな黄色いキノコとか。
 これ街に持っていったら売れたりしないかな。こんな取りやすそうなもの売れないか。
 そんなことを思っていた時。
 ポヨンッポヨンッ!
 という間抜けな音と一緒に緑色のザ・スライムな見た目の魔物が出てきた。
 きっとスライムだろう。緑の半液状体で栗のような形をしている。目や鼻や口に見える部分はない。
 僕と対面した瞬間スライムの上にアイコンのようなものが現れた。
 それには、みたことない言語が書かれていて、ただ、グリーンスライムと読めるから。この世界の言葉で言語能力がきちんと適用されているのだろう。
 ピコン!
 なにか、頭に音が響いた。
『神様じゃ!伝え忘れたことがあったわい。そういえば特典というか言語能力に付随してもう一つステータスを見れる能力も与えておいたわい。現れた魔物の名前がわかるのと、魔物をテイムしたらその魔物の能力が見れるから有効活用してくれのう。あ、ちなみに人間や魔人や魔王のステータスは見れんからな。じゃあ、もうこちらから何か言うことはないから、頑張れよ』
 そう言って、一方的に声を打ち切られた。
 なるほど、でこの魔物はグリーンスライムといって今のところそれ以外の情報は見れないと。
 仲間にしたら見れるんだな。
 テイムしてみたいんだけれど、どうやったらできるんだろう?
「こうかな?テイム!」
 とりあえず、右腕を前に出して叫んでみた。
 すると、右腕からグルグルと白い光が出てきて、グリーンスライムに向かって伸びていく。が、かわされた。
「なるほどこうやってテイムができるのか!てか、あ、あれ?かわしたりするの?まじか、えっと……じゃあ、ってうわぁっ!」
 かわされたことに動揺していると、グリーンスライムがとびかかってきた。
 ポヨンッ!ポヨンッ!
 けど、風船が当たってくる感触があるだけで痛みは何もなかった。
 試しにさっき拾っておいた濃い緑のキノコをスライムにむけて放ってみた。
 するとそれを夢中になって、食べ始めた。
「おっ!もしかしてチャンスじゃないか!よし、テイム!」
 もう一度右腕を前に出して叫ぶとグルグルと出てきた白い光が、グリーンスライムを巻き付くように伸びていき、ポンッっと音が響いた。
〈グリーンスライムをテイムしました〉
 グリーンスライムの上にまた別のアイコンが現れて、テイムが完了したことを教えてくれた。
 えっと、ステータスも確認できるんだよな。
 ステータスはっと……。
 
 体…F
 力…F
 魔…F
 知…F
 走…F
 スキル…溶ける

 えっと、まぁ、スライムだし、最初のテイムだし…。そんなもんだよな!
 こんなに戦いに向いてない魔物がいていいのだろうか、これは魔物でいいのだろうか……。ペットでは?
 そんな僕の気持ちを知らないグリーンスライムは、喜びからのような感じでというかなんとなく気持ちがわかるのはきっとテイム下からだろう。
 喜びから俺の足にポヨンポヨンとぶつかっている。


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