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プロローグ①
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この世界にはモンスターがいる。モンスターがいるということは、もちろんそれを退治する冒険者がいる。
冒険者の中には、勇者や魔法使い、剣士や拳闘士、沢山の職業がある。
その中でも勇者は少し特殊で、最初は弱いが成長速度が凄まじく最終的には魔王様にも匹敵する力を付ける可能性があるらしい。
かくゆう僕はモンスターの中でも、最弱種のスライム。
僕はその中でも異質の、コスモスライムという種類に生まれてしまった。
コスモスライムが生まれるのは数万年に一度という希少種だが、希少なだけで戦闘能力は皆無。他のスライム達と本気で戦うようなことがあれば瞬で水滴と化すだろう。
そんな僕でも、一つだけ特殊能力があるらしいが、非力な僕はその能力を見つけられずにいた。
このゴミカス同然の僕は、他の仲間であるはずのスライム達から虐げられていた。
「お前が俺たちと同じ空気を吸うなんて、贅沢にも程があるぜ」
「とっとと、失せろよゴミカス野郎」
「俺達もスライムだが、お前みたいな希少なだけのキショい奴と一緒に食事をとると吐き気がする」
他の仲間達と食事を一緒にとることさえ、叶わない。
仕方なく僕はスライムのよく集まる場所から、距離を取り別の場所を住処にしていた。
勇者がよく生まれる勇者達の出身地、その近くの森で、細々と草を食み飢えを凌いでいた。
僕の夢は、たくさんの仲間と一緒に冒険者と戦うことだった。
最弱なのわかっている。
どうせすぐ死ぬのはわかっている。
それでも僕は仲間と一緒に冒険者と命を賭けた戦闘がしたい。
それがモンスターとして生まれた僕の使命だと思っていた。
思うだけで何も出来ないのは、分かっていたけれど、それでもとりあえず死なないために飢えを凌ぎながら生きながらえていたある日。
いつものように目立たないように草陰を慎重に移動していると、何かに躓いて倒れかけた。
「危ない…コケでもしたら体力を半分以上持ってかれてしまう」
額に浮かんだ汗を拭い、躓いたものを見ると、僕は腰を抜かすかと思った。
「ぼ…冒険者の…死体?」
それは、冒険者だった。冒険者だったモノだった。
この周辺で冒険者となると、きっと。
「ゆ、勇者の死体?」
冒険者の中には、勇者や魔法使い、剣士や拳闘士、沢山の職業がある。
その中でも勇者は少し特殊で、最初は弱いが成長速度が凄まじく最終的には魔王様にも匹敵する力を付ける可能性があるらしい。
かくゆう僕はモンスターの中でも、最弱種のスライム。
僕はその中でも異質の、コスモスライムという種類に生まれてしまった。
コスモスライムが生まれるのは数万年に一度という希少種だが、希少なだけで戦闘能力は皆無。他のスライム達と本気で戦うようなことがあれば瞬で水滴と化すだろう。
そんな僕でも、一つだけ特殊能力があるらしいが、非力な僕はその能力を見つけられずにいた。
このゴミカス同然の僕は、他の仲間であるはずのスライム達から虐げられていた。
「お前が俺たちと同じ空気を吸うなんて、贅沢にも程があるぜ」
「とっとと、失せろよゴミカス野郎」
「俺達もスライムだが、お前みたいな希少なだけのキショい奴と一緒に食事をとると吐き気がする」
他の仲間達と食事を一緒にとることさえ、叶わない。
仕方なく僕はスライムのよく集まる場所から、距離を取り別の場所を住処にしていた。
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最弱なのわかっている。
どうせすぐ死ぬのはわかっている。
それでも僕は仲間と一緒に冒険者と命を賭けた戦闘がしたい。
それがモンスターとして生まれた僕の使命だと思っていた。
思うだけで何も出来ないのは、分かっていたけれど、それでもとりあえず死なないために飢えを凌ぎながら生きながらえていたある日。
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額に浮かんだ汗を拭い、躓いたものを見ると、僕は腰を抜かすかと思った。
「ぼ…冒険者の…死体?」
それは、冒険者だった。冒険者だったモノだった。
この周辺で冒険者となると、きっと。
「ゆ、勇者の死体?」
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