10000累計ポイント突破!ちゃぼ茶のショートショート まとめ 【週に一本目指してます】

ちゃぼ茶

文字の大きさ
33 / 39

ちゃぼ茶のショートショート 「独身最後の晩餐」

しおりを挟む
ゆっくり煙を出す

20歳で初めて吸った時はむせたし、涙が少し出た。それも昔

今ではタバコがないと生活できない歳になってしまった

明日は俺の結婚式。今日は独身最後ということで学生の頃からの友人達と飲み会がある。

「よー新郎様じゃん!」
飲み会の場所を提供してくれた漁師の友人から声をかけられる。

「あれまだみんな来てないの?」

「今から駅まで迎えに行くところ。しばらく1人で留守番していてくれ」
そう言うと軽トラに乗って行ってしまった。

今日の飲み会はあいつがいつも自分の船を止めている倉庫ですることになった

なので網、ドラム缶、タイヤなど色々落ちている

中央にある机には沢山の海産物と酒が積まれていた

「待ってる時間も暇だし先飲んじゃお」

暇だった俺は酒を飲みながら昔を思い出していた

みんな馬鹿で、でも毎日楽しい学生時代だった

さっきの友人は特に馬鹿でテストはいつも赤点

よく俺らは漢字と数学は小学生レベルだったことを馬鹿にしていた

そんなことを考えながら缶を潰して2本目に手を伸ばしたところで彼女の言葉を思い出す

「絶対明日は寝坊しないでよね!明日式場に遅れたら結婚やめにするから」

あの目はマジだった…まだみんな来てないし酒はやめておこう

そう思いタバコをポケットから探しながらお腹を満たすものを探していると

「おっと…こんなことで明日式に行けないのはまずい」

俺は苦笑いしながらタバコを吸うのをやめた





結婚は無くなった…結婚式に行けなかったのだ

俺は今病院にいる

なんでこんなことに…これも全部あいつのせいだ

そんなことを考えているとその友人が見舞いに来た

「お前のせいだぞ!結婚できなかったのは!」

俺が怒鳴ると友人は

「だから紙に書いて置いといただろ…」

だからってひらがなで書く奴がいるか

昨日俺はタバコを吸うのをやめて机にあった生牡蠣を食べ、見事にあたった

机にはあいつが書いた文字が

(牡蠣厳禁)』

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

BODY SWAP

廣瀬純七
大衆娯楽
ある日突然に体が入れ替わった純と拓也の話

借金した女(SМ小説です)

浅野浩二
現代文学
ヤミ金融に借金した女のSМ小説です。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...