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第1話
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魁皇学園。それは愛知県の田舎に建てられた全寮制の中高一貫校(男子校)。そして俺の名は飯塚謙太。この学校の3年生だ。別に陽キャでも陰キャでもないが、陽キャの奴とも、陰キャの奴とも仲が良い、いたって普通の男子中学生だ。まあ俺のことは比較的どうでも良いからこの学校について話したいと思う。
全校生徒は各学年100人の600人。寮はA棟からL 棟までの12棟で寮のことを皆ハウスと呼ぶ。偏差値は高めで、毎年東大に行く人もいる。部活動も強く、数も豊富で、テニス部とアメフト部は全国クラスだ。俺が暮らしているH棟は2,3年生のみのハウスで、アメフト部員が多い。イジメ等がない平和なハウスだ。ハウスの一階は共用部となっていて、2階と3階が生徒の個室となっている。1階には洗濯室、パブリックラウンジ、執務室がある。この学校は規則が厳しく、スマホやゲーム機の持ち込みが禁止されており、お菓子やジュースなどを食べたり飲んだりすることはパブリックラウンジ(通称パブ)のみ許可されている(テレビもパブにある)。執務室ではHM(ハウスマスター)と呼ばれる寮の管理人的な人とFM(フロアマスター)と呼ばれるHMの下っ端的な奴が勤務しており、家からこの学校に来た時点で、スマホや貴重品はこの部屋に預ける。2階と3階には各階に2年生と3年生が10人ずつ暮らしており、合計40人がこのハウスに住んでいる。まあ寮についての説明はこんなもんだ。今は午後6時より少し前。4月の空が少し暗くなり、夕日が部屋の窓から見える時間帯。俺は同級生の部屋へ向かう。この学校には食堂があり、朝昼晩の1日3食がここで提供される。夕食が提供されるのは午後6時から。
「宮井~。入るぞ~。」
そう言って開けたドアの先には、ベッドの上に寝転んでいる同級生の宮井一の姿があった。
「飯行こうぜ~。」
「おぅ」
そう言ってだらだらと階段を下りる。玄関には後輩の碓井と桧並がいた。碓井は2年生の中で成績トップクラスの優等生だ。一方で桧並はまぁバカだがロシアとのハーフの美男子だ。ついでにサッカー部。ただしこいつが髪を伸ばして、女だと言われたら納得する気がする。以前そう言ったらキレられた。なぜキレられたのか謎である。食堂に着き、まずい飯をだらだらと4人で食う。なぜこんなにまずい、、、しかしたまにはウマいものが少しはある。今日のフライドポテトは意外とウマい。前を見ると桧並がウマそうにポテトを食っている。俺は今確信した。こいつは男の子ではない。男の娘であると。まじかよ戸○彩○かよ、、、飯を食い終わると売店に寄ってからハウスに帰る。先ほど貴重品はすべて執務室に預けると言ったが、その代わりに、パスと呼ばれるICチップが埋め込まれたカードを渡される。これで買い物ができ、買った分のお金は親の銀行から引き落とされる。つまり買い放題。ポテチを買って食いながら帰る。となりでは宮井が躊躇なく俺のポテチの袋の中に手を突っ込んでいた。反対側では桧並が碓井と話しながらタピオカを飲んでいた。こいつマジで女じゃねえの。そんなこんなで寮について、パブでテレビを宮井と見ていると、さっきまでパブにいた桧並がパスを置いていっていることに気が付いた。それを持って3階の桧並の部屋に行く。
「お~い桧並~。パス忘れてんぞ~」
そう言って桧並の部屋のドアを開ける。
「ちょまっ、、、」
ガラガラとドアを開けると、部屋の中では桧並が着替えていた。別に男の着替えで興奮するヤバい奴ではないのでそのままスルーしようとして気が付いた。こいつが着けてるの女物の下着じゃん。俺は必死に脳に血を巡らせる。ここは男子校。つまり桧並は男子。つまり、、、
「悪いお前にそんな趣味があるとは思わなかった!!!」
そう叫びあわててドアを閉める俺。まさかあのエロには一切興味の無さそうな、ピュアっぽいあの桧並に女性用のぱんつを履く趣味があったとは、、、
「って違うバカ!」
ドアから服を着た桧並がそう叫びながら出てきた。
「いいから入って。」
そう言われて俺は桧並の部屋に入る。
「私に女装する趣味なんてないし女のパンツに興味もない!」
と言われたが俺は1ミリも信じれない。
「じゃあさっきのはどういうこと?」
そういうと桧並は顔を真っ赤にしてこう言った。
「私女子なの!!!」
「へ?」
俺は一瞬こいつが何を言っているのか理解できなかった。
「お、お前、お、女、だったのか?」
「う、うん。」
俺の問いかけに桧並は肯定する。こいつが女だとするならば、俺はこいつに謝らなければならないことがある。
「着替え覗いてすみませんでした!」
「ううん。大丈夫。それに飯塚先輩になら見られてもいいし、、、」
「ん?何か言ったか?」
「なんでもない!ばか、、、」
なぜこいつがぼそぼそと俺に聞き取れない大きさの声でしゃべるのかわからなかったが、謝るという当初の目的は果たせたからまあ良いだろう。
「えっと、あんまりじろじろ見ないで。あと、パス持ってきてくれてありがとうございます。慌てていて敬語使うのを忘れていてすみません。じゃあまた後で。」
そう言って部屋を追い返された俺は自分の部屋で一人でボーっとしているのだった。
「まさかあいつが男の娘じゃなくて女だったとは。」
全校生徒は各学年100人の600人。寮はA棟からL 棟までの12棟で寮のことを皆ハウスと呼ぶ。偏差値は高めで、毎年東大に行く人もいる。部活動も強く、数も豊富で、テニス部とアメフト部は全国クラスだ。俺が暮らしているH棟は2,3年生のみのハウスで、アメフト部員が多い。イジメ等がない平和なハウスだ。ハウスの一階は共用部となっていて、2階と3階が生徒の個室となっている。1階には洗濯室、パブリックラウンジ、執務室がある。この学校は規則が厳しく、スマホやゲーム機の持ち込みが禁止されており、お菓子やジュースなどを食べたり飲んだりすることはパブリックラウンジ(通称パブ)のみ許可されている(テレビもパブにある)。執務室ではHM(ハウスマスター)と呼ばれる寮の管理人的な人とFM(フロアマスター)と呼ばれるHMの下っ端的な奴が勤務しており、家からこの学校に来た時点で、スマホや貴重品はこの部屋に預ける。2階と3階には各階に2年生と3年生が10人ずつ暮らしており、合計40人がこのハウスに住んでいる。まあ寮についての説明はこんなもんだ。今は午後6時より少し前。4月の空が少し暗くなり、夕日が部屋の窓から見える時間帯。俺は同級生の部屋へ向かう。この学校には食堂があり、朝昼晩の1日3食がここで提供される。夕食が提供されるのは午後6時から。
「宮井~。入るぞ~。」
そう言って開けたドアの先には、ベッドの上に寝転んでいる同級生の宮井一の姿があった。
「飯行こうぜ~。」
「おぅ」
そう言ってだらだらと階段を下りる。玄関には後輩の碓井と桧並がいた。碓井は2年生の中で成績トップクラスの優等生だ。一方で桧並はまぁバカだがロシアとのハーフの美男子だ。ついでにサッカー部。ただしこいつが髪を伸ばして、女だと言われたら納得する気がする。以前そう言ったらキレられた。なぜキレられたのか謎である。食堂に着き、まずい飯をだらだらと4人で食う。なぜこんなにまずい、、、しかしたまにはウマいものが少しはある。今日のフライドポテトは意外とウマい。前を見ると桧並がウマそうにポテトを食っている。俺は今確信した。こいつは男の子ではない。男の娘であると。まじかよ戸○彩○かよ、、、飯を食い終わると売店に寄ってからハウスに帰る。先ほど貴重品はすべて執務室に預けると言ったが、その代わりに、パスと呼ばれるICチップが埋め込まれたカードを渡される。これで買い物ができ、買った分のお金は親の銀行から引き落とされる。つまり買い放題。ポテチを買って食いながら帰る。となりでは宮井が躊躇なく俺のポテチの袋の中に手を突っ込んでいた。反対側では桧並が碓井と話しながらタピオカを飲んでいた。こいつマジで女じゃねえの。そんなこんなで寮について、パブでテレビを宮井と見ていると、さっきまでパブにいた桧並がパスを置いていっていることに気が付いた。それを持って3階の桧並の部屋に行く。
「お~い桧並~。パス忘れてんぞ~」
そう言って桧並の部屋のドアを開ける。
「ちょまっ、、、」
ガラガラとドアを開けると、部屋の中では桧並が着替えていた。別に男の着替えで興奮するヤバい奴ではないのでそのままスルーしようとして気が付いた。こいつが着けてるの女物の下着じゃん。俺は必死に脳に血を巡らせる。ここは男子校。つまり桧並は男子。つまり、、、
「悪いお前にそんな趣味があるとは思わなかった!!!」
そう叫びあわててドアを閉める俺。まさかあのエロには一切興味の無さそうな、ピュアっぽいあの桧並に女性用のぱんつを履く趣味があったとは、、、
「って違うバカ!」
ドアから服を着た桧並がそう叫びながら出てきた。
「いいから入って。」
そう言われて俺は桧並の部屋に入る。
「私に女装する趣味なんてないし女のパンツに興味もない!」
と言われたが俺は1ミリも信じれない。
「じゃあさっきのはどういうこと?」
そういうと桧並は顔を真っ赤にしてこう言った。
「私女子なの!!!」
「へ?」
俺は一瞬こいつが何を言っているのか理解できなかった。
「お、お前、お、女、だったのか?」
「う、うん。」
俺の問いかけに桧並は肯定する。こいつが女だとするならば、俺はこいつに謝らなければならないことがある。
「着替え覗いてすみませんでした!」
「ううん。大丈夫。それに飯塚先輩になら見られてもいいし、、、」
「ん?何か言ったか?」
「なんでもない!ばか、、、」
なぜこいつがぼそぼそと俺に聞き取れない大きさの声でしゃべるのかわからなかったが、謝るという当初の目的は果たせたからまあ良いだろう。
「えっと、あんまりじろじろ見ないで。あと、パス持ってきてくれてありがとうございます。慌てていて敬語使うのを忘れていてすみません。じゃあまた後で。」
そう言って部屋を追い返された俺は自分の部屋で一人でボーっとしているのだった。
「まさかあいつが男の娘じゃなくて女だったとは。」
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