俺とTSと無口系男子〜幼馴染二人を早くくっつけたい〜

自信だけはある白豚

文字の大きさ
10 / 16

僕と誘い方と親友の幼馴染の過保護

しおりを挟む
「はい、雄人!今日もお弁当!」
「あぁ、ありがとう。明日香。」
「そういえば二人に聞きたいことがあったんだが、今度プール行かね?」
「………。」

僕は呆れて声も出なかった。いや、元々紫音さんと香川君の前では声を出していなかったけど。というか出なかったけど!それでもそれくらい僕は、皐月の唐突な話題に呆れた。
確かに土曜日にプール作戦の話をしていたし、僕も意見を出せなかったんだからその作戦で行くんだろうなとは思ってたよ。
でもだからってなんでこのタイミングなの!色々とおかしいでしょ!
僕はチョンチョンと皐月の肩をつついて、次に廊下を指差した。

「ん?あぁ、分かった。今行くよ。それじゃあ二人とも考えといてくれよ!」
「えっ、うん。」
「うん!プール楽しみだねー。」

香川君は困惑した様子というか、「いいのか?」って感じで頷き、紫音さんはなぜかもう乗り気だった。いや、香川君の反応が正常だよね?普通そうなるよね?
僕は皐月を連れて、金曜日にも来た廊下へと足を運んだ。ここなら喋れるよ。他の場所は本当に駄目だけど……。
皐月の方を見ると、腕を組んで少し不満げに頬を膨らませている。いや、君はそんな反応をするやつだったっけ?その容姿でされても可愛いだけなんだけど。小鳥遊先生の可愛さに匹敵してない?

「は、恥ずかしいこと言うなよ!」
「えっ?どうしたの?」
「コイツ天然かよ。可愛いとか言うなっつったんだよ!」
「……考えてることそのまま口に出してたのか……。」
「なんでヒデが落ち込んでんだよ。つーかなんで止めたんだよ。普通に誘っただけだろ?」

確かに誘い方は普通だったよ。ただ本人の状況を考えなければの話だけど。
あの二人は幼馴染が急に女の子になって困惑しているはずだ、少し間を置く必要があるだろう。
僕はそれを皐月に懇切丁寧に説明した。
だけど、返ってきたのは皐月の本当に不思議そうな表情だった。頭にハテナマークが見えそうだ。あと顎に指を当てて首を傾げるとか、なんでそんな仕草を自然としてるの!?怖いよ!?

「なんでそんな不思議そうなの……。」
「いや、アイツ等まったく困惑とかしてなかったぞ?なんなら過保護が更に激しくなったくらいだ。」
「確かに二人とも皐月に対して過保護だったけど!紫音さんはともかく、香川君は戸惑ってたでしょ?ほらプールに行くときに「いいのか?」とか呟いてたし。」
「あー、それか。お前遠かったし聞こえ難かったのも無理はないか。」
「ん?」
「あれな、「皐月を女子更衣室に入れてしまっていいのか?肉食系女子に襲われて引きこもってしまうんじゃ……。」ってブツブツブツブツ言ってただけだぞ?」
「ん!?」

いや、前半は分かるよ!?仮にも元男なんだから女子更衣室に入れちゃうのは、なんとなく犯罪臭がするしね?でも後半はないよ!まず女子が女子を襲うようなことって漫画とか小説の世界だけだよ!大体そんなに心配なら、紫音さんに守ってもらえばいいじゃん!過保護だよ、香川君!

「まあそういうわけだから、アイツ等は大丈夫だって!ヒデは心配し過ぎなんだっつーの!」
「いや、僕が心配しているのは君(の頭)なんだけどね?」
「なっ……!?」
「ん?どうかした?」
「クソッ!コミュ障のくせに!バーカ!アーホ!」
「なんで急に罵倒されたの!?」
「ヒデがこっ恥ずかしいこと言うからだろ!?」

そう言われて自分の言動を振り返ってみるけど、なにも恥ずかしいことないよね?ふーむ。まあ、皐月の顔が赤いだけだし、問題ないかな?
というか反応が女子じゃん。なんでもう順応してるの。可愛いけど。

「この女誑しめ!」
「やめて、皐月。皐月が一番知ってるでしょ、僕に女の子を誑かすのは無理だって。」
「あ……すまん……コミュ障だもんな……。」
「うん、理解してくれたのは嬉しいけど今言わなくて良かったよね?あと、目を逸らして本気で申し訳なさそうにしないでほしいんだけど。」
「なんか……ごめんな……?お前ならいい相手が……見つかる……かぁ?」
「実は楽しんでるよね?僕の傷を抉りたいだけだよね、皐月。」

肩を震わせてるし、目を逸らすだけじゃなくて口元も隠してるし、これは確信犯だよね?
うん、なら反撃するしかないよね。
僕はスマホを取り出して香川君にRINEを送る。
それを見て皐月は不思議そうにこちらを見つめてきた。

「ヒデ、どうしたんだ?」
「ん?香川君に『皐月が水着着たいって言ってたからみんなで選んであげようよ』って送っただけだよ?」
「おお!?水着買うの誘ってくれたのか!いやー、これで手間がはぶ……け……る?」

そうして固まっちゃってこの日も皐月は、弁当を食べれなかった。と思ったら、5時間目に教科書を立てて食べるというベタなことをやって、先生に怒られていた。僕も悪いけど、なにしてんのさ、皐月。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...