転生転移転禍為福〜こんなクソゲー作るんじゃなかった⁈〜

やた

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♯76 予想外の方向で終了のお知らせ【ビタロ編】

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「おい。ふざけるなよお前。」

ルミナーレ公爵様の書斎を出てルディの部屋にむかって廊下を歩いていると、ルディが俺の耳元で不機嫌そうに囁いた。

「お前のがそんなんだから父が何を思ったのか一瞬お前のソレをちらっと見たあと僕のモノにも視線を向けてきてたんだけど?変な勘違いされたらどうしてくれるんだよ。」
ルディが俺の固くなってズボンを突っ張らせているソレを睨みつけた。


「いや、そんなこと言われたってお前があんな苦行を強いるからこーなってんだぞ?!むしろこっちのセリフだわ!!一生戻んなかったらどうしてくれんだよこれ!!」

俺が涙目になりながら小声で訴えるとルディはフンと鼻を鳴らした。

「しらん。あんなことを勝手に始めたお前の自業自得だろ。」

「いや、にしたってアレはねーわ!!しかもおねー…アレ…もどうするつもりだよ?!あんな目立つ存在…あんなぶっ壊し方したら世間に誤魔化すのむりだろ?!」

俺が周りに人がいないかキョロキョロと確認しつつところどころぼかしながらルディに反論した。


「べつに。バレたらバレたで一緒に家を出てくだけだ。」

ルディはなんでもないことのように言い放ったが、その返答的に、想像以上にルディが何も考えていなかったことを理解して俺は愕然とした。

「はぁ?!おま、まさかノープランであそこまでしたの?!」

「僕の神経を逆撫でするようなことをするお前が悪い。」

「いや、まぁ、あれはちょっと俺も悪ノリが過ぎたけど!!でもあれはやりすぎだろ?!」

俺が不安になってルディの顔を覗き込むと、ルディはうざったそうに舌打ちをした。

「まぁ、実際にうまくいけばの話だよ。たぶん無理だよそんなこと。」

「は??」

ルディの少し含みのある言い方に一瞬なんのことを言っているかピンと来なかったが、よくよく考えて『バレたら一緒に家を出ていく』というのが簡単にはうまくいかないということを言っているのかと察して当たり前だろと思い呆れた。

「いや、そりゃそうだろ!!そんな簡単なことじゃねーよ?!お前のやらかしたことは!!お前ん家だけの問題じゃなくなっちまってるんだぞ?!『あっちの家』だって黙っちゃいねーよ?!」

俺が小声で捲し立てると、ルディは一瞬俺の方に何か言いたげな視線を向けたが、直ぐに逸らした。

「そうじゃない。それ以前の問題。」

「は??」

それ以前の問題とはなんのことを指しているのだろうか。

俺が意味がわからず首を傾げていると、ルディがまた口を開いた。

「ねぇ。あの薬って直接塗ると…出した後もなんか効果続くの?」

突然話題を変えられたので、あまりここでは言えない話だったのかと思いとりあえず部屋について続きは聞こうと思って諦め、ルディの質問に答える。

「だいぶやばいよ。前、試しにメイドと一緒に自分にもほんの少し塗ってしてみたら、ナマした後もしてもしてもしたりなくて丸一日ギンギンで寝れなくなってアホみたいに治るまで2人でやりまくったわ。もちろん一発だせば強制落ちの洗脳魔法みたいのはとけるよ?でもその後もしばらくふつうにシコりてーって感じが続くうえに、ちょっと擦っただけで直ぐいっちゃう。しかも飲んだ時よりムラムラが後引く感じがすげー長い。」

「は?お前バカなの?自分で試したの?」

俺が実体験をもとに詳しく説明すると、ルディが汚物を見るような視線を俺の方に向けたので、俺も反論する。

「いや、女の子に使うのに自分もどんなもんか知っとかないとだめだろ?」

「は?女の子って、メイドだろ?」

さも当然といったような口ぶりで差別発言をするルディに、俺は思わず苦笑いを返した。

普段の愛嬌たっぷりの外面バージョンのルディなら絶対こんなことは言わないが、ルディの本質はやはり少し古臭い貴族らしい思想だ。
貴族以外の平民をかなり下に見ている。

まぁ、ここまで歴史が長くて格式のある家に生まれてれば、『血筋』にもこだわりがあるだろうし、そういう思想になるのは仕方ないわなと思う。

俺の家も父が古臭い教育をするから気持ちは分からんでもないが、女性に対してだけは少し考えが寛容…というか割と現代寄りだと思う。

まぁ、『家族』がそもそもあんな感じだし。

流石におねーさんみたいにセフレを市井に漁りにいくなんてクレイジーなことはしないけど。

そう。

だからこそなのだ。
同じ家で育ったにも関わらずここまで思想に差が生まれるのが不思議でならないと改めて思うと同時に、もっと色々とおねーさんと話してみたかったなと言う気持ちが湧いてくる。


まあ…
残念ながら、今となってはおねーさんはあんな感じになってしまったし、まともだった時のおねーさんと会話できることはこの先ないだろう。




そう考えると、柄でもなく罪悪感のようなものが込み上げてきて、喉の奥が苦いような感じがしたので、俺はそれを打ち消すように首を横に振った。


「ちなみに直ぐに洗い流せばわりかし平気っぽい。現にお前今平気でしょ?あんな塗りまくったとこに入れてたけど。でも時間置くと粘膜からの吸収率いいからなのか全然だめだね。しばらく治んない。だからあんなに塗った挙句に散々あんな無茶して放置されたら…もう戻って来れないんじゃねーかなと…」

「ふーん。どうだろうね。」

俺が渋い顔をしながら呟くと、ルディは半信半疑といった感じで適当に返してきたので、俺は納得がいかずに念を押す。

「いや、冗談とかじゃねーって!だからやばいっつってんのよ。アレ使いすぎて廃人になって売り飛ばされた娘いるって話も聞いたことあるし!!だからあんなことしちゃってこの後どうすんのって話!俺責任取らねーからな??今から全部俺に罪なすりつけんの絶対なしな?!俺だけシネとかマジ勘弁な?!こんな形で人生終了はねーわ!!」

「まあ。とりあえず部屋帰ってみてみればわかるよ。」

「はぁ…?」

しかしルディは相変わらずしれっと返してきたので、俺は諦めてため息混じりに気の抜けた返事をした。


ルディの部屋の前につくとルディがポケットから鍵を取り出して開錠し、部屋の扉を開け中に一歩足を踏み入れたので、俺も続いて中に入ろうと足を踏み出した。



その瞬間。



突然ルディが立ち止まったので、俺は勢い余ってルディの背中にぶつかってしまった。

「いてっ。なにしてんだよ??早く入って部屋閉め…」

俺が中を誰かに見られるのはまずいだろと思って、ルディの背中を手で押して部屋の中に押し込みながら、ルディの肩越しに部屋を覗き込んだ瞬間、その視界に入ってきた情報に俺は思わず言葉が途切れた。


そこには、ソファに腰を下ろして腕を組み、俺たちの方を冷ややかな視線で睨みつけるおねーさんの姿があった。


「は?」

俺は状況が飲み込めず声を漏らすと、ルディはため息をつきながら苦笑いを浮かべた。

「はぁ…一応予想はしてたけど。まさかあそこまでしたのに本当にだめだとは。」


「え?!は?!ちょ、どういうこと?!」

俺は全くこの状況を理解できないが、ルディは理解しているようだったので、俺はルディの顔とおねーさんを交互に見ながら訪ねてみるが、ルディはうざったそうに顔を顰めると「うるさいな。騒ぐなよ。」と呟いて部屋の中に入ったので、俺も慌てて後を追って部屋に入り鍵を閉めた。


「中出しするべきじゃなかった。一生あのままにして鎖に繋いで部屋に閉じ込めておくべきだったよ。」

「いや、なんつー鬼畜なこと言うん?!ツーかそれしたら俺も終わりだからね?!ってか…お、おねーさん…どうしてそんな…」


俺はルディのやばい発言に思わずツッコミを入れながらも、おねーさんが何事もなかったかのようにソファに座ってることが依然として全く理解できずに、おねーさんをマジマジと見つめた。

よくよくみると、少し頬が赤いような気もするが、涙や鼻水でぐしょぐしょだった顔も、シャワーでも浴びたかのようにびしょびしょだった全身の汗も、汗でペットりと顔に張り付いてた髪も、何もかもがなかったかのようにすっきりとしていて、身だしなみも完璧だ。

ハッとしてベッドの方にも視線をやると、あんなに後片付けがめんどくさそうなほどおねーさんから出た水分でシーツがヒタヒタだったのに、まるで何事もなかったかのように綺麗になっている。

もちろん俺が散々撒き散らした避妊具のゴミも全く見当たらない。


俺は狐に摘まれたような気分でただただその場に立ち尽くすしかできなかった。


あまりにも何もかもが元通りすぎて、もしかしてあの時間は夢だったんじゃないかと思ってしまうほどだ。


でも確かに俺はおねーさんを散々犯した。

それはそれは本当に無慈悲に非道に好き勝手犯した。

薬の洗脳魔法が解けて鮮明になった頭にはっきりと記憶が残っている。


のに。

なんだこれ?



俺たちがこの部屋を出て15分から20分くらい…?
だよな?


シャワーを浴びて身だしなみを整えて部屋を出る時も、「本当にこのまま放置してくの?」とルディに聞きながらもう一度おねーさんを確認したが、確かに意識を失っていた。

それなのに。

この短い間にあの状態からこの何事もなかったような状態になってる意味が全くわからない。



「何か言うことはある?」

俺とルディが立ち尽くしていると、おねーさんが口をひらいた。

その声が明らかに冷たく低く、かなり怒っていることが一瞬で分かったので、俺は予想してた方向とは全く別の方向で『オワッタ』と思いごくりと唾を飲み込んだ。
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