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酒は呑んでも呑まれるな……しかし事態は動き出す
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それからしばらくして、セルジュの歓迎の宴が開かれた。
「殿下は呑める口ですか? 我が国の酒は美味いですよ」
皇太子がまたも馴れ馴れしくセルジュの盃に酒を注いだ。彼が誰にでも気安く接するのはどうやら性分のようだ。
「あまり得意では……」
「王族の方ならこういった場も多い、酒に慣れておかなければ恥をかきますよ」
悪気なく豪快に笑った皇太子だが、その物言いにセルジュはムッとした様子だった。
「……得意ではないだけで、弱いわけではありません」
注がれた酒をセルジュは飲み干した。それを見て皇太子はピュウ、と口笛を吹く。
「なんだ、呑めるじゃないですか! いやあ嬉しいなあ今晩は楽しめそうだ! おい、酒をもて!」
パンパンと手を叩いて皇太子はメイドを呼びつけた。追加の酒を持ってこさせるためだろう。
「セルジュ様……大丈夫ですか?」
ようやくお開きになった宴の後、ミラはベッドに横になったセルジュを心配そうに見つめた。皇太子は大層な呑兵衛で、飲み仲間ができたと喜んでセルジュにどんどん酒を勧めた。
しかしさすが王族、顔に出さずに涼しい顔をして勧められた酒を口にしていたが、部屋に帰るやいなやセルジュはバタンとベッドに倒れ込んだのである。
(あまりお酒に強い方ではなかったのね)
「……お前の前で見栄を張った」
しばらくうつ伏せで沈黙していたセルジュが言った。
「え?」
「酒に弱い男なんて情けないだろう。お前も私のように軟弱な男より皇太子のように豪快な男の方が好みだろう」
「い、いえそんなことは……」
「ないと言うのか?」
「ええ」
「どうだか……お前はこちらに来てからというもの皇太子に近づきすぎだ。あんな男が好みだったとは……近寄るなと言ったのに」
大きなため息。セルジュはとにかくミラが皇太子と接することが気に入らないようだ。
「皇太子殿下に呼び止められれば私ごときが断るわけにはいきませんし……お許しください」
「では私はお前があの軽薄な皇太子と話すところを黙ってみていればいい、そういうことだな」
ここでミラは内心首を傾げた。自分の婚約者や妃ならいざ知らず、どうしてセルジュがそこまで過剰な反応をするのかが理解できなかったからだ。
「……セルジュ様は、私のことをお嫌いなのではなかったのですか」
いい加減耐えかねたように、ミラは聞いた。
「嫌い?」
「不敬なのはわかっています、ですが……」
「そんなわけ……あるはずがない……むしろ」
「セルジュ……様……?」
「お前こそ私を嫌っているだろうな」
「そんな、嫌いだなんて」
「お前が……私に……から……」
「え?」
言葉は不明瞭で聞き取れなかった。だが酒のせいか、セルジュはいつもよりミラに対して饒舌になっている。
(もしかしたらこれは……チャンスかもしれない)
ミラは胸の前に組んだ手にギュッと力を込めた。これまで悩み続けていた、セルジュの冷遇の理由を今なら問いただせる、そう思ったからだ。
「教えてください、どうして私にだけ……セルジュ様は冷たいのですか」
勇気を出して口にした言葉を聞いて、セルジュは一瞬固まった。次に眉根を寄せて困った表情になる。
「それは……お前が……」
「え?」
「……ぐずぐずしているとお前はいつか王宮を出ていくかもしれない。そして私の知らない男を伴侶にして……」
言葉が止まった。かと思えばセルジュの顔は蒼白になっていた。
「駄目だ……耐えられない……!」
「せ、セルジュ……様……!?」
「これまでどれだけ我慢してきたと思ってるんだ。私のお前への思いが報われずどこの誰ともしれぬ男にお前を奪われるだと……?冗談じゃない」
「あの……」
「お前の柔らかな髪の毛を手で漉き、すべらかな頬を撫で愛らしい唇に口付けをする男が私以外……!?」
普段の涼しげな態度はどこへやら。セルジュはありえない言葉を口走りながらはあ、と大きなため息をついて項垂れた。
「せ、セルジュ様……!? お、落ち着いてください」
長旅で疲れたのだろうか、もしくは熱でもあるのだろうか。彼の豹変ぶりにミラはただ戸惑う。近くにあった水差しから水を汲むと、器をセルジュに差し出した。
大人しくそれを受け取ったセルジュは、ぐいと一息に水を飲み干した。すると少しは落ち着きを取り戻したようだった。
「……ミラ」
ぽつりと低い声で名前を呟く。ミラを見つめるセルジュの瞳は、熱を失ってはいなかった。
「お前に初めて出会った時のことを……私は忘れられない」
「初めて会った時のこと……ですか?」
感極まったように語りだしたセルジュとは対照的に、ミラは何も思い当たらないのか怪訝な顔をしている。
「今から……もう三年前のことだ、酒場で酔って醜態を晒した男がいた。その男には出来た姉がいて、どれだけ努力をしても認めてもらうことができず酒場で飲んだくれていた」
セルジュは、ふいにミラの手を取り、そのまま自分の長い指で握った。振りほどくこともできず、ミラは戸惑いながらもされるがままになる。
「酒場には下働きの女性がいた。慣れない酒によって嘔吐した男を甲斐甲斐しく介抱してくれたんだ……君のことだ」
三年前、酔った男、嘔吐……そこまで言われてもミラは何も思い出せなかった。何故なら酒場ではそんな客は日常茶飯事だからだ。
「……覚えていないことはわかっている。しかしあの時の君は俺にとって天使に見えた。『失敗は誰にでもあることで、恥ずかしいことじゃない』――君はそう言ったんだ。その言葉で、ささくれていた心が癒された。俺は、その時姉以上には決してなれない自分のことが嫌で嫌でたまらなかったんだ」
情熱が溢れ出て、そのまま堰を切ったかのように、セルジュはミラを抱きしめた。酒に酔っているからか体温が高い。
「あ、あの……セルジュ様……!?」
「ああ、やっとお前の体をこうして抱きしめることができた……」
感無量と言った口ぶり。熱い呼吸が耳にかかり、ミラは戸惑う。男の力は強く、抱きしめられると苦しいくらいだった。
「嫌なら言ってくれ、無理強いは決してしたくない」
そう言ってセルジュは手を引いてベッドの上へミラを引っ張った。
「殿下は呑める口ですか? 我が国の酒は美味いですよ」
皇太子がまたも馴れ馴れしくセルジュの盃に酒を注いだ。彼が誰にでも気安く接するのはどうやら性分のようだ。
「あまり得意では……」
「王族の方ならこういった場も多い、酒に慣れておかなければ恥をかきますよ」
悪気なく豪快に笑った皇太子だが、その物言いにセルジュはムッとした様子だった。
「……得意ではないだけで、弱いわけではありません」
注がれた酒をセルジュは飲み干した。それを見て皇太子はピュウ、と口笛を吹く。
「なんだ、呑めるじゃないですか! いやあ嬉しいなあ今晩は楽しめそうだ! おい、酒をもて!」
パンパンと手を叩いて皇太子はメイドを呼びつけた。追加の酒を持ってこさせるためだろう。
「セルジュ様……大丈夫ですか?」
ようやくお開きになった宴の後、ミラはベッドに横になったセルジュを心配そうに見つめた。皇太子は大層な呑兵衛で、飲み仲間ができたと喜んでセルジュにどんどん酒を勧めた。
しかしさすが王族、顔に出さずに涼しい顔をして勧められた酒を口にしていたが、部屋に帰るやいなやセルジュはバタンとベッドに倒れ込んだのである。
(あまりお酒に強い方ではなかったのね)
「……お前の前で見栄を張った」
しばらくうつ伏せで沈黙していたセルジュが言った。
「え?」
「酒に弱い男なんて情けないだろう。お前も私のように軟弱な男より皇太子のように豪快な男の方が好みだろう」
「い、いえそんなことは……」
「ないと言うのか?」
「ええ」
「どうだか……お前はこちらに来てからというもの皇太子に近づきすぎだ。あんな男が好みだったとは……近寄るなと言ったのに」
大きなため息。セルジュはとにかくミラが皇太子と接することが気に入らないようだ。
「皇太子殿下に呼び止められれば私ごときが断るわけにはいきませんし……お許しください」
「では私はお前があの軽薄な皇太子と話すところを黙ってみていればいい、そういうことだな」
ここでミラは内心首を傾げた。自分の婚約者や妃ならいざ知らず、どうしてセルジュがそこまで過剰な反応をするのかが理解できなかったからだ。
「……セルジュ様は、私のことをお嫌いなのではなかったのですか」
いい加減耐えかねたように、ミラは聞いた。
「嫌い?」
「不敬なのはわかっています、ですが……」
「そんなわけ……あるはずがない……むしろ」
「セルジュ……様……?」
「お前こそ私を嫌っているだろうな」
「そんな、嫌いだなんて」
「お前が……私に……から……」
「え?」
言葉は不明瞭で聞き取れなかった。だが酒のせいか、セルジュはいつもよりミラに対して饒舌になっている。
(もしかしたらこれは……チャンスかもしれない)
ミラは胸の前に組んだ手にギュッと力を込めた。これまで悩み続けていた、セルジュの冷遇の理由を今なら問いただせる、そう思ったからだ。
「教えてください、どうして私にだけ……セルジュ様は冷たいのですか」
勇気を出して口にした言葉を聞いて、セルジュは一瞬固まった。次に眉根を寄せて困った表情になる。
「それは……お前が……」
「え?」
「……ぐずぐずしているとお前はいつか王宮を出ていくかもしれない。そして私の知らない男を伴侶にして……」
言葉が止まった。かと思えばセルジュの顔は蒼白になっていた。
「駄目だ……耐えられない……!」
「せ、セルジュ……様……!?」
「これまでどれだけ我慢してきたと思ってるんだ。私のお前への思いが報われずどこの誰ともしれぬ男にお前を奪われるだと……?冗談じゃない」
「あの……」
「お前の柔らかな髪の毛を手で漉き、すべらかな頬を撫で愛らしい唇に口付けをする男が私以外……!?」
普段の涼しげな態度はどこへやら。セルジュはありえない言葉を口走りながらはあ、と大きなため息をついて項垂れた。
「せ、セルジュ様……!? お、落ち着いてください」
長旅で疲れたのだろうか、もしくは熱でもあるのだろうか。彼の豹変ぶりにミラはただ戸惑う。近くにあった水差しから水を汲むと、器をセルジュに差し出した。
大人しくそれを受け取ったセルジュは、ぐいと一息に水を飲み干した。すると少しは落ち着きを取り戻したようだった。
「……ミラ」
ぽつりと低い声で名前を呟く。ミラを見つめるセルジュの瞳は、熱を失ってはいなかった。
「お前に初めて出会った時のことを……私は忘れられない」
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感極まったように語りだしたセルジュとは対照的に、ミラは何も思い当たらないのか怪訝な顔をしている。
「今から……もう三年前のことだ、酒場で酔って醜態を晒した男がいた。その男には出来た姉がいて、どれだけ努力をしても認めてもらうことができず酒場で飲んだくれていた」
セルジュは、ふいにミラの手を取り、そのまま自分の長い指で握った。振りほどくこともできず、ミラは戸惑いながらもされるがままになる。
「酒場には下働きの女性がいた。慣れない酒によって嘔吐した男を甲斐甲斐しく介抱してくれたんだ……君のことだ」
三年前、酔った男、嘔吐……そこまで言われてもミラは何も思い出せなかった。何故なら酒場ではそんな客は日常茶飯事だからだ。
「……覚えていないことはわかっている。しかしあの時の君は俺にとって天使に見えた。『失敗は誰にでもあることで、恥ずかしいことじゃない』――君はそう言ったんだ。その言葉で、ささくれていた心が癒された。俺は、その時姉以上には決してなれない自分のことが嫌で嫌でたまらなかったんだ」
情熱が溢れ出て、そのまま堰を切ったかのように、セルジュはミラを抱きしめた。酒に酔っているからか体温が高い。
「あ、あの……セルジュ様……!?」
「ああ、やっとお前の体をこうして抱きしめることができた……」
感無量と言った口ぶり。熱い呼吸が耳にかかり、ミラは戸惑う。男の力は強く、抱きしめられると苦しいくらいだった。
「嫌なら言ってくれ、無理強いは決してしたくない」
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