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第二話 青春とは(中編)
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父親が医者ということもあり、学習塾には高校一年の頃から通っていたが、高三の夏になり、スケジュールも詰まってきた。
俺の通っていた塾は、最大手なので、それぞれの所属校舎から、都心の大きめの校舎に集まって講義を受けることが多かった。そのため、頻繁に都心に出向いた。
そのため、知り合いも増えた。その中でも、美鈴(みすず)という子と仲良くなった。所属していた校舎は違うものの、最寄駅が一緒だったので、講習が終わると最寄りまで一緒に帰った。
帰り道ではいろんな話をした。学校、部活、進路、など、またお互い韓国のアイドルが好きだったので、そのことでも話が盛り上がった。
学校も共学なので女友達はいたが、他校の友達は新鮮だった。
講習期間が終わっても、一緒にカフェや図書館で勉強したりして、家に帰ってからも電話したりした。
そんな日が続くと、俺の日常の中にはいつも美鈴がいた。
ーーー美鈴が好きだーーー
だが、告白するのには非常に躊躇った。初恋の時の苦い経験が蘇る。自分は女の子の経験が浅くて、どんなことを言ったら喜ぶのか、どういうところに惹かれやすいのか、女の子の気持ちは全くと言って良いほどわからなかった。
だけど好きだった。告白するしかないと思った。
いつも通り、学校終わりに最寄りのカフェで勉強する約束をした。
学校が終わり、ソワソワしながらいつもの席で待っていると、美鈴が来た。
「やっほー。お疲れい」
「お疲れー。じゃあやろっか」
お互い机の上の参考書とにらめっこがはじまった。
ーー今しかない、今しかないーーー
思い切って好きって言ってみよう。
「美鈴、あのさ」
「ん?どしたの」
いきなり好きというのも変だろうかと考え、肝心の2文字が出てこない。
「ここの問題わかる?」
「どれどれー」
だめだ、言えない。
そのまま時間は過ぎていき、お開きの時間になった。
「今日は、美鈴の家の近くまで送って行くよ」
勇気を出して言ってみた。
「え、ほんと?じゃあお願いするわー」
美鈴が微笑む。
美鈴の家は、駅前の大通りを10分ほど行ったマンションだったので、2人で大通りをとことこ歩いた。
今度こそ言わなければ。
「もうすぐ冬だねー、すっかり寒くなった」
たしかに今日は肌寒い日であった。こんな日なのにも関わらず女子高生はスカートを履かなければならない。美鈴は体をブルブル震わせながらいった。
「寒くなったきたなー」
ここでコートでも掛けてあげて、『寒いでしょ?これであったかくなるから」とイケメンはできるのだろうが、俺はそうは行かない。
「なんで今日は送ってくれたの??」
絶好のチャンスだ、、言える。
「美鈴、、あのさ、、」
俺は声になるかならないかギリギリかくらいの声で言った。
「ん、どしたの」
言える。言える。このチャンスを捨ててたまるか。
俺の通っていた塾は、最大手なので、それぞれの所属校舎から、都心の大きめの校舎に集まって講義を受けることが多かった。そのため、頻繁に都心に出向いた。
そのため、知り合いも増えた。その中でも、美鈴(みすず)という子と仲良くなった。所属していた校舎は違うものの、最寄駅が一緒だったので、講習が終わると最寄りまで一緒に帰った。
帰り道ではいろんな話をした。学校、部活、進路、など、またお互い韓国のアイドルが好きだったので、そのことでも話が盛り上がった。
学校も共学なので女友達はいたが、他校の友達は新鮮だった。
講習期間が終わっても、一緒にカフェや図書館で勉強したりして、家に帰ってからも電話したりした。
そんな日が続くと、俺の日常の中にはいつも美鈴がいた。
ーーー美鈴が好きだーーー
だが、告白するのには非常に躊躇った。初恋の時の苦い経験が蘇る。自分は女の子の経験が浅くて、どんなことを言ったら喜ぶのか、どういうところに惹かれやすいのか、女の子の気持ちは全くと言って良いほどわからなかった。
だけど好きだった。告白するしかないと思った。
いつも通り、学校終わりに最寄りのカフェで勉強する約束をした。
学校が終わり、ソワソワしながらいつもの席で待っていると、美鈴が来た。
「やっほー。お疲れい」
「お疲れー。じゃあやろっか」
お互い机の上の参考書とにらめっこがはじまった。
ーー今しかない、今しかないーーー
思い切って好きって言ってみよう。
「美鈴、あのさ」
「ん?どしたの」
いきなり好きというのも変だろうかと考え、肝心の2文字が出てこない。
「ここの問題わかる?」
「どれどれー」
だめだ、言えない。
そのまま時間は過ぎていき、お開きの時間になった。
「今日は、美鈴の家の近くまで送って行くよ」
勇気を出して言ってみた。
「え、ほんと?じゃあお願いするわー」
美鈴が微笑む。
美鈴の家は、駅前の大通りを10分ほど行ったマンションだったので、2人で大通りをとことこ歩いた。
今度こそ言わなければ。
「もうすぐ冬だねー、すっかり寒くなった」
たしかに今日は肌寒い日であった。こんな日なのにも関わらず女子高生はスカートを履かなければならない。美鈴は体をブルブル震わせながらいった。
「寒くなったきたなー」
ここでコートでも掛けてあげて、『寒いでしょ?これであったかくなるから」とイケメンはできるのだろうが、俺はそうは行かない。
「なんで今日は送ってくれたの??」
絶好のチャンスだ、、言える。
「美鈴、、あのさ、、」
俺は声になるかならないかギリギリかくらいの声で言った。
「ん、どしたの」
言える。言える。このチャンスを捨ててたまるか。
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