4 / 12
4
しおりを挟む
それから数日が過ぎた。パパが思うほど二人の仲は良くならなかったが、菜沙はもう積極的に翠を追い出そうとはしていなかった。パパはそれで満足していた。
しかし、菜沙は決して翠に心を許したわけでも、滞在を認めたわけでもなかった。ただ、口を開くと逆に飲み込まれるので、口も心も閉ざすことにしたのだ。二人きりで家にいるときも部屋に閉じこもり、翠とはほとんど口をきかなかった。
菜沙はそれで翠が悲しむと思っていた。それは自分が好かれているという自惚れだったが、そんな期待を裏切るように、翠は気にする素振りを見せなかった。時々残念そうにはしたが、いつも笑顔だった。
翠は強がっているだけだ。今にまた、わんわん泣き出すに違いない。
菜沙はそう信じていたが、だんだん強がっているのは自分だということに気付き始めた。思い通りにならない翠への苛立ちは落ち葉のように積もっていった。
いよいよ翠が登校する初日、一人でさっさと出て行こうとした菜沙を、パパが呼び止めた。
「菜沙、翠を連れて行ってあげなさい」
「えー……」
菜沙は乗り気がしなかったが、懇願するようなパパの眼差しに耐えられず、渋々承諾した。
出発が遅れたので加藤君には捕まらなかった。一歩後ろを歩く小さなママに、菜沙はそっけなく、けれども絶対に反論を許さない口調で言った。
「ミドリちゃん、みんなの前で『ママ』だとか言わないでね」
「うん、言わない」
即答され、驚いて振り向くと、翠はどこか憂鬱そうに斜め下を向いて歩いていた。そして菜沙の視線に気が付いて顔を上げる。笑おうとして、すぐにまた目を伏せた。
「なじめるかなぁ、学校」
菜沙は複雑な顔をした。笑顔の翠は嫌いだ。いつも泣き顔を見たいと思いながらも、いざこうして弱気な顔をされると、胸がちくりと痛む。
これは良心だ。別に翠個人が好きなわけではない。なんて難しいこと、小学3年生が考えるのだろうか。この小説、どう考えても無理がある。主人公は中学生くらいにしたかったが、先に『ママは小学4年生、パパは32歳』というアホな設定があったからしょうがない。
「さぁ……。いじめられてたの? 前の学校で」
「そうじゃないけど……」
今度も即答だった。嘘ではないようだが、何かあったのは間違いない。問いただしたかったが、集合場所に着いてしまった。
みんなが不思議そうな顔で二人を見た。知っている子供たちは興味津々の眼差しを向ける。ママの一人が言った。
「翠ちゃんね? うちの香苗のこと、よろしくね。ほら香苗、ご挨拶は!」
2年生の香苗ちゃんが、少し怯えながら「おはよー」と挨拶をする。翠は笑顔で挨拶を返し、ママたちにも丁寧にお辞儀した。
「礼儀正しい子ね」
「目元が菜沙ちゃんに似てるわね。本当の姉妹なの?」
翠が否定するより先に、菜沙が刺々しく言い放った。
「違うわ。あたしはミドリちゃんみたいなお姉ちゃん、要らない!」
「そ、そう……」
気まずい空気が流れた。ママたちはもう、二人の方を見ようとしない。菜沙はそっぽを向いて、翠を置いて保奈ちゃんに駆け寄った。一度だけちらっと振り返ると、翠は明るく笑っていた。
ああ、大丈夫なんだと、菜沙は残念に思った。
やがて班長が名前を呼び始めた。菜沙はフルネームになり、翠は「島内翠」と呼ばれた。翠が「はい」と言うより早く、菜沙が声を上げた。
「違うわ! ミドリちゃんは前の苗字を使ってよ」
班長が驚いた顔をした後、気を悪くしたように口をへの字にする。上級生の子は苛立った顔をし、小さな子は怯えた。菜沙は気にしなかった。ただ一人、翠は笑っていた。
「じゃあ、お前が『本田』にしろよ。同じ苗字が嫌なら」
怒ったような加藤君の声。数人が賛同し、菜沙が大声で反論した。
「イヤよ。あたしはパパの子なんだから! パパの子供じゃないミドリちゃんが自分の苗字を使えばいいんだよ!」
このガキ、張り倒していい?
いよいよ壮絶な殺し合いに発展しようとしたその時、とうとう翠が口を開いた。
「ごめんね、みんな。ちょっと喧嘩してるの。いつもはこうじゃないんだけど。仲直りするまで、わたしのことは『沢村』でいいから」
その一言で、険悪なムードはたちまちなくなった。さしもの菜沙も、完全に言葉を失った。
学校での翠は知らない。
学校に着くとすぐ、翠は職員室に行った。職員室へは同じ4年生の加藤君が連れて行った。
1時間目、2時間目と過ぎると、3年生の教室にも翠の噂が流れてきて、菜沙の席に子供たちが集まった。
「ねえ菜沙ちゃん、お姉ちゃんができたって?」
「ううん、お姉ちゃんじゃないよ。ただ一緒に住んでるだけ」
「どうして? 菜沙ちゃんのパパの子供になったんでしょ?」
「パパもミドリちゃんも、そんなこと言ってなかったよ」
嘘ではない。けれど、ママだとかお嫁さんだとか、そんな恥ずかしいことは説明したくない。追求されると困る。
「ミドリちゃんは家政婦さんなの。ご飯を作ったり、お掃除をしたりするの」
「えー、やだー」
「お手伝いさん? お金に困ってるの?」
「翠ちゃんのパパやママは?」
「知らない。聞いても答えてくれないから。捨てられたんじゃない?」
そう言って、みんなで笑った。
菜沙に悪気がなかったと言えば嘘になる。しかし、まさか適当に言ったそれらの言葉が、4年生の教室、ひいては学校中にまで広まるとは思ってなかった。
その日一日、翠がどんな思いをしたか、想像に難くない。あまりにも悲惨なので描写は避けよう。菜沙に視点が固定した小説で助かった。
授業が終わってからしばらく、菜沙は教室で友達とお喋りをしていた。それから何気なく窓から見下ろすと、ウサギの飼育小屋の前に、翠がぽつんと一人で座っていた。
(早く帰って夜ご飯を作らないといけないのに、何やってるんだろ)
菜沙は翠が自分の仕事をさぼっているように思って、苛立った。1階まで下りてウサギ小屋に行くと、翠は目を閉じて何かぶつぶつ呟いていた。
きっとテレパシーでウサギと交信してるんだ! 人間じゃなかったんだ!
なんてことは菜沙は思わなかったが、どんな独り言を言っているのか気になったので、足音を立てないように近付いた。
翠はまるで念じるように、ずっと同じ言葉を繰り返していた。
「あなたは、この地球に一人しかいない、とっても大切な人です。そんなあなたには、大きな夢や希望を持ってほしいと思っています。そして、幸せになってほしいのです」
菜沙は首を傾げた。翠は続けた。
「だから、あなたが、つらいとき、苦しいとき、悲しいとき、なやんでいるとき、どんなときでも、あなたのそばで、心配したり、おうえんしたりします。そして、うれしいときは、一緒によろこびたいと思っています」
「あなたって、誰?」
思わず聞くと、翠はまるで雷に打たれたようにビクッと身体を震わせて、勢いよく顔を上げた。開いた両目から涙がこぼれて、頬を濡らした。
「な、菜沙ちゃん!」
「今の、何?」
「なんでもない。ごめんなさい! なんでもないの!」
みっともないほど取り乱して、翠は涙を拭って立ち上がった。そしてにっこり微笑むと、かすれる声で言った。
「帰って、お買い物に行かなくちゃ。菜沙ちゃんも……こ、来ないよね? ごめんね、ごめんなさい。そうだ! 今日の夕ご飯は何がいい?」
「…………」
「な、なんでもいいよね! 菜沙ちゃん、わたしの作るご飯、嫌いだもんね。何食べても一緒だもんね。あっ、ごめんね! 嫌味じゃないの! ごめんね、ごめんね! わたしもう帰るから。ごめんね!」
なんか書いてて涙出てきた。でも菜沙は別になんとも思わなかった。気が変になってしまったのかと心配になった。それは翠を心配したのではない。あんな子と一緒に暮らしていて、自分たちが大丈夫か心配になったのだ。
「今のこと、パパに言った方がいいかな?」
校門の方に走っていく翠の背中を見ながら呟く。パパに言えば、あんなおかしな子は追い出してくれるかもしれない。でも逆に、ものすごく怒られるかもしれない。
パパはいつだって翠の味方だ。だからきっと怒られる。昔はいつだって菜沙の味方だったのに。
腹が立ってきた。
(やっぱり出てってほしいな)
家事を手伝わなくてもいいのは楽だ。ご飯もまずいと思ったことは一度もない。けれど、その代償がパパの愛情では、天秤にかけるまでもない。
(このままでいい。そしたらきっと、ミドリちゃんの方から出てってくれる)
菜沙は大きく頷いた。晴れやかな顔を上げて、西日の眩しさに目を細めた。
しかし、菜沙は決して翠に心を許したわけでも、滞在を認めたわけでもなかった。ただ、口を開くと逆に飲み込まれるので、口も心も閉ざすことにしたのだ。二人きりで家にいるときも部屋に閉じこもり、翠とはほとんど口をきかなかった。
菜沙はそれで翠が悲しむと思っていた。それは自分が好かれているという自惚れだったが、そんな期待を裏切るように、翠は気にする素振りを見せなかった。時々残念そうにはしたが、いつも笑顔だった。
翠は強がっているだけだ。今にまた、わんわん泣き出すに違いない。
菜沙はそう信じていたが、だんだん強がっているのは自分だということに気付き始めた。思い通りにならない翠への苛立ちは落ち葉のように積もっていった。
いよいよ翠が登校する初日、一人でさっさと出て行こうとした菜沙を、パパが呼び止めた。
「菜沙、翠を連れて行ってあげなさい」
「えー……」
菜沙は乗り気がしなかったが、懇願するようなパパの眼差しに耐えられず、渋々承諾した。
出発が遅れたので加藤君には捕まらなかった。一歩後ろを歩く小さなママに、菜沙はそっけなく、けれども絶対に反論を許さない口調で言った。
「ミドリちゃん、みんなの前で『ママ』だとか言わないでね」
「うん、言わない」
即答され、驚いて振り向くと、翠はどこか憂鬱そうに斜め下を向いて歩いていた。そして菜沙の視線に気が付いて顔を上げる。笑おうとして、すぐにまた目を伏せた。
「なじめるかなぁ、学校」
菜沙は複雑な顔をした。笑顔の翠は嫌いだ。いつも泣き顔を見たいと思いながらも、いざこうして弱気な顔をされると、胸がちくりと痛む。
これは良心だ。別に翠個人が好きなわけではない。なんて難しいこと、小学3年生が考えるのだろうか。この小説、どう考えても無理がある。主人公は中学生くらいにしたかったが、先に『ママは小学4年生、パパは32歳』というアホな設定があったからしょうがない。
「さぁ……。いじめられてたの? 前の学校で」
「そうじゃないけど……」
今度も即答だった。嘘ではないようだが、何かあったのは間違いない。問いただしたかったが、集合場所に着いてしまった。
みんなが不思議そうな顔で二人を見た。知っている子供たちは興味津々の眼差しを向ける。ママの一人が言った。
「翠ちゃんね? うちの香苗のこと、よろしくね。ほら香苗、ご挨拶は!」
2年生の香苗ちゃんが、少し怯えながら「おはよー」と挨拶をする。翠は笑顔で挨拶を返し、ママたちにも丁寧にお辞儀した。
「礼儀正しい子ね」
「目元が菜沙ちゃんに似てるわね。本当の姉妹なの?」
翠が否定するより先に、菜沙が刺々しく言い放った。
「違うわ。あたしはミドリちゃんみたいなお姉ちゃん、要らない!」
「そ、そう……」
気まずい空気が流れた。ママたちはもう、二人の方を見ようとしない。菜沙はそっぽを向いて、翠を置いて保奈ちゃんに駆け寄った。一度だけちらっと振り返ると、翠は明るく笑っていた。
ああ、大丈夫なんだと、菜沙は残念に思った。
やがて班長が名前を呼び始めた。菜沙はフルネームになり、翠は「島内翠」と呼ばれた。翠が「はい」と言うより早く、菜沙が声を上げた。
「違うわ! ミドリちゃんは前の苗字を使ってよ」
班長が驚いた顔をした後、気を悪くしたように口をへの字にする。上級生の子は苛立った顔をし、小さな子は怯えた。菜沙は気にしなかった。ただ一人、翠は笑っていた。
「じゃあ、お前が『本田』にしろよ。同じ苗字が嫌なら」
怒ったような加藤君の声。数人が賛同し、菜沙が大声で反論した。
「イヤよ。あたしはパパの子なんだから! パパの子供じゃないミドリちゃんが自分の苗字を使えばいいんだよ!」
このガキ、張り倒していい?
いよいよ壮絶な殺し合いに発展しようとしたその時、とうとう翠が口を開いた。
「ごめんね、みんな。ちょっと喧嘩してるの。いつもはこうじゃないんだけど。仲直りするまで、わたしのことは『沢村』でいいから」
その一言で、険悪なムードはたちまちなくなった。さしもの菜沙も、完全に言葉を失った。
学校での翠は知らない。
学校に着くとすぐ、翠は職員室に行った。職員室へは同じ4年生の加藤君が連れて行った。
1時間目、2時間目と過ぎると、3年生の教室にも翠の噂が流れてきて、菜沙の席に子供たちが集まった。
「ねえ菜沙ちゃん、お姉ちゃんができたって?」
「ううん、お姉ちゃんじゃないよ。ただ一緒に住んでるだけ」
「どうして? 菜沙ちゃんのパパの子供になったんでしょ?」
「パパもミドリちゃんも、そんなこと言ってなかったよ」
嘘ではない。けれど、ママだとかお嫁さんだとか、そんな恥ずかしいことは説明したくない。追求されると困る。
「ミドリちゃんは家政婦さんなの。ご飯を作ったり、お掃除をしたりするの」
「えー、やだー」
「お手伝いさん? お金に困ってるの?」
「翠ちゃんのパパやママは?」
「知らない。聞いても答えてくれないから。捨てられたんじゃない?」
そう言って、みんなで笑った。
菜沙に悪気がなかったと言えば嘘になる。しかし、まさか適当に言ったそれらの言葉が、4年生の教室、ひいては学校中にまで広まるとは思ってなかった。
その日一日、翠がどんな思いをしたか、想像に難くない。あまりにも悲惨なので描写は避けよう。菜沙に視点が固定した小説で助かった。
授業が終わってからしばらく、菜沙は教室で友達とお喋りをしていた。それから何気なく窓から見下ろすと、ウサギの飼育小屋の前に、翠がぽつんと一人で座っていた。
(早く帰って夜ご飯を作らないといけないのに、何やってるんだろ)
菜沙は翠が自分の仕事をさぼっているように思って、苛立った。1階まで下りてウサギ小屋に行くと、翠は目を閉じて何かぶつぶつ呟いていた。
きっとテレパシーでウサギと交信してるんだ! 人間じゃなかったんだ!
なんてことは菜沙は思わなかったが、どんな独り言を言っているのか気になったので、足音を立てないように近付いた。
翠はまるで念じるように、ずっと同じ言葉を繰り返していた。
「あなたは、この地球に一人しかいない、とっても大切な人です。そんなあなたには、大きな夢や希望を持ってほしいと思っています。そして、幸せになってほしいのです」
菜沙は首を傾げた。翠は続けた。
「だから、あなたが、つらいとき、苦しいとき、悲しいとき、なやんでいるとき、どんなときでも、あなたのそばで、心配したり、おうえんしたりします。そして、うれしいときは、一緒によろこびたいと思っています」
「あなたって、誰?」
思わず聞くと、翠はまるで雷に打たれたようにビクッと身体を震わせて、勢いよく顔を上げた。開いた両目から涙がこぼれて、頬を濡らした。
「な、菜沙ちゃん!」
「今の、何?」
「なんでもない。ごめんなさい! なんでもないの!」
みっともないほど取り乱して、翠は涙を拭って立ち上がった。そしてにっこり微笑むと、かすれる声で言った。
「帰って、お買い物に行かなくちゃ。菜沙ちゃんも……こ、来ないよね? ごめんね、ごめんなさい。そうだ! 今日の夕ご飯は何がいい?」
「…………」
「な、なんでもいいよね! 菜沙ちゃん、わたしの作るご飯、嫌いだもんね。何食べても一緒だもんね。あっ、ごめんね! 嫌味じゃないの! ごめんね、ごめんね! わたしもう帰るから。ごめんね!」
なんか書いてて涙出てきた。でも菜沙は別になんとも思わなかった。気が変になってしまったのかと心配になった。それは翠を心配したのではない。あんな子と一緒に暮らしていて、自分たちが大丈夫か心配になったのだ。
「今のこと、パパに言った方がいいかな?」
校門の方に走っていく翠の背中を見ながら呟く。パパに言えば、あんなおかしな子は追い出してくれるかもしれない。でも逆に、ものすごく怒られるかもしれない。
パパはいつだって翠の味方だ。だからきっと怒られる。昔はいつだって菜沙の味方だったのに。
腹が立ってきた。
(やっぱり出てってほしいな)
家事を手伝わなくてもいいのは楽だ。ご飯もまずいと思ったことは一度もない。けれど、その代償がパパの愛情では、天秤にかけるまでもない。
(このままでいい。そしたらきっと、ミドリちゃんの方から出てってくれる)
菜沙は大きく頷いた。晴れやかな顔を上げて、西日の眩しさに目を細めた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる