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ババアと悪魔と贈り物
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『いらっしゃい』
「えっ誰!?」
いつもの怪しいババアじゃなくて夫を早々に亡くした資産家で上品な未亡人熟女......この表現で本当に合ってるかわからないけど、そんな感じの人? が俺を出迎えた。誰だコイツ......見た目は別人だけど雰囲気とかはババアで脳がバグりそう。前回でも普通だと思ってたけど今回はもう言葉がちゃんとした日本語になってて驚いた。
『ヒッヒッヒ......』
あ、ちゃんとババアだコレ。
ちょっと見ない間にババアに何が起きたんだろうか? でもね、もうね、なんかもうさババアじゃないんだよ見た目がァ......アイデンティティどこ行った。
「あれ? 悪魔さんはいないの?」
『アレはちょっと今やる事があっての』
悪魔さんは居ない......と。なんか知らんけどちょっとだけ寂しい。こんな感情があったんだな俺。
「ふーん、で、ババアの格好や見た目がかなり変わってるけど何かあったの?」
ババア部屋に入ってからずっと気になっていた疑問を突然変異したババアにぶつける。
『お主の住んでた世界のショッピングモール? デパート? とかいうのに行ってのぉ、そこで色々見繕ってきたんじゃよ。お主にも土産があるぞ』
「はぁ!?」
ちょっと見ない間にババアが日本に馴染んでいた件。というかババアに頼めば俺って外に出れるんか?
『あそこはええのう......敵も弱いし色々あるし。一日中おれるわ』
「......ん?」
色々あるのはわかる。一日中居れるってのもわかる。敵が弱い......これはわからない。ババアの敵って人間の事をいってたりするのかな? 悪魔だし。そうであっても何も不思議なことは無いな。うわぁ......出会い方間違えてたら俺危なかったんだなぁ。
『ほれ、お土産じゃわい。彼奴と一緒に選んで彼奴がなんかしておったから、そんじょそこらにあるモンより上等な物になっておる。買い物終わらせてから見な』
衝撃的な事をいっぱい聞かされて脳が仕するの事をボイコットしてる中、ババアから銀座の有名なデパートの紙袋を渡された。ンなお高い所行けるとは......ババアってセレブなんだなぁ......
「ありがとなババア。悪魔さんには次会ったら言うけど、ババアからも俺が感謝してたって伝えといてよ」
『嫌じゃよ。面倒臭い』
にべもなく断られた。坊主がお礼言ってたよって言うだけの簡単なお仕事を面倒臭がらなくたっていいじゃんか......と、匠は内心で愚痴を言う。色々とせわになってる恩人に直接ぶち撒けはしない。
「アッハイ......じゃあいつも通り買い取りしてもらったら買い物するからよろしく」
『あいよ、毎度あり......ヒッヒ』
見た目が変わろうが、服装を変えようが、喋りの所為でやっぱり怪しくて胡散臭い。まぁそれが俺の知るババアだから安心感があるんだけど。
匠は魔石と剥ぎ取りした物をババアの前に積んでいく。全て吐き出し終えるとドロップした品をプレゼントとして渡して商品の方へ向かった。流れるようにしたその行動はババアの査定を待つ間に物色するいつもの流れであった。
◆◆◆◆◆
うーん、なんて言うか......ねぇ?
「本当に日本に行ったんだなババアと悪魔さん」
前回貰ったモノは偶然似たようなのが作れたとか思ってたけど、流石にこのラインナップはなぁ......
〈ボクサーパンツ三枚セット〉
〈トランクス三枚セット〉
〈五本指ソックス〉
〈軍手お徳用〉
〈ユ〇クロ白シャツ〉
〈ヒート〇ック〉
〈安全靴 長靴〉
〈安全靴 ブーツ〉
チラッと見ただけでコレである。
うーん......絶対にユニ〇ロやワーク〇ンで買い漁ってきたな。ババアと悪魔さんが〇ニクロやワー〇マンで買い物をしてる光景が全く想像出来ないけど、目の前に実際にブツがあるからなぁ......マジかァ......
「まぁ全部買うんだけど」
ババアと悪魔さんの買い出しはどうでもいい。考えるだけ無駄だ。それよりお洒落な服とか見た目重視機能性皆無な服なんて、このダンジョンにも俺にも必要が無いってわかってるな......流石ババア&悪魔さん。こういうのでいいんだよ、こういうので。
鑑定で見てみてもババアが言っていた通り、全部にちゃんと付与が掛かっていたから買いだ。でもね、なんだよ汚れに強いとか結構丈夫とかって説明は......【中位鑑定】だからダメなのか? 【上位鑑定】とかになればちゃんと説明されるのか? とりあえずわかったのはババアと悪魔さんすげえって事だけ。
「さて、他のモンはっと......」
再び見覚えのあるラインナップとファンタジーなラインナップに目を通していく。衣類の充実っぷりは多分日本の物品に感化されたから。この雰囲気だと悪魔さんもモデル並みの着こなしをしてるだろうな。
〈リゲ〇ン〉
〈リポ〇タンD〉
〈ユ〇ケル〉
〈レッド〇ル〉
〈モンスターエ〇ジー〉
なんでエナドリ系が充実しているんですかね? これを飲んで24時間戦えよって事なのかな。まぁ効くかわからないからスルー。
〈日本刀〉
〈脇差し〉
〈大太刀〉
〈小太刀〉
〈軍刀〉
〈薙刀〉
博物館にでも行って興味を引かれたのかな? 詳しくない俺でも知ってる名前が鑑定に出てるけど、色々と怖くて手を出せない。それに刃物使えないし。
何なら拳銃とか仕入れてくれれば......と思ったけど、手入れとかわからないし弾薬とか切れたら至近距離でしか使えない鈍器。やっぱり普通の殴るのに適したモノが至高。という訳で物色を続行して、さっきのモノの他に購入を決めた物はコチラ。
〈魔法の鞘〉
これはどんな刃物にも対応するサイズの変わる鞘。オート研ぎ機能付き。要るかわからないけどこれまで頑張ってくれた肉触手ナイフへのご褒美的な物。
〈隷属の首輪〉
何となく使い途があるような気がして購入。ババアクラスには勿論、クソ鎧クラスにすらも効かない弱いモノらしい。
〈解呪ポーション〉
まだまだ俺には必要。三本購入。
〈放火魔の怨念〉
触媒にして火系統の魔法を使えば威力を倍にする使い切りの仮面。異世界で王城や国境の砦を燃やして回った放火魔の顔面の皮を使って作った逸品らしい。狂ってるけど必要になると判断。
〈投擲ナイフ〉
ぶん投げて風神那海が適用されれば強いと思って購入した普通の投擲ナイフより刀身が厚めのナイフ。五本購入。
これで大体30000BP、魔石やらの売却額は70000BP。本当に値段がよくわからない。売値も買値もどういった基準で付けられているかわからないけど兎や角言うつもりは無い。個人店を経営する店主が法律なんだから......商品を値引こうがボッタくろうが、全てが合法。
「いい買い物できたよ、ババアありがとう。ところでちょっと聞きたい事あるんだけどいい?」
【中位収納】と魔法袋に買った物を詰め込みながらババアに問う。
『ヒッヒッヒ......なにを聞きたいんじゃ』
「俺を日本に連れて行けたりしない? ちょっとどうしても今すぐ殺りたい事があっ......」
『無理じゃ』
悪即斬とばかりにバッサリと断られた。
そっかー......無理かぁ......
『迷宮を攻略するか、脱出アイテムを入手しないと無理じゃよ。妾とアレは攻略した時にこのダンジョン内を自由に移動出来るアイテムと自由に出入りするアイテムを手に入れたから可能なだけじゃ。
あのカスクラスになれば強引に転移させられるがのぅ、坊主クラスだとバラバラになって次元の狭間に取り残されるのが関の山じゃよ。諦めい』
......ふむ、攻略するか専用のアイテムが無いと出れない。某不思議なダンジョンみたいな仕様、と。
他にも方法はあるけど、俺じゃ弱すぎて耐えきれずバラバラに散らばる。俺の体質ならそこは問題無いけど目的地に着く前にどっか知らない所にバラバラのまま置き去りにされてジ・エンド。うん、無理だな。
「残念......でもそっか、攻略すれか強くなれば自由に色んな所に行き来ができるようになるんだね。ところで、このダンジョンって何階層まであるの?」
こういった機会だから知れる物は知っておきたいとここぞとばかりにババアへ疑問を投げかける。
『ヒヒヒッ......教えたらつまらんじゃろ。自分の足で確かめい』
世知辛い......つまらなくないから聞いてるのに。仕方ない、ババアだって悪魔だ......享楽的なのは今に始まった事じゃない。
「とりあえずわかったけど、心構えとかあるからコレだけは教えて。このダンジョンって100階層よりある? ない?」
『若造がだらしないのぉ......100より上はあるから頑張りな。ヒッヒ......最終階層前には居てやるからちゃっちゃと終わらせちまいな』
......あー、やっぱりそうかぁ。100階層越えるかぁ。そんな気はしてた。
何も聞かされないで100階層終わって次があった時に比べればなんてことはない。うん。俺、このダンジョン攻略したら親と姉をブチ殺すんだ......はぁ......
「おっけー、頑張るわ。ババアも良いモノ仕入れといてくれよ」
『生意気な事を言いよるわ』
そこから他愛ない話をしてからババアは帰っていった。会話中それとなーく色々聞き出そうとしても全てはぐらかされた。人生経験の差か......
ちなみにババアと悪魔さんからのプレゼントは、まだビクンビクン動いている吸血鬼真祖の心臓だった。悪魔さんが何か仕込んだらしいけど......
まぁいいや。とりあえずコレだけ言わせてくれ。
「なんでデパートの紙袋にこんなモン入れてんだよォォォォ!!!」
俺の叫びは虚しく部屋に木霊した。
「えっ誰!?」
いつもの怪しいババアじゃなくて夫を早々に亡くした資産家で上品な未亡人熟女......この表現で本当に合ってるかわからないけど、そんな感じの人? が俺を出迎えた。誰だコイツ......見た目は別人だけど雰囲気とかはババアで脳がバグりそう。前回でも普通だと思ってたけど今回はもう言葉がちゃんとした日本語になってて驚いた。
『ヒッヒッヒ......』
あ、ちゃんとババアだコレ。
ちょっと見ない間にババアに何が起きたんだろうか? でもね、もうね、なんかもうさババアじゃないんだよ見た目がァ......アイデンティティどこ行った。
「あれ? 悪魔さんはいないの?」
『アレはちょっと今やる事があっての』
悪魔さんは居ない......と。なんか知らんけどちょっとだけ寂しい。こんな感情があったんだな俺。
「ふーん、で、ババアの格好や見た目がかなり変わってるけど何かあったの?」
ババア部屋に入ってからずっと気になっていた疑問を突然変異したババアにぶつける。
『お主の住んでた世界のショッピングモール? デパート? とかいうのに行ってのぉ、そこで色々見繕ってきたんじゃよ。お主にも土産があるぞ』
「はぁ!?」
ちょっと見ない間にババアが日本に馴染んでいた件。というかババアに頼めば俺って外に出れるんか?
『あそこはええのう......敵も弱いし色々あるし。一日中おれるわ』
「......ん?」
色々あるのはわかる。一日中居れるってのもわかる。敵が弱い......これはわからない。ババアの敵って人間の事をいってたりするのかな? 悪魔だし。そうであっても何も不思議なことは無いな。うわぁ......出会い方間違えてたら俺危なかったんだなぁ。
『ほれ、お土産じゃわい。彼奴と一緒に選んで彼奴がなんかしておったから、そんじょそこらにあるモンより上等な物になっておる。買い物終わらせてから見な』
衝撃的な事をいっぱい聞かされて脳が仕するの事をボイコットしてる中、ババアから銀座の有名なデパートの紙袋を渡された。ンなお高い所行けるとは......ババアってセレブなんだなぁ......
「ありがとなババア。悪魔さんには次会ったら言うけど、ババアからも俺が感謝してたって伝えといてよ」
『嫌じゃよ。面倒臭い』
にべもなく断られた。坊主がお礼言ってたよって言うだけの簡単なお仕事を面倒臭がらなくたっていいじゃんか......と、匠は内心で愚痴を言う。色々とせわになってる恩人に直接ぶち撒けはしない。
「アッハイ......じゃあいつも通り買い取りしてもらったら買い物するからよろしく」
『あいよ、毎度あり......ヒッヒ』
見た目が変わろうが、服装を変えようが、喋りの所為でやっぱり怪しくて胡散臭い。まぁそれが俺の知るババアだから安心感があるんだけど。
匠は魔石と剥ぎ取りした物をババアの前に積んでいく。全て吐き出し終えるとドロップした品をプレゼントとして渡して商品の方へ向かった。流れるようにしたその行動はババアの査定を待つ間に物色するいつもの流れであった。
◆◆◆◆◆
うーん、なんて言うか......ねぇ?
「本当に日本に行ったんだなババアと悪魔さん」
前回貰ったモノは偶然似たようなのが作れたとか思ってたけど、流石にこのラインナップはなぁ......
〈ボクサーパンツ三枚セット〉
〈トランクス三枚セット〉
〈五本指ソックス〉
〈軍手お徳用〉
〈ユ〇クロ白シャツ〉
〈ヒート〇ック〉
〈安全靴 長靴〉
〈安全靴 ブーツ〉
チラッと見ただけでコレである。
うーん......絶対にユニ〇ロやワーク〇ンで買い漁ってきたな。ババアと悪魔さんが〇ニクロやワー〇マンで買い物をしてる光景が全く想像出来ないけど、目の前に実際にブツがあるからなぁ......マジかァ......
「まぁ全部買うんだけど」
ババアと悪魔さんの買い出しはどうでもいい。考えるだけ無駄だ。それよりお洒落な服とか見た目重視機能性皆無な服なんて、このダンジョンにも俺にも必要が無いってわかってるな......流石ババア&悪魔さん。こういうのでいいんだよ、こういうので。
鑑定で見てみてもババアが言っていた通り、全部にちゃんと付与が掛かっていたから買いだ。でもね、なんだよ汚れに強いとか結構丈夫とかって説明は......【中位鑑定】だからダメなのか? 【上位鑑定】とかになればちゃんと説明されるのか? とりあえずわかったのはババアと悪魔さんすげえって事だけ。
「さて、他のモンはっと......」
再び見覚えのあるラインナップとファンタジーなラインナップに目を通していく。衣類の充実っぷりは多分日本の物品に感化されたから。この雰囲気だと悪魔さんもモデル並みの着こなしをしてるだろうな。
〈リゲ〇ン〉
〈リポ〇タンD〉
〈ユ〇ケル〉
〈レッド〇ル〉
〈モンスターエ〇ジー〉
なんでエナドリ系が充実しているんですかね? これを飲んで24時間戦えよって事なのかな。まぁ効くかわからないからスルー。
〈日本刀〉
〈脇差し〉
〈大太刀〉
〈小太刀〉
〈軍刀〉
〈薙刀〉
博物館にでも行って興味を引かれたのかな? 詳しくない俺でも知ってる名前が鑑定に出てるけど、色々と怖くて手を出せない。それに刃物使えないし。
何なら拳銃とか仕入れてくれれば......と思ったけど、手入れとかわからないし弾薬とか切れたら至近距離でしか使えない鈍器。やっぱり普通の殴るのに適したモノが至高。という訳で物色を続行して、さっきのモノの他に購入を決めた物はコチラ。
〈魔法の鞘〉
これはどんな刃物にも対応するサイズの変わる鞘。オート研ぎ機能付き。要るかわからないけどこれまで頑張ってくれた肉触手ナイフへのご褒美的な物。
〈隷属の首輪〉
何となく使い途があるような気がして購入。ババアクラスには勿論、クソ鎧クラスにすらも効かない弱いモノらしい。
〈解呪ポーション〉
まだまだ俺には必要。三本購入。
〈放火魔の怨念〉
触媒にして火系統の魔法を使えば威力を倍にする使い切りの仮面。異世界で王城や国境の砦を燃やして回った放火魔の顔面の皮を使って作った逸品らしい。狂ってるけど必要になると判断。
〈投擲ナイフ〉
ぶん投げて風神那海が適用されれば強いと思って購入した普通の投擲ナイフより刀身が厚めのナイフ。五本購入。
これで大体30000BP、魔石やらの売却額は70000BP。本当に値段がよくわからない。売値も買値もどういった基準で付けられているかわからないけど兎や角言うつもりは無い。個人店を経営する店主が法律なんだから......商品を値引こうがボッタくろうが、全てが合法。
「いい買い物できたよ、ババアありがとう。ところでちょっと聞きたい事あるんだけどいい?」
【中位収納】と魔法袋に買った物を詰め込みながらババアに問う。
『ヒッヒッヒ......なにを聞きたいんじゃ』
「俺を日本に連れて行けたりしない? ちょっとどうしても今すぐ殺りたい事があっ......」
『無理じゃ』
悪即斬とばかりにバッサリと断られた。
そっかー......無理かぁ......
『迷宮を攻略するか、脱出アイテムを入手しないと無理じゃよ。妾とアレは攻略した時にこのダンジョン内を自由に移動出来るアイテムと自由に出入りするアイテムを手に入れたから可能なだけじゃ。
あのカスクラスになれば強引に転移させられるがのぅ、坊主クラスだとバラバラになって次元の狭間に取り残されるのが関の山じゃよ。諦めい』
......ふむ、攻略するか専用のアイテムが無いと出れない。某不思議なダンジョンみたいな仕様、と。
他にも方法はあるけど、俺じゃ弱すぎて耐えきれずバラバラに散らばる。俺の体質ならそこは問題無いけど目的地に着く前にどっか知らない所にバラバラのまま置き去りにされてジ・エンド。うん、無理だな。
「残念......でもそっか、攻略すれか強くなれば自由に色んな所に行き来ができるようになるんだね。ところで、このダンジョンって何階層まであるの?」
こういった機会だから知れる物は知っておきたいとここぞとばかりにババアへ疑問を投げかける。
『ヒヒヒッ......教えたらつまらんじゃろ。自分の足で確かめい』
世知辛い......つまらなくないから聞いてるのに。仕方ない、ババアだって悪魔だ......享楽的なのは今に始まった事じゃない。
「とりあえずわかったけど、心構えとかあるからコレだけは教えて。このダンジョンって100階層よりある? ない?」
『若造がだらしないのぉ......100より上はあるから頑張りな。ヒッヒ......最終階層前には居てやるからちゃっちゃと終わらせちまいな』
......あー、やっぱりそうかぁ。100階層越えるかぁ。そんな気はしてた。
何も聞かされないで100階層終わって次があった時に比べればなんてことはない。うん。俺、このダンジョン攻略したら親と姉をブチ殺すんだ......はぁ......
「おっけー、頑張るわ。ババアも良いモノ仕入れといてくれよ」
『生意気な事を言いよるわ』
そこから他愛ない話をしてからババアは帰っていった。会話中それとなーく色々聞き出そうとしても全てはぐらかされた。人生経験の差か......
ちなみにババアと悪魔さんからのプレゼントは、まだビクンビクン動いている吸血鬼真祖の心臓だった。悪魔さんが何か仕込んだらしいけど......
まぁいいや。とりあえずコレだけ言わせてくれ。
「なんでデパートの紙袋にこんなモン入れてんだよォォォォ!!!」
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