23 / 183
豚野郎
しおりを挟む
裸マント姿の女性二人を連れた俺は、視線の暴力に晒されながらもギルドへ入っていった。
依頼を受けた時にいた受付嬢が、俺と女性を見て驚いた顔をしているのを見つけたので、その子に依頼完了の報告と女の子を保護したのを伝える。
「オークの集落壊滅はちゃんとやってきた。この子達はそこで見つけた被害者だから保護をお願いしたい。この子達に何があったかは、保護した先の方で頼みたかったから俺は何も聞いてはいない。
多分女性が相手の方が話しやすいだろうし」
と小さな声で伝えた。気配りするのは少しめんどくさい。
この子に呼ばれて来た女性職員なのか、受付嬢仲間かはわからないけど、連れてきた女性を別室に連れて行ったので、あとのケアはこのまま任せてもいいっぽいね。
「討伐証明の鼻はどこに出せばいいかな?」
「ではこちらでお願いします」
そう促されて着いていった先は倉庫みたいな場所で、何体かの討伐された未解体のモンスターが置かれている場所。
「ここに討伐証明部位をお願いします」
血に汚れた布が置かれた場所を指差していたので、そこにボトボトと収納から出していく。結構多いな......
「荷物が無いので収納持ちと思っていたのですが、普通の収納よりも高性能のような気がしますね......
こちらをチェックしますので少々お待ちください」
普通の収納を見た事がないからよくわからない。けど高性能であるならそれはいい事だろうな。
こんな汚い場所なのは気になるけど、フードの中で大人しく待っててくれたあんこを膝の上に乗せて、こんな場所で出してごめんね......と謝りながら撫でていく。
しっかしまぁ......こっちに来てから初めて女の裸体を見たなぁ。
俺も男だ。いいお年頃でヤりたい盛りの。
だけど、こっちに来てから全くと言っていい程性欲が湧かない。
朝の起床はちゃんとしてるので機能不全ではない。
しかし女の裸を見ても全くムラッと来なかった......あっちでは絶対に超美人と言える女の子の裸だったのに。
これは......まさかとは思うが種族が変わった影響なのか?それとも俺の考え方が変わった影響か?
この歳で枯れたとは言いたくないんだけど、俺にとって最も大切なのはこの子と触れ合っている時間の方なので、特に残念だとは思っていない。
まぁそんな事は、深く考えなくてもいいかなぁ。
別にする事しなきゃ死ぬって訳でも無いんだから気にしなくてもいいや。シたくなったらそん時はプロに処理してもらおう。
お、ここかな?今日はここがいいのかなー。
耳の付け根とマズルらへんをカリカリするのが気持ちいいらしく、溶けたようにグダーっとしてきて可愛い。
んー......モンスターを狩ったり、人と触れ合ったり、人間社会に無理に溶け込もうとするよりも......やっぱり俺は、この子と触れ合えるこの時間の方が好きだから現状を無理に変えなくていいな。
そういえば、盗賊の時のように功績さえあげれば飛び級で上がることもあるという事だし......
他の人には強いであろうモンスターをこっちが勝手に狩ってきて、そのことを事後報告で提出すれば早く上がってくれるというのもあるのではないか。
と思った考えはすぐに霧散した......
だってモンスターたちは俺から逃げていくので全然遭遇しない。
やろうとすれば遠隔からスナイプして殺れるけど、そこまでして狩ろうという気力はない。
アホな事していない温厚なヤツは狩りたいと思えないしなぁ......
あーごめんごめん。考え事しちゃってた......
撫でる手が緩んでたね。ごめんってば。
ほーらもっと撫でちゃうぞー。君の好きな箇所をいっぱい撫でちゃうよー。
よーしよしよしよしよし......ここがいいんですねー。よーしよしよし......
「あ、あのー......そろそろよろしいでしょうか......」
困惑した顔のお姉さんがいた。ごめんね。
いいとこだったのに邪魔すんな......とは思ってないよ。
くっ......殺せ......手を止めちゃった俺を......そんな、そんな悲しそうな目で俺を見つめないでくれ......
この件を早く終わらせて部屋でイチャイチャしよう。だからちょっとまってて!!
泣く泣く定位置に入ってもらい、受付嬢に話を進めてもらう。
「オーク六十二体、オークファイター三体、オークガード三体、オークプリンス一体の討伐を確認しました。
ヤツらの巣はどうなされましたか?」
よく鼻だけでわかるな......鑑定か?試してみよう。
......あれ?今、ちょっと言葉遣いがおかしくなかった?気のせいかな?
▼オークの鼻
攫った男も女も食べてしまう股間が本体な種族の鼻▼
▼オークプリンスの鼻
オークレイパーとでも名前を替えた方がいいと思われるヤツの鼻
位が高いほど早く獲物にありつける▼
鑑定できたわ......でもなんか言い方が怖い。鑑定さんまで怒っていらっしゃるんですか?
オークやゴブリンという、ファンタジー界の女の敵筆頭はやっぱり嫌われてるんだなぁ......
.........そしてあの死んでた男性三人は。
ご冥福をお祈りします。えぇ......心から。
「巣があった場所は何も無い土地になってますよ。汚くて臭くて不快だったからストレスをぶつけましたね」
そう言ったら笑顔を見せてきた。豚野郎がそんなに嫌いなのね。
「アレらは残していても害悪にしかならないので見かけたら排除を心掛けてください。ゴブリンも同様にお願いします。
では精算を致しますのでカウンターへ行きましょう」
この子の過去に何があったんだろうか。訊ねたらめっちゃ鬼気迫る顔で語ってきそうで怖いから聞かない。
大人しく着いていった。
「依頼料が銀貨十枚、上位個体討伐と巣の破壊で追加で銀貨五枚、名前が気に食わないですが......プリンス討伐が金貨一枚になります」
高いのか安いのか全然わからないけど、盗賊の方がよっぽどコスパよかった。
助けた女のケア用に......と、報酬を宿賃分だけ抜いた額を渡しておこう。受付嬢やギルドからの評価を上げておけば良さげな依頼流してくれそうだし。
早くランク上げする為なら善行をしたという雰囲気も大事だろうと思う。
だが俺は決して善人ではない......打算塗れですまんな。
「じゃあ銀貨四枚だけ貰っておくよ。残りはあの女の子達に渡しておいて。
持ち物や装備を全部壊されてたから色々と必要だろうし、現場で他に三人死んでたから精神的にキツいと思う。だからそれでお願いね」
言ってて気持ち悪くなってきた。ゾワゾワする......心を無にしよう。
「本当にありがとうございます。あの子達のために使わせてもらいます。
私はエミリーと言います。ランクを早く上げたいようにお見受けしますので良い依頼を選別してお待ちしております。
次にギルドへ来る時も是非私のところに来てくださいね」
そう目論んだのは確かだけどさ、目論見通りになりすぎだよ......
ちょっとだけ好印象与えたつもりだったんだけど!?
ゴロかポップフライ打たせようとしてたら強烈なライナーが来た気分だ。
よし。思い通りになったということで......
はい!もう考えるの終わり。
もう暗くなってきているので、宿に帰って飯を食おう。
宿に着いたので女将さんに宿を延長を伝えなきゃな。とりあえず四泊の延長を伝えて金を払う。
依頼で稼ぐ金額と、宿の金額が合ってなくて結構シビアじゃね?と思って女将さんに質問してみた。
宿は基本的に複数人で泊まるのを想定してるので部屋にベッドが何個か置かれているんだって。
一泊一人いくらの計算ではなく、この部屋はこの値段ってなっているのでソロより複数人で泊まった方がお得らしい。
さっきの報酬でパーティ単位だと金足りるのかな?と思ってたけどそう言う事だったのね。
そんな話を聞いた後、やっと部屋に帰還したけどもうすぐご飯出来るよって言ってたからすぐ行けるようにしとこう。
今日の夕飯なんだろなぁ......
この後はすぐ飯を食べて、骨喰さんを拭いたあとに風呂入ってあんこを抱きしめてさっさと寝よう......
あ、さっきの続きは忘れてないからね。たくさん撫でちゃうぞー。
依頼を受けた時にいた受付嬢が、俺と女性を見て驚いた顔をしているのを見つけたので、その子に依頼完了の報告と女の子を保護したのを伝える。
「オークの集落壊滅はちゃんとやってきた。この子達はそこで見つけた被害者だから保護をお願いしたい。この子達に何があったかは、保護した先の方で頼みたかったから俺は何も聞いてはいない。
多分女性が相手の方が話しやすいだろうし」
と小さな声で伝えた。気配りするのは少しめんどくさい。
この子に呼ばれて来た女性職員なのか、受付嬢仲間かはわからないけど、連れてきた女性を別室に連れて行ったので、あとのケアはこのまま任せてもいいっぽいね。
「討伐証明の鼻はどこに出せばいいかな?」
「ではこちらでお願いします」
そう促されて着いていった先は倉庫みたいな場所で、何体かの討伐された未解体のモンスターが置かれている場所。
「ここに討伐証明部位をお願いします」
血に汚れた布が置かれた場所を指差していたので、そこにボトボトと収納から出していく。結構多いな......
「荷物が無いので収納持ちと思っていたのですが、普通の収納よりも高性能のような気がしますね......
こちらをチェックしますので少々お待ちください」
普通の収納を見た事がないからよくわからない。けど高性能であるならそれはいい事だろうな。
こんな汚い場所なのは気になるけど、フードの中で大人しく待っててくれたあんこを膝の上に乗せて、こんな場所で出してごめんね......と謝りながら撫でていく。
しっかしまぁ......こっちに来てから初めて女の裸体を見たなぁ。
俺も男だ。いいお年頃でヤりたい盛りの。
だけど、こっちに来てから全くと言っていい程性欲が湧かない。
朝の起床はちゃんとしてるので機能不全ではない。
しかし女の裸を見ても全くムラッと来なかった......あっちでは絶対に超美人と言える女の子の裸だったのに。
これは......まさかとは思うが種族が変わった影響なのか?それとも俺の考え方が変わった影響か?
この歳で枯れたとは言いたくないんだけど、俺にとって最も大切なのはこの子と触れ合っている時間の方なので、特に残念だとは思っていない。
まぁそんな事は、深く考えなくてもいいかなぁ。
別にする事しなきゃ死ぬって訳でも無いんだから気にしなくてもいいや。シたくなったらそん時はプロに処理してもらおう。
お、ここかな?今日はここがいいのかなー。
耳の付け根とマズルらへんをカリカリするのが気持ちいいらしく、溶けたようにグダーっとしてきて可愛い。
んー......モンスターを狩ったり、人と触れ合ったり、人間社会に無理に溶け込もうとするよりも......やっぱり俺は、この子と触れ合えるこの時間の方が好きだから現状を無理に変えなくていいな。
そういえば、盗賊の時のように功績さえあげれば飛び級で上がることもあるという事だし......
他の人には強いであろうモンスターをこっちが勝手に狩ってきて、そのことを事後報告で提出すれば早く上がってくれるというのもあるのではないか。
と思った考えはすぐに霧散した......
だってモンスターたちは俺から逃げていくので全然遭遇しない。
やろうとすれば遠隔からスナイプして殺れるけど、そこまでして狩ろうという気力はない。
アホな事していない温厚なヤツは狩りたいと思えないしなぁ......
あーごめんごめん。考え事しちゃってた......
撫でる手が緩んでたね。ごめんってば。
ほーらもっと撫でちゃうぞー。君の好きな箇所をいっぱい撫でちゃうよー。
よーしよしよしよしよし......ここがいいんですねー。よーしよしよし......
「あ、あのー......そろそろよろしいでしょうか......」
困惑した顔のお姉さんがいた。ごめんね。
いいとこだったのに邪魔すんな......とは思ってないよ。
くっ......殺せ......手を止めちゃった俺を......そんな、そんな悲しそうな目で俺を見つめないでくれ......
この件を早く終わらせて部屋でイチャイチャしよう。だからちょっとまってて!!
泣く泣く定位置に入ってもらい、受付嬢に話を進めてもらう。
「オーク六十二体、オークファイター三体、オークガード三体、オークプリンス一体の討伐を確認しました。
ヤツらの巣はどうなされましたか?」
よく鼻だけでわかるな......鑑定か?試してみよう。
......あれ?今、ちょっと言葉遣いがおかしくなかった?気のせいかな?
▼オークの鼻
攫った男も女も食べてしまう股間が本体な種族の鼻▼
▼オークプリンスの鼻
オークレイパーとでも名前を替えた方がいいと思われるヤツの鼻
位が高いほど早く獲物にありつける▼
鑑定できたわ......でもなんか言い方が怖い。鑑定さんまで怒っていらっしゃるんですか?
オークやゴブリンという、ファンタジー界の女の敵筆頭はやっぱり嫌われてるんだなぁ......
.........そしてあの死んでた男性三人は。
ご冥福をお祈りします。えぇ......心から。
「巣があった場所は何も無い土地になってますよ。汚くて臭くて不快だったからストレスをぶつけましたね」
そう言ったら笑顔を見せてきた。豚野郎がそんなに嫌いなのね。
「アレらは残していても害悪にしかならないので見かけたら排除を心掛けてください。ゴブリンも同様にお願いします。
では精算を致しますのでカウンターへ行きましょう」
この子の過去に何があったんだろうか。訊ねたらめっちゃ鬼気迫る顔で語ってきそうで怖いから聞かない。
大人しく着いていった。
「依頼料が銀貨十枚、上位個体討伐と巣の破壊で追加で銀貨五枚、名前が気に食わないですが......プリンス討伐が金貨一枚になります」
高いのか安いのか全然わからないけど、盗賊の方がよっぽどコスパよかった。
助けた女のケア用に......と、報酬を宿賃分だけ抜いた額を渡しておこう。受付嬢やギルドからの評価を上げておけば良さげな依頼流してくれそうだし。
早くランク上げする為なら善行をしたという雰囲気も大事だろうと思う。
だが俺は決して善人ではない......打算塗れですまんな。
「じゃあ銀貨四枚だけ貰っておくよ。残りはあの女の子達に渡しておいて。
持ち物や装備を全部壊されてたから色々と必要だろうし、現場で他に三人死んでたから精神的にキツいと思う。だからそれでお願いね」
言ってて気持ち悪くなってきた。ゾワゾワする......心を無にしよう。
「本当にありがとうございます。あの子達のために使わせてもらいます。
私はエミリーと言います。ランクを早く上げたいようにお見受けしますので良い依頼を選別してお待ちしております。
次にギルドへ来る時も是非私のところに来てくださいね」
そう目論んだのは確かだけどさ、目論見通りになりすぎだよ......
ちょっとだけ好印象与えたつもりだったんだけど!?
ゴロかポップフライ打たせようとしてたら強烈なライナーが来た気分だ。
よし。思い通りになったということで......
はい!もう考えるの終わり。
もう暗くなってきているので、宿に帰って飯を食おう。
宿に着いたので女将さんに宿を延長を伝えなきゃな。とりあえず四泊の延長を伝えて金を払う。
依頼で稼ぐ金額と、宿の金額が合ってなくて結構シビアじゃね?と思って女将さんに質問してみた。
宿は基本的に複数人で泊まるのを想定してるので部屋にベッドが何個か置かれているんだって。
一泊一人いくらの計算ではなく、この部屋はこの値段ってなっているのでソロより複数人で泊まった方がお得らしい。
さっきの報酬でパーティ単位だと金足りるのかな?と思ってたけどそう言う事だったのね。
そんな話を聞いた後、やっと部屋に帰還したけどもうすぐご飯出来るよって言ってたからすぐ行けるようにしとこう。
今日の夕飯なんだろなぁ......
この後はすぐ飯を食べて、骨喰さんを拭いたあとに風呂入ってあんこを抱きしめてさっさと寝よう......
あ、さっきの続きは忘れてないからね。たくさん撫でちゃうぞー。
26
あなたにおすすめの小説
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる