異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた

甘党羊

文字の大きさ
98 / 183

ダメ、ゼッタイ

しおりを挟む
ㅤいつものメンツと新たな家族を引っ提げながら、川の上流方面へと歩いていく一家の大黒柱便利屋の俺。


 両肩に乗っているニューフェイス、ツキミとダイフク。重さは全然感じない。
 歩くと羽毛が頬へと触れてくすぐったさを感じるけど、それよりも羽毛の感触が気持ちいい。これはクセになる。
 揺れもあるだろうけど、器用にバランスを取ってくれているから、とっても歩きやすい。もし仮に落ちたとしても、飛べるから問題無いって安心感もあるんだけど。

 俺の腕に抱かれているあんこはいつも通り。もふもふが素晴らしい。
 抱っこされながらご機嫌な様子でしっぽを振っている。愛してるよ。

 ピノちゃんもいつも通り胸ポケットに入っている。サイズアップした事で、ちょっとポケットが膨らんでいるけど、俺には何の問題はない。
 窮屈じゃないのかなぁ?って心配になる程度。顔の部分をヒョコッと出しているのがとってもプリティ。


 さて、山に入ってから結構時間も経ってるし、結構進んでいるけれど、まだ四分の一くらいしか踏破できていないと思われる。


 中腹くらいに生息しているという情報があったけど、前に食ったあの牛はどうやって仕入れたんだろう。

 ダンジョンとかにもいて、そのドロップ品の肉だったりする?まぁいいや、こっちは天然物を改良してあっちより美味く、そして安定した仕入れを行ってやる。
 あんなに美味い肉を落とすモンスターなら、きっとアホほどレアなモンスターでエンカウント率はクソほど低いに決まっている。そうじゃなかったら資料を提供した場所を、この世から消し去ってやる。

 そういえばやってなかったなと思い出したので、この時間を使ってツキミとダイフクのステータスを覗き見させてもらおう。
 さぁて、この子たちはどんな感じになっているのでしょうか。確認中は腕の中のあんこに方向とかを指示してもらおう。

 ▼ダイフクㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 ソルホーンオウルㅤ5歳ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 レベル46ㅤ魔力---/---
 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 スキル:【千里眼】【無音飛行】【夜目】【直感】【光魔法】▼


 ▼ツキミㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 ルナスコップオウルㅤ4歳ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 レベル33ㅤ魔力---/---
 ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 スキル:【隠密】【無音飛行】【闇同化】【闇魔法】▼


 おぉっと! ダイフクは最年長で、ツキミは二番目なのね。
 レベルは低いなって思っちゃったけど、俺らが異常なだけなんだったわ。基準が狂っているからこれはノーカン。
 種族は名前付けても変わらなかったみたい。成長していけば何か変わるかな?

 さーて、知らないスキルもあったから確認しましょう。スキルの効果はどんなんなのかなー?

 ▼千里眼
 一度確認した事のある対象を、距離に関係なく見つける、見る事ができる
 ただし、このスキルを発動している間は無防備になる▼

 ▼無音飛行
 音も無く、静かな飛行が可能となる▼

 ▼直感
 勘が鋭くなる
 絶対にどちらかを選ばなくてはならない時などに大活躍するスキル▼

 ▼闇同化
 暗闇の中でこのスキルを発動すると、自身と自身に密着しているモノを完全なる闇に変化させる
 同スキルを持つ者、光魔法に長けた者には逆に察知されやすくなる
 発動中は他のスキルを発動できず、光魔法を食らってしまうと大ダメージをうける▼


 ダイフクとツキミが合わされば、絶対にバレない覗きがし放題じゃねぇか!!

 だからあの時見つけられなかったのね。密着ってどれくらいの密着度なのかな?スキルのお試しって言って、密着しながら発動してもらおう。きっと気持ちいいぞー。

 とりあえず【闇同化】と【千里眼】の組み合わせはハンパない。これは理解した。

 そして、これから選択肢がある場面ではダイフクにお願いしておけばいいな。俺も欲しいなそのスキル。

 この子たちはすごい。うちの子は皆すごい。

ㅤヤバいな!閃いてしまったぞ!
 ハッハー!これで肉牛を一度でも確認できれば発見し放題じゃねぇか!どっかにサンプルの肉牛が転がっていないかな?ワクワクが止まらないっ!

 そんな事を考えている間にも、あんこは進行方向を俺に指示してくれている。その指示に従って進んでいったんだけど、なんか甘くて良い香りがしてきた。

ㅤやっぱり直感スキル欲しいわ......近寄る前に気付いていれば......悔やんでも悔やみきれない。

 さっきまでぶち上がっていたテンションが急降下していく。

 テンションが最底辺まで堕ちきって、感情が消え去った俺。

 目の前には桃の木らしきモノが生え揃っていた。

 果物かぁ......ここで果物が来ちゃうかぁ......

 あんこが俺の腕から抜け出して、桃の木へとまっしぐら。

 ピノちゃんと鳥ちゃんズは、桃に対して興味を全く示していない。

 もうあの劇物を食べる必要は無くなったんだけど、果物を見るだけで体が拒否感を示すように調教されてしまっている。

 胃のあたりが締め付けられる感覚に、口の中が梅干しを見た時のように反応をしだす。完全にパブロフってます、本当にありがとうございました......

 あー、あんこはアレを食べたいのかな?毒とかは無いよね?一応心配だから確認しておこうか......

 ▼トリップピーチ
 食べるとキマってしまうピーチで、異常なまでの美味しさ
 毒性や体に悪い成分はないが、中毒性はある
 食べた後は完全にアレな感じになるので注意が必要
ㅤ過去にこの桃を食べてしまい、桃狂いになって破滅していった貴族は数知れず▼


 ............碌なモンがねェなァ!!この世界の果物は!!
 毒性もヤバい成分もないとの事だけど、これは止めるべき案件か?

 まぁ、ここは止めるべきなんだよなぁ......
 ガンギマってるあんこなんて見たくないし、定期的にアレを欲しがるあんこも見たくない......
 美味くて、ただハマってしまうだけなら問題はないんだけどね......はぁ......


「あんこストップ!!それは絶対に食べちゃダメ!!」

 一緒に居るようになってから、これまでに一度もした事のなかったガチトーンであんこを呼び止める。

 あかん......悲しそうにしないでくれよ......
 飴細工で作られたビール瓶並のくそ雑魚メンタルが砕け散りそう......

 はっきり言えば危ない食べ物じゃないけど、ヤバいヤクに類似した症状の出る食べ物はダメゼッタイ!!

「これは食べたら危険なモノだって鑑定で見えたの。だからごめんね、これを食べるのは我慢してほしい」

 珍しく真顔で、本気で語りかける俺に、悲しそうにしながら従ってくれた。
 しっぽが今までに見た事がないくらい垂れ下がっている......もうやめて、俺のライフはゼロよ......

 ギュッとあんこを抱きしめてその場を離れていく。ごめん、ごめんよ。
ㅤピノちゃんや鳥ちゃんズも、なんかしんみりしていて悲しい気持ちが止まらない。果物め......絶滅させてやろうか!!
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 あぁもう、あんこちゃん悲しい顔はもうしないで!後で美味しい桃をお取り寄せするから許してください......
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 ガチで涙を流しながら、必死に桃の木から距離をとる。しゅーんとしてるあんこが痛ましくて見ていられない。
 まさかあんこのヤバいモノセンサーを貫いてくるモノがあるとは思わなかった。
 この異世界は罠がいっぱいすぎる。辛い。

 ――匂いが届かなくなる距離がどれくらいなのかわからず、昼休憩すら取らずに移動を続けていき、日が傾いてきた頃になってようやく本日の移動が終わる。
 テントを設置してから夕飯を皆で食べた後は自由時間にして、各々自由に過ごしてもらった。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 食事が終わっても、まだしょんぼりし続けているあんこ。
 抱きしめながら全身全霊で謝ったけど、元気のない大丈夫ってお返事が返ってきた。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
「絶対にあの桃が良かった!とかだったらごめんね」ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 とある桃をお取り寄せしてあんこに差し出す。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
「俺が前に住んでいた場所で、一番美味しいって評判の桃だけど、これで我慢してほしいな......ほんとにごめんね」
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 桃を剥いて、ひとくちサイズにカットしてからあんこの可愛いお口へと運んでいく。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
 ちゃんと食べてくれたけど、あんこはこの日ずっと悲しそうにしていて辛かったです......ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
ㅤ明日になってもしょんぼりあんこが継続していない事を祈る事しかできない無力さを噛み締めながら、一人寂しく横になって目を閉じた。ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
しおりを挟む
感想 60

あなたにおすすめの小説

うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの
ファンタジー
 孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。  ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!

にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。 そう、ノエールは転生者だったのだ。 そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

処理中です...