171 / 183
青い空、白い雲
しおりを挟む
「こ、これは......ッッ」
ワラビから『ココダヨ』と言われたんだけど、俺の目の前にあるのはただの平原。これが噂(?)のフィールド型ダンジョンというヤツなのか?
「なるほど......わからん」
見えない入り口があるのかなと思い、何歩分か前に進んでみるもいつものようにダンジョンに入ったような気配は無い。
ウチの子たちは何してんだコイツ......って感じで、残念な生き物を見るような目を向けてきている。そんな目で見てきていいと思っているのかい、俺このままだと泣いちゃうぞ?
「ねぇ、答えがわかっているなら早く教えてよォ......」
「わんっ」
俺の情けない発言に返事をしてくれたぁ......良い子だなぁ......と感動していたら、突如ワラビが俺に体を擦りつけてきた。
甘えてくれるのっていいね。いくらでも甘えてきていいからねー
ーーッ!!
内臓が持ち上がる感覚の後に、体外にハミ出した内臓とも言われる男の弱点がヒュンッとする。
ええぇぇ......まさかじゃれついて来ていたと思っていたワラビが、俺のことを突き落とそうとしていたとは思ってもみませんでしたよ......えぇ......
そっかぁ......このダンジョンの入り口って落とし穴なんだねー。よく見つけられたなーワラビはすごいなー。
五秒くらいの短いフリーフォールを楽しみ、そのまま地面に打ち付けられた。もっと落下時間が長いと思っていたから着地の準備してなかったねん......
あんこに指示されたワラビに突き落とされた悲しい事実を受け止め、地面に大の字に転がりながら拗ねていると顔面に影が差す。
俺が落ちてきたの方に目を向けると、ワラビに乗ったあんこたちが優雅に降りてきていた。
突き落とすのは酷いんじゃないかと文句を言おうとして立ち上がろうとした瞬間、俺の眉間に白いものが突き刺さった。そうだね、ダイフクだね。
「痛っっ......くはないけど衝撃は食らうんだからさぁ......ツキミえもぉぉぉん......皆がひどいことするぅぅぅ」
今現在、唯一の味方と思われるツキミちゃんに泣き付く。ボソッと情けないとか言うなよこのモチモチめっ。
『ツキミに泣き付く前に、あれくらいの物は自分で見つけろっ』
抗議の声を出す前に先制口撃されてしまう。事実だが、これくらいではへこたれない。
「あのね、人間の目線からだとあれは見つけにくいんだよ。どうみても普通の草原だったじゃん」
「......くぅーん」
『人......間......!?』
『えぇっ......』
『............』
「........................」
この子たちの間で、俺は既に人外として認定されていたらしい。
......いや、確かにもう人間とは言えないし人っぽい何かだけど、見た目だけは一応人のままなんだよ。
あんこですら返答に困るとか悲しい。どうせならもう見た目も人から別種族のようなモノに変わっちまえばいいのに......
はぁ......こんな事はどうでもいいねもう。攻略に向けての話し合いでもしよっか。
「まずはもうすぐ夜だから今日の攻略は無しにしてここで一泊しよう。その間に隊列とかを君たちで決めておいて。俺はこのダンジョンアタックの間、基本的に保護者のポジションで行こうと思ってるから」
俺の言葉に皆賛成してくれたので、大きめのテントを張って宿泊。
こそこそ貯めておいた血の池温泉を使ってお風呂を楽しんだ。アレは無限に湧いてくるからこういう使い方が出来るのだ。
あんこたちは寝るまでの間にしっかり話し合いを終わらせてくれたので、明日は朝からダンジョンアタックになる。
「しっかり寝て、朝はちゃんと起きてくるんだよ」
それじゃ、おやすみなさい。
◇◇◇
おーはようございまぁす。
朝起きてご飯を食べて、出発の準備が整いました。皆さんヤル気に満ち溢れています。可愛いですねぇ。
それでは出発です!
意気込んで出発したものの、序盤はとってもヌルくてどうしようもなく暇。
出てくるアイテムもちょっと強い木の棒みたいなモンしか出てこなくてつまらない。皆のテンションもエグい下がり方をしている。
このダンジョンが何層まであるのかわからないけど、本番は半分過ぎた辺りからだよと教える。
ピノちゃんが登ってきた穴みたいに、ショートカットできそうな物があればいいんだけど......地道に進むしかなさそうだねぇ......
その後、緊急会議が開かれ、モンスターやアイテムを無視して駆け抜けようと結論が出る。頑張ろー。
◇◇◇
ジジィのダンジョンであったような隠し部屋、アレはやはり相当レアな部屋だったらしい。無視するとは言ったけど、隠し部屋は特別だから部屋に入った瞬間にサーチはしている。
ワラビが爆走してくれたおかげで通常階層のモンスターは轢き殺しながら進んでいき、ボス部屋に出てくるヤツは皆がヘッドショットをキメてしゅんころ。
そんなこんなで三日で40層まで来たものの、有用なアイテムも手に入れられず、隠し部屋らしきものも未だに発見できていない。
この中での唯一のダンジョン経験者のあんこちゃんだったが、あまり面白くない......としっぽが垂れ下がっている。
ダンマスものの小説のように、DPとかあるのだろうか。もしあるのなら今すぐ全ポイントを注ぎ込んで、あんこを楽しませてくれませんかね。頼んますよ。
ダンジョンに入ってから四日目、41階層に到着した俺ら全員が皆歓喜に震えた。
41階層に何があったのかというと......
なんと!
......なんと!!
ピタリ賞が......なんと!!!
出ませんでしたー。
いや、すいません冗談です。
なんと、海があったんですよ!!
めっちゃ南国っぽい海でヤシの木っぽいのもしっかりある。当然テンションがぶち上がる俺ら。
辛抱堪らず俺らはウッキウキで海フロアへと飛び出していく。俺も続けとばかりに真っ先に駆け出していったあんこを追いかける。
「海だぁぁぁぁぁ............あーあ......」
青い空に白い雲......そう、ここまではよかったんだよ。
肌を灼くような日差しと灼熱の砂浜。鋭い鋏と剣山のような甲殻のカニが砂浜にひしめき、岩場にびっちり張り付くシーコックローチとかいうガチなG......鑑定さんの説明文にはフナムシ亜種と書いてあった。
それだけでなく、肝心の海はサメの背びれがびっちり見えるという、殺意マシマシ悪意チョモランマな光景でした。
喜び勇んでフロアに駆け出して行ったあんこが、ピタッと静止して一吠え。
悲しそうな鳴き声が聞こえてきたと思ったら、常夏風だった景色が一瞬で消え去り......ビーチに氷河期が訪れた。
空に浮かんでいた太陽はダンジョンが作った紛い物らしく、あんこの怒りに触れて凍りついていた。
大仕事をやり終えて、こちらを振り向いたあんこの悲しそうな顔が頭から離れない。
......あんこたちにとって初めての海だったからなぁ......
感情が抜け落ちた顔でとぼとぼとこちらに戻ってくるのを見た時は、心が張り裂けそうだった。
怒りで保護者ポジションなのを忘れてしまいそうになる。
「よしよし......この下の階もこれと同じフロアだったら、俺が消し飛ばしてあげるから元気だしてね」
凍ったモノを削り取りながら下におりる為の階段を求めて階層を探索していく。
俺の探知でも階段は見つけられなかったので、仕方なく地道に探す。
探している間はずっと張り付いているあんこを慰め、これでもかというほど可愛がった。
とても長い時間よしよしなでなで出来た事は喜ばしい事だけど、このフロアを隅から隅まで探したのに何故か階段が見つからない。
時刻は既に夕方過ぎ......予想以上に時間を無駄に使ってしまったので、これ以上は面倒と判断して本日の探索はここで終了。
一度下りてきた階段の所まで戻ってテントを張った。
「今日は残念だったね......ここから十階層は多分似たようなフロアだと思うから、安全そうな場所があったら一日バカンスに使おうと思ってる」
初めての海に興奮していた皆をこのままガッカリさせたままでいるのは偲びないし、それに俺も海の食べ物を食べたいからこのままってのは許せないからこんな提案をした。
『ほんとに?』
「ほんとほんと。俺も海を見たのにこのまま何も無いのは嫌だからね」
『うん!!』
ようやく元気を取り戻したあんこが胸に飛び込んでくる。ツキミちゃんとダイフクも飛び込んできて嬉しい。よーしよしよし。
「皆も海を見たのは初めてだよね......ここで見たのはダンジョンマスターの悪意が満ち溢れてるだけのニセモノだから、本物の海とは全くの別物だって思っておいてね」
これでウチの子たちが海嫌いになったらどうしてくれるんですかね。全くもう......
――ダンマスは会ったら絶対に泣かす!!
元気を取り戻してきた皆とゆっくり温泉に浸かってリフレッシュし、俺らの残念な一日は終わった。
ワラビから『ココダヨ』と言われたんだけど、俺の目の前にあるのはただの平原。これが噂(?)のフィールド型ダンジョンというヤツなのか?
「なるほど......わからん」
見えない入り口があるのかなと思い、何歩分か前に進んでみるもいつものようにダンジョンに入ったような気配は無い。
ウチの子たちは何してんだコイツ......って感じで、残念な生き物を見るような目を向けてきている。そんな目で見てきていいと思っているのかい、俺このままだと泣いちゃうぞ?
「ねぇ、答えがわかっているなら早く教えてよォ......」
「わんっ」
俺の情けない発言に返事をしてくれたぁ......良い子だなぁ......と感動していたら、突如ワラビが俺に体を擦りつけてきた。
甘えてくれるのっていいね。いくらでも甘えてきていいからねー
ーーッ!!
内臓が持ち上がる感覚の後に、体外にハミ出した内臓とも言われる男の弱点がヒュンッとする。
ええぇぇ......まさかじゃれついて来ていたと思っていたワラビが、俺のことを突き落とそうとしていたとは思ってもみませんでしたよ......えぇ......
そっかぁ......このダンジョンの入り口って落とし穴なんだねー。よく見つけられたなーワラビはすごいなー。
五秒くらいの短いフリーフォールを楽しみ、そのまま地面に打ち付けられた。もっと落下時間が長いと思っていたから着地の準備してなかったねん......
あんこに指示されたワラビに突き落とされた悲しい事実を受け止め、地面に大の字に転がりながら拗ねていると顔面に影が差す。
俺が落ちてきたの方に目を向けると、ワラビに乗ったあんこたちが優雅に降りてきていた。
突き落とすのは酷いんじゃないかと文句を言おうとして立ち上がろうとした瞬間、俺の眉間に白いものが突き刺さった。そうだね、ダイフクだね。
「痛っっ......くはないけど衝撃は食らうんだからさぁ......ツキミえもぉぉぉん......皆がひどいことするぅぅぅ」
今現在、唯一の味方と思われるツキミちゃんに泣き付く。ボソッと情けないとか言うなよこのモチモチめっ。
『ツキミに泣き付く前に、あれくらいの物は自分で見つけろっ』
抗議の声を出す前に先制口撃されてしまう。事実だが、これくらいではへこたれない。
「あのね、人間の目線からだとあれは見つけにくいんだよ。どうみても普通の草原だったじゃん」
「......くぅーん」
『人......間......!?』
『えぇっ......』
『............』
「........................」
この子たちの間で、俺は既に人外として認定されていたらしい。
......いや、確かにもう人間とは言えないし人っぽい何かだけど、見た目だけは一応人のままなんだよ。
あんこですら返答に困るとか悲しい。どうせならもう見た目も人から別種族のようなモノに変わっちまえばいいのに......
はぁ......こんな事はどうでもいいねもう。攻略に向けての話し合いでもしよっか。
「まずはもうすぐ夜だから今日の攻略は無しにしてここで一泊しよう。その間に隊列とかを君たちで決めておいて。俺はこのダンジョンアタックの間、基本的に保護者のポジションで行こうと思ってるから」
俺の言葉に皆賛成してくれたので、大きめのテントを張って宿泊。
こそこそ貯めておいた血の池温泉を使ってお風呂を楽しんだ。アレは無限に湧いてくるからこういう使い方が出来るのだ。
あんこたちは寝るまでの間にしっかり話し合いを終わらせてくれたので、明日は朝からダンジョンアタックになる。
「しっかり寝て、朝はちゃんと起きてくるんだよ」
それじゃ、おやすみなさい。
◇◇◇
おーはようございまぁす。
朝起きてご飯を食べて、出発の準備が整いました。皆さんヤル気に満ち溢れています。可愛いですねぇ。
それでは出発です!
意気込んで出発したものの、序盤はとってもヌルくてどうしようもなく暇。
出てくるアイテムもちょっと強い木の棒みたいなモンしか出てこなくてつまらない。皆のテンションもエグい下がり方をしている。
このダンジョンが何層まであるのかわからないけど、本番は半分過ぎた辺りからだよと教える。
ピノちゃんが登ってきた穴みたいに、ショートカットできそうな物があればいいんだけど......地道に進むしかなさそうだねぇ......
その後、緊急会議が開かれ、モンスターやアイテムを無視して駆け抜けようと結論が出る。頑張ろー。
◇◇◇
ジジィのダンジョンであったような隠し部屋、アレはやはり相当レアな部屋だったらしい。無視するとは言ったけど、隠し部屋は特別だから部屋に入った瞬間にサーチはしている。
ワラビが爆走してくれたおかげで通常階層のモンスターは轢き殺しながら進んでいき、ボス部屋に出てくるヤツは皆がヘッドショットをキメてしゅんころ。
そんなこんなで三日で40層まで来たものの、有用なアイテムも手に入れられず、隠し部屋らしきものも未だに発見できていない。
この中での唯一のダンジョン経験者のあんこちゃんだったが、あまり面白くない......としっぽが垂れ下がっている。
ダンマスものの小説のように、DPとかあるのだろうか。もしあるのなら今すぐ全ポイントを注ぎ込んで、あんこを楽しませてくれませんかね。頼んますよ。
ダンジョンに入ってから四日目、41階層に到着した俺ら全員が皆歓喜に震えた。
41階層に何があったのかというと......
なんと!
......なんと!!
ピタリ賞が......なんと!!!
出ませんでしたー。
いや、すいません冗談です。
なんと、海があったんですよ!!
めっちゃ南国っぽい海でヤシの木っぽいのもしっかりある。当然テンションがぶち上がる俺ら。
辛抱堪らず俺らはウッキウキで海フロアへと飛び出していく。俺も続けとばかりに真っ先に駆け出していったあんこを追いかける。
「海だぁぁぁぁぁ............あーあ......」
青い空に白い雲......そう、ここまではよかったんだよ。
肌を灼くような日差しと灼熱の砂浜。鋭い鋏と剣山のような甲殻のカニが砂浜にひしめき、岩場にびっちり張り付くシーコックローチとかいうガチなG......鑑定さんの説明文にはフナムシ亜種と書いてあった。
それだけでなく、肝心の海はサメの背びれがびっちり見えるという、殺意マシマシ悪意チョモランマな光景でした。
喜び勇んでフロアに駆け出して行ったあんこが、ピタッと静止して一吠え。
悲しそうな鳴き声が聞こえてきたと思ったら、常夏風だった景色が一瞬で消え去り......ビーチに氷河期が訪れた。
空に浮かんでいた太陽はダンジョンが作った紛い物らしく、あんこの怒りに触れて凍りついていた。
大仕事をやり終えて、こちらを振り向いたあんこの悲しそうな顔が頭から離れない。
......あんこたちにとって初めての海だったからなぁ......
感情が抜け落ちた顔でとぼとぼとこちらに戻ってくるのを見た時は、心が張り裂けそうだった。
怒りで保護者ポジションなのを忘れてしまいそうになる。
「よしよし......この下の階もこれと同じフロアだったら、俺が消し飛ばしてあげるから元気だしてね」
凍ったモノを削り取りながら下におりる為の階段を求めて階層を探索していく。
俺の探知でも階段は見つけられなかったので、仕方なく地道に探す。
探している間はずっと張り付いているあんこを慰め、これでもかというほど可愛がった。
とても長い時間よしよしなでなで出来た事は喜ばしい事だけど、このフロアを隅から隅まで探したのに何故か階段が見つからない。
時刻は既に夕方過ぎ......予想以上に時間を無駄に使ってしまったので、これ以上は面倒と判断して本日の探索はここで終了。
一度下りてきた階段の所まで戻ってテントを張った。
「今日は残念だったね......ここから十階層は多分似たようなフロアだと思うから、安全そうな場所があったら一日バカンスに使おうと思ってる」
初めての海に興奮していた皆をこのままガッカリさせたままでいるのは偲びないし、それに俺も海の食べ物を食べたいからこのままってのは許せないからこんな提案をした。
『ほんとに?』
「ほんとほんと。俺も海を見たのにこのまま何も無いのは嫌だからね」
『うん!!』
ようやく元気を取り戻したあんこが胸に飛び込んでくる。ツキミちゃんとダイフクも飛び込んできて嬉しい。よーしよしよし。
「皆も海を見たのは初めてだよね......ここで見たのはダンジョンマスターの悪意が満ち溢れてるだけのニセモノだから、本物の海とは全くの別物だって思っておいてね」
これでウチの子たちが海嫌いになったらどうしてくれるんですかね。全くもう......
――ダンマスは会ったら絶対に泣かす!!
元気を取り戻してきた皆とゆっくり温泉に浸かってリフレッシュし、俺らの残念な一日は終わった。
0
あなたにおすすめの小説
うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。
かの
ファンタジー
孫の雷人(14歳)からテレパシーを受け取った光江(ばぁば64歳)。誘拐されたと思っていた雷人は異世界に召喚されていた。康夫(じぃじ66歳)と柏木(探偵534歳)⁈ をお供に従え、異世界へ転移。料理自慢のばぁばのスキルは胃袋を掴む事だけ。そしてじぃじのスキルは有り余る財力だけ。そんなばぁばとじぃじが、異世界で繰り広げるほのぼのスローライフ。
ばぁばとじぃじは無事異世界で孫の雷人に会えるのか⁈
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる