ぎゅっ。

桜花(sakura)

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みんな、誰かのために……偉いな

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「プロジェクターは、だいぶね、普及されたから。皆も一番知ってるかな? 紙芝居の絵を映し出してみました。アクリル板に政治家さんたちのために、字を写したりしてるの見た事ある? 子供たちの側に、字を浮かび上がらせてみました。流行り病の感染予防に立てた板。を逆手にとって」   

  と。朔弥。  


 耳の聞こえない子。聞こえずらい子。車椅子の子。図書館に通う子。町の子たちのために。   



「さすがだな」  

 と。拓眞。   

「目が見えにくい子たちにも、少しでも見えるように。絵の色をしっかり塗るよう心がけました。お話の世界観からしたらさ。淡い色合いの絵が良かったんでしょうけど」   


  目の見えずらい子たちのために……    

  愛朱実も続いて。   


  「いいの。子供たちみんなが喜んでくれたら、それで」  

 マミは微笑んで。 

 「基本黒色の、文の中に。ヴィントは青色。ルーナは黄色。 ベルクは赤色。ブーリャは緑色。デイジーは桃色。 三兄弟パパは紫色 。デイジーパパは藍色。三兄弟ママは橙色ダイダイいろ。 デイジーママは赤橙色あかダイダイいろ。セリフの文字を変えたのがさ。秀逸しゅういつだよな」   

   耳の不自由な子たちのために……   


 拓眞が唸り。  


   「凄い開発ね」   


  愛朱実が素直に感心している。   


「子供たち、一人一人に渡したイヤモニ型の声の変換機で、登場人物の声も変えたんですものね」   

  耳の聞こえずらい。それから、目の不自由な子たちのために……   

    マミも感嘆している。   

 それらは、もちろん、車椅子の子も。図書館に通うの子も。街の子たちも。 より一層楽しんでもらうためのモノで   

「拓眞に。紙芝居を楽しんでもらいたい子供たちの様子を聞いてさ。 必要なモノをみんな揃えてあげたい。って思ってさ」  

「やっぱり、中庭くんは『ビックリさせたいモノ』を考えたんじゃなくて『人を助けるためのモノ』を作ったのよ」   


 愛朱実が、そう言うと。   



  

  「考えるだけの側って無責任に、ドテカイ事を言いがちじゃん? それを形にしてくれたさ。依頼した会社の人達に感謝しなきゃだよね。会社の上司に『独りよがりなモノばっか考えるんじゃない!』って怒られてばっかで。とか言いつつ、商品化を決定してはくれたけど。 俺自身が、疑心暗鬼になってたから……」  


「 全部さ。実用化出来るモノ考えたじゃん。朔弥。 上司は、時に理不尽なこと いうもんなんだよ」  


「拓眞……サンキュ」   



「愛朱実も、絵本の絵や。小説の挿し絵を描いて。色を付けて。物語に色を吹き込んで。素敵な仕事してるわよね。拓眞さんは、本が大好きな子供たちのために。 大人に。癒しの空間の場所や物語を提供したり。 みんなえらいな……子供たちも、耳のこと、目のこと、足のこと、病を言い訳にしないで、頑張っているし……なのに私は……」 
 

 寂しげに。苦しげに呟いたマミ。 

  「 マメちゃん、自己評価低すぎだよ。俺、マメちゃんが、誰よりも『頑張り屋さん』だって思っているよ?」    

(マメちゃんこそ頑張ってるのにさ。 何言ってんだろうね)  

 ------   

 *イヤモニ型声色変換機 

アクリル板の文字の色  

あったら良いな  という願望です 

 **フィクションとして

 それらの『ある』世界 

と  思ってお読み下さると ありがたいです。

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