26 / 96
生涯を共にして下さいませんか?2
しおりを挟む
「楓菜姫様。 私は幼き頃より楓菜姫様をお慕いして参りました。 楓菜姫様。この、爽と生涯を共にして下さいませんか?」
爽はもう一度、ゆっくりハッキリと想いを伝える。
「え? で、でもっ」
楓菜姫が激しく動揺している姿……いつも凛としている 楓菜姫……いや、桜家を背負う者として凛としていなければ……と
(自分を律しておられる 楓菜姫様……私にはもっと素を見せて下さいませ……)
それより、己の言葉に動揺している 楓菜姫様を早く落ち着かせて差し上げねばと、爽は。
「楓菜姫様? 我が朝比奈家には、男子は私一人ではありませんよ? 弟の勇が継ぐ事が決まっておりますゆえ心配ないのですよ?」
(なぜ私の想いが分かるの……)
いつだって。自分の想いを言わぬようにと。言葉を飲み込んでしまう私の気持ちを分かってくれる 爽……
「 私を……桜家の……稜禾詠ノ国を治める者としてより、 桜楓菜として見て下さっているという事ですか?」
「はい。 楓菜姫様が他の殿方に嫁がれるなど。耐えられぬと思いました…… 幼き頃よりお慕いしておりました。 楓菜姫様」
瞬間、楓菜姫は大号泣した。爽は遠慮がちに 楓菜姫の華奢な身体を抱きしめて。
「楓菜姫様愛しています。幸せに致します。共に助け合いながら稜禾詠ノ国を。桜家の為尽力して行きましょう」
「 爽…… 爽……」
楓菜姫
は、その瞬間、一人の人間として幸せだった。
桜家の楓菜姫ではなく。……稜禾詠ノ国を治める桜楓菜でもない。
個人を『愛しています。幸せに致します』と誓ってくれた。朝比奈爽に愛されている……
「私も、爽を……愛しています。幸せに致……します。共に助け……合いながら、稜禾詠……ノ国を。桜家の……為、尽力して行きましょう……」
涙の誓い。爽も泣いていた。
楓菜姫を生涯愛し守り抜く。と誓った。
晴れて夫婦となり、一年間幸せに共に過ごして来たと思っていた。
「 いまだ、懐妊の兆しはなく……ですから……爽様、側室をお持ち下さいませ。そして……」
(なぜです?)
「楓菜姫、お待ち下さい。私達が夫婦になってまだ1年ですよ? これから懐妊されるやもしれぬのに……側室など、時期尚早ではございませんか!?」
しかし楓菜姫の決意は固く。
「個人の思いより、稜禾詠ノ国を。桜王家の将来を優先させねばなりません」
爽は受け入れるしかなかった……
爽はもう一度、ゆっくりハッキリと想いを伝える。
「え? で、でもっ」
楓菜姫が激しく動揺している姿……いつも凛としている 楓菜姫……いや、桜家を背負う者として凛としていなければ……と
(自分を律しておられる 楓菜姫様……私にはもっと素を見せて下さいませ……)
それより、己の言葉に動揺している 楓菜姫様を早く落ち着かせて差し上げねばと、爽は。
「楓菜姫様? 我が朝比奈家には、男子は私一人ではありませんよ? 弟の勇が継ぐ事が決まっておりますゆえ心配ないのですよ?」
(なぜ私の想いが分かるの……)
いつだって。自分の想いを言わぬようにと。言葉を飲み込んでしまう私の気持ちを分かってくれる 爽……
「 私を……桜家の……稜禾詠ノ国を治める者としてより、 桜楓菜として見て下さっているという事ですか?」
「はい。 楓菜姫様が他の殿方に嫁がれるなど。耐えられぬと思いました…… 幼き頃よりお慕いしておりました。 楓菜姫様」
瞬間、楓菜姫は大号泣した。爽は遠慮がちに 楓菜姫の華奢な身体を抱きしめて。
「楓菜姫様愛しています。幸せに致します。共に助け合いながら稜禾詠ノ国を。桜家の為尽力して行きましょう」
「 爽…… 爽……」
楓菜姫
は、その瞬間、一人の人間として幸せだった。
桜家の楓菜姫ではなく。……稜禾詠ノ国を治める桜楓菜でもない。
個人を『愛しています。幸せに致します』と誓ってくれた。朝比奈爽に愛されている……
「私も、爽を……愛しています。幸せに致……します。共に助け……合いながら、稜禾詠……ノ国を。桜家の……為、尽力して行きましょう……」
涙の誓い。爽も泣いていた。
楓菜姫を生涯愛し守り抜く。と誓った。
晴れて夫婦となり、一年間幸せに共に過ごして来たと思っていた。
「 いまだ、懐妊の兆しはなく……ですから……爽様、側室をお持ち下さいませ。そして……」
(なぜです?)
「楓菜姫、お待ち下さい。私達が夫婦になってまだ1年ですよ? これから懐妊されるやもしれぬのに……側室など、時期尚早ではございませんか!?」
しかし楓菜姫の決意は固く。
「個人の思いより、稜禾詠ノ国を。桜王家の将来を優先させねばなりません」
爽は受け入れるしかなかった……
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
彼女が望むなら
mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。
リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。
元婚約者からの嫌がらせでわたくしと結婚させられた彼が、ざまぁしたら優しくなりました。ですが新婚時代に受けた扱いを忘れてはおりませんよ?
3333(トリささみ)
恋愛
貴族令嬢だが自他ともに認める醜女のマルフィナは、あるとき王命により結婚することになった。
相手は王女エンジェに婚約破棄をされたことで有名な、若き公爵テオバルト。
あまりにも不釣り合いなその結婚は、エンジェによるテオバルトへの嫌がらせだった。
それを知ったマルフィナはテオバルトに同情し、少しでも彼が報われるよう努力する。
だがテオバルトはそんなマルフィナを、徹底的に冷たくあしらった。
その後あるキッカケで美しくなったマルフィナによりエンジェは自滅。
その日からテオバルトは手のひらを返したように優しくなる。
だがマルフィナが新婚時代に受けた仕打ちを、忘れることはなかった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
カモフラ婚~CEOは溺愛したくてたまらない!~
伊吹美香
恋愛
ウエディングプランナーとして働く菱崎由華
結婚式当日に花嫁に逃げられた建築会社CEOの月城蒼空
幼馴染の二人が偶然再会し、花嫁に逃げられた蒼空のメンツのために、カモフラージュ婚をしてしまう二人。
割り切った結婚かと思いきや、小さいころからずっと由華のことを想っていた蒼空が、このチャンスを逃すはずがない。
思いっきり溺愛する蒼空に、由華は翻弄されまくりでパニック。
二人の結婚生活は一体どうなる?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる