Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石~Ⅵ

桜花(sakura)

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生涯一緒 新たなる人生

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 -爽の部屋-


「さすがですわね。楓禾姫様も湖紗若様も。殿様の一から築き上げた地で、新たなる人生を歩まれるのですね」

「さすがと言うか、何と言うか……お転婆娘に。ヤンチャ坊主で……」

 儚い笑みを浮かべながら、どこか、寂しそうな表情をしているの凛実の方に爽は。

(全く、私の宝物達は揃いも揃って、一途で思い込みも激しいし。困ったもんだ)

 そんな事を思いながら。

「外喜には、処分を下したし。私は『私』を優先した責を取り楽隠居の道を選ぶ事にした」

「はい……」

「けど、鈴と、なずなには、きちんと継承して行くゆえ、心配しないように。それに、楓希の方様と大殿には、二人へのご教授をお願いした」


「ありがとうございます」

「楓禾姫と、湖紗若の様子も気になるゆえ、行ったり来たりの生活になると思う」

「はい」

 凛実の方は、爽の言葉を綺麗な大きな瞳に涙を浮かべて聞いている。

「 行き来すると言っているではないか。 落ち着いたら定住する。などとは言っていないぞ。私は、凛実の方も心から大切に思っているのだ」

「え?」

「 こちらに一人に残すなんてしない」

「殿様……」

(あぁ、涙を流して) 

「まずは、三日後に一緒に様子を見に行こう 。鈴となずなに全て任せられる時が来たら。一緒に旅にそこに行こう。生涯一緒だ。凛実の方」

「爽様……」

「一途や、 思い込みが激しいのにも程があるぞ」


「はい。申し訳ありません」

 ふと、爽は思った。

(さて、皆で出掛けたら、には、誰も統治者が居なくなるぞ……勇に頼むか……)

 そう、決めると。これで向後の憂いも失くなった。そう考え安堵する爽だった。



『鈴を見守り、なずなに色々と教えてあげて欲しい』 

 爽に、そう言われて。 どこか気負っていた凛実の方だった。

 叔父上の事もあるし、殿様には嫌われても仕方ないと……思い悩んで……


『生涯一緒だ。凛実の方』

 その言葉が、凛実の方 は、嬉しくて。楓禾姫と湖紗若の行かれた場所には、 私に入る余地など無いと勝手に思い込んで。


(本当に、一途や、 思い込みが激しいのにも程がありますね) 

 この先も爽様と一緒に居られる……凛実の方は幸せだった……


 ──

 -爽の部屋-

 -爽と勇-



「楓希の方様と大殿様に、いつまでもご負担をお掛けする訳にはいかないから。 勇。今まで以上に、そなたに頑張ってもらわないとならないのだ」

「楽隠居などもったいない。まだお若いし、才覚もおありなるのに。まぁ、 これからは家族との時間を大切にしたい。と言う爽兄上の気持ちも分かるしな」

「勇。ありがとう……」

「鈴様と、なずななら、稜禾詠ノ国を栄えさせるよ。立派な領主になるよう影からお支えするのが、朝比奈家のお役目。任せなさい……しかし、爽兄上。稜弥と詠史はどうするんだろう? 楓禾姫様を追って行く気がするなぁ」


(そうだった。稜弥と詠史が居た……楓禾姫の為なら、例え火の中水の中……だもんな……父親として複雑だ)


 そんな事を思いながら。


(結構な人数になったな。何人だろう?) 

 さて、どうしたもんか……

 頭を悩ませる、爽だった。








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