75 / 96
あの日 あの時
しおりを挟む
『爽様と、楓禾姫、湖紗若と…… 何も煩わしい事の無い。幸せの国で暮らしとうございます……』
-舘の居間-
船着き場にて。
「立ち話では何ですから、館にて話をされたらいかがですか?」
お付きの女性の言葉に、その場に居た者達は館に移動する事に。
上座には、下座から見て右側に座る、爽 と、爽が 『楓菜姫様 』と呼び掛けた女性。左側(向かいに)楓禾姫様 、湖紗若様 、鈴、 楓希の方 、陽 、凛実の方が座り。
下座に、 稜弥、 詠史 、なずな。お付きの女性は、お茶の支度をしている。
皆が、涙したり、瞳を潤ませているのを、どこか、ボンヤリと見つめている『楓菜』
「六年前のあの日『爽様と、楓禾姫、湖紗若と…… 何も煩わしい事の無い。幸せの国で暮らしとうございます……』楓菜姫様がそうおっしゃられた後、気を失われなわれたのを……私は……私自身、取り乱して気を失ってしまって。気が付いた時には。そこに控える早月……楓菜姫様の乳母であり、私の母親の早月と弟の勇が、楓菜姫様を朝比奈家へ『命は取り留められたけれど、余談を許さない状態です』と。看病もしてくれて。私の事は、凛実の方が……」
「凛実の方様。事件後、箝口令を敷いて下さって、父を看病して下さってありがとう」
「楓禾姫様 ……」
凛実の方は、涙し。楓禾姫の瞳にも光るものが……
(お母上様が生きておられる……)
楓禾姫は、父の爽より、湖紗若と共に聴いた時、嬉しくて。
「フウ ひめさま……?」
「湖紗若様。 ごめんなさいね。大丈夫よ」
湖紗若も。楓禾姫と共に聴いた時、嬉しくて。
夢にまで見た『母』に島で逢えた喜び。 海辺で刺し子をしている傍に居る時、幸せで。
でも、自分の事を『知らない』のが悲しくて……
『楓菜姫様 ……良かった……ご無事で』
(ここはどこ?)
「早月……ずっと、お母上様のお傍に居てくれたのね。ありがとう」
「楓禾姫様 ……もったいないお言葉……ありがとうございます」
「早月、勇叔父様が朝比奈家の方達がお母上様を守ってくれていたのね……」
『楓菜姫様。こちらで静養すれば、直ぐ良くなりますよ』
(島で逢う度、優しくしてくれた人……)
-舘の居間-
船着き場にて。
「立ち話では何ですから、館にて話をされたらいかがですか?」
お付きの女性の言葉に、その場に居た者達は館に移動する事に。
上座には、下座から見て右側に座る、爽 と、爽が 『楓菜姫様 』と呼び掛けた女性。左側(向かいに)楓禾姫様 、湖紗若様 、鈴、 楓希の方 、陽 、凛実の方が座り。
下座に、 稜弥、 詠史 、なずな。お付きの女性は、お茶の支度をしている。
皆が、涙したり、瞳を潤ませているのを、どこか、ボンヤリと見つめている『楓菜』
「六年前のあの日『爽様と、楓禾姫、湖紗若と…… 何も煩わしい事の無い。幸せの国で暮らしとうございます……』楓菜姫様がそうおっしゃられた後、気を失われなわれたのを……私は……私自身、取り乱して気を失ってしまって。気が付いた時には。そこに控える早月……楓菜姫様の乳母であり、私の母親の早月と弟の勇が、楓菜姫様を朝比奈家へ『命は取り留められたけれど、余談を許さない状態です』と。看病もしてくれて。私の事は、凛実の方が……」
「凛実の方様。事件後、箝口令を敷いて下さって、父を看病して下さってありがとう」
「楓禾姫様 ……」
凛実の方は、涙し。楓禾姫の瞳にも光るものが……
(お母上様が生きておられる……)
楓禾姫は、父の爽より、湖紗若と共に聴いた時、嬉しくて。
「フウ ひめさま……?」
「湖紗若様。 ごめんなさいね。大丈夫よ」
湖紗若も。楓禾姫と共に聴いた時、嬉しくて。
夢にまで見た『母』に島で逢えた喜び。 海辺で刺し子をしている傍に居る時、幸せで。
でも、自分の事を『知らない』のが悲しくて……
『楓菜姫様 ……良かった……ご無事で』
(ここはどこ?)
「早月……ずっと、お母上様のお傍に居てくれたのね。ありがとう」
「楓禾姫様 ……もったいないお言葉……ありがとうございます」
「早月、勇叔父様が朝比奈家の方達がお母上様を守ってくれていたのね……」
『楓菜姫様。こちらで静養すれば、直ぐ良くなりますよ』
(島で逢う度、優しくしてくれた人……)
0
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
神楽坂gimmick
涼寺みすゞ
恋愛
明治26年、欧州視察を終え帰国した司法官僚 近衛惟前の耳に飛び込んできたのは、学友でもあり親戚にあたる久我侯爵家の跡取り 久我光雅負傷の連絡。
侯爵家のスキャンダルを収めるべく、奔走する羽目になり……
若者が広げた夢の大風呂敷と、初恋の行方は?
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
カモフラ婚~CEOは溺愛したくてたまらない!~
伊吹美香
恋愛
ウエディングプランナーとして働く菱崎由華
結婚式当日に花嫁に逃げられた建築会社CEOの月城蒼空
幼馴染の二人が偶然再会し、花嫁に逃げられた蒼空のメンツのために、カモフラージュ婚をしてしまう二人。
割り切った結婚かと思いきや、小さいころからずっと由華のことを想っていた蒼空が、このチャンスを逃すはずがない。
思いっきり溺愛する蒼空に、由華は翻弄されまくりでパニック。
二人の結婚生活は一体どうなる?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
彼女が望むなら
mios
恋愛
公爵令嬢と王太子殿下の婚約は円満に解消された。揉めるかと思っていた男爵令嬢リリスは、拍子抜けした。男爵令嬢という身分でも、王妃になれるなんて、予定とは違うが高位貴族は皆好意的だし、王太子殿下の元婚約者も応援してくれている。
リリスは王太子妃教育を受ける為、王妃と会い、そこで常に身につけるようにと、ある首飾りを渡される。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
【3月中ーー完結!!】
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
二十年の裏切りの果て、その事実だけを抱え、離縁状を置いて家を出た。
そこで待っていたのは、凍てつく絶望――。
けれど同時に、それは残酷な運命の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と縋られても、
死の淵を彷徨った私には、裏切ったあなたを許す力など残っていない。
「でも、子供たちの心だけは、
必ず取り戻す」
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔い、歪な愛でもいいと手を伸ばした彼女が辿り着いた先。
それは、「歪で、完全な幸福」か、それとも――。
これは、"石"に翻弄された者たちの、狂おしい物語。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる