蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(BL)

桜花(sakura)

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涼やかな風.美しき優しい華(花)たちへ6

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 心紀side

 -国際電話- パリ

 倫『は? 何それ……』

 心紀「倫。言い方悪いけどさ、風に何も伝え無いで海外に逃げたんだから何も言えないよね……」

 倫『……心紀にぃ…… すげぇ腹立つ言い方すんね……』

 心紀「ゴメン……風さ、おばちゃんと結婚が叶わなかった風の父親の実家に、毎年夏休みに律儀に挨拶行ってんじゃん。その後急に元気無くなったんだよ。今回の結婚の話と関係あるんじゃないかなと思ってんの。俺」

 倫『……』

 心紀(これを言ったら、もしかしたら倫が俺との事考えてくれて、倫との関係が動くんじゃないかとかさ……)

 俺卑怯な言い方したよね…… 俺は倫が……

 俺は、冴多心紀《さえた.みさき》
高校の同級生で仲良過ぎで。俺の父親と死別した母ちゃんと、旦那さんと離婚した倫の母親。風を未婚で生んだ…… 女3人の変わった家庭の元で育った。俺より8ヶ月下の倫。20歳 《8月生まれ》と、1歳1ヵ月下の風。19歳

 ここ最近、微妙なトライアングルで来た関係が…… 変わる予感

 倫side

 俺は、源本倫《みなも.とりん》
俺と心紀にぃも夢を叶え、製菓調理専門学校に入学。一足先に卒業して、今年の春からケーキ屋で経理兼、販売員として働き始めた心紀にぃ。8ヵ月上の21歳 《12月生まれ》と、5ヶ月下の19歳の風

 俺は…… 風の事が…… 心紀にぃの言う通り、風に何も伝えないで逃げる様にパリの学校に留学したんだから

 倫風が結婚するって言ったって文句言え無いんだよな……)

 微妙なトライアングル変化する予感が…… したんだ
 ──
 -その日の午後-

 風「いらっしゃいませ……山乃様」

 英士「覚えてて下さったんですか? 桜王さん! あの、今日俺の誕生日なんです…… で……チョコレートケーキ1ホール下さい」

 風「はい、お久しぶりですね? おめでとうございます。山乃様…… 」

 風「いらっしゃいませ……御厨様」

 涼也「覚えてて下さったんですか? 桜王さん! あの、今日は…… 姉からほぼ命令で……チーズーケーキ1ホール下さい」

 風「それは、それは…… 大変…… いえ、お優しいですね。御厨様……」

 英士side

 オイラ、来年の試験に合格するまで桜王さんに逢うのは我慢しよう。って本気で思ってたんだよ? けど誕生日だしさ。どうしても逢いたくて……

 涼也side

 俺、来年の試験に合格するまで桜王さんに逢うのは我慢しよう。って本気で思ってたんだよ? けどさ……どうしても逢いたくて姉ちゃんをダシに(すまん姉ちゃん)……

 英士 《桜王さん?》

 涼也 《桜王さん?》

 上手く説明出来無いけど、どこか雰囲気が変わって見えたんだ



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