蝶よ花よ〈甘い蜜に誘われて〉(BL)

桜花(sakura)

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夢でしか逢えない2-13

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  ソファーに膝を抱えて顔を埋めている風ちゃん
   
頑固な風ちゃんの事。こりゃ長期戦かな?って思ってたら…

風「僕の母親は、未婚で僕を生んだでしょ」

悲しい過去の事を話始めた風ちゃん

エイシくんと、リョウヤくんには、誤魔化しは効かないって思ったんだ

英士.涼也「風ちゃん…」

風「母さんはずっと一人で頑張って来たんだ。他人がとやかく言う事なくない?」

風ちゃんと倫くんが喧嘩で、それぞれの同い年の兄弟を泣かせた話をしてくれたんだ

風「それ以来伯母ちゃんが浮気して伯父さん出て行った…とか。僕の母親は僕を置いて出ていった理由が、男だ。とか噂を流されたんだって。いつのまにかその噂の方が真実のように思われていったって…倫ちゃんね、嘘が本当の様に言われてるかが気になって伯母ちゃんにしつこく聞いたのを後悔してた。可哀想に…」

英士「本当に腹立つ…」

涼也「何なんですかね?下らない」

風「伯母ちゃん、丁寧に謝ってた。 僕その話を聞くまで忘れちゃってたの。聞いた瞬間にその時の光景が蘇って来たんだ。その家の母親が凄い剣幕で伯母ちゃんを怒鳴り散らしてたの思い出したの。僕それが怖かった…」

風ちゃんと倫くんの心の中にある、どこか人を信じられない事への原点がその出来事にあるんじゃないか…って思ったんだ

風「皆、僕と倫ちゃんとは遊ばないって言ったじゃない…折角、 仲良くなれた。と思ったら、急に手のひら返してさ…僕が望んでも皆離れてく… 母さんだって…僕を置いて行ってしまったじゃんか…貧乏でも一緒にいて欲しかったのに。倫ちゃんも、伯母ちゃんには、言えなかったって。俺の為に彼氏と別れて後悔していないのか?って…僕達は、大切な人を傷付けてばかりなの。僕がリョウヤくんと、エイシくんと暮らす様になったら、甘えてしまって。頼りきってしまって、もう二度と手放したくないって思っちゃうもん。いつか離れ離れになる日が来るかもしれない… そうなったら俺…駄目になっちゃうもん。それが分かってて、一緒に暮らすなんて出来ないもん」

英士「風ちゃん。オイラはずっと、傍にいるよ」

涼也「風ちゃん。俺はずっと、傍にいますから」


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