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平和の礎
頼み事
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やがて、食堂へと辿り着いたラインハルトは、汗ばんだシャツを煽りながら、店内に続く戸を開いた。
来客を報せる鈴がなり、中から元気な男女の声が聞こえてくる。
「「いらっしゃいませー」」
声の主は食堂の看板娘‶ミシェリア”と、ラインハルトが紹介した雇われの店員スレインだった。
来客を案内する為に姿を現したが、どちらも可愛らしい女物の服を着ている。
「あ、兄ちゃん! いらっしゃい!」
真っ先に駆け寄ってきたのはスレインだ。以前よりも清潔感がまし、ぼさぼさだった髪も綺麗に整えられている。だが髪の長さは相変わらず長いままで、小柄な体、女物の服も相まって、まるで少女のように可憐だ。
「なんだ、まだその服なのか?」
「うん。まだできてないんだってさ」
そう言って一回まわって見せたスレインは、服の扱いもどこか手慣れているように見えた。初めて着たときは豪く恥ずかしがり、拒絶していたというのに、慣れとは末恐ろしいものだ。
続いて接客の合間を縫ってミシェリアが近寄ってきた。
「意外と好評なんですよ、スレイン君。中には女の子と間違える人もいるくらいで」
「ほぉ」
ラインハルトにとっては正直、女物のひらひらした服を男が着るという行為は理解が出来なかったが、確かに、スレインが男であることを知らなければ、可愛らしい少女に見えなくもない、と納得する。
ラインハルトは改めて、まじまじとスレインの全容を見つめた。するとスレインは顔を真っ赤に染め、あからさまに取り乱し始める。
「なっ!? ちょ、見るな! 見るなってば!!」
そして脱兎のごとく、厨房の方へと駆けて行ってしまった。
「なんだ、あいつ……今更恥ずかしがって」
「あらあら」
その様子をミシェリアと共に笑って見送ると、ラインハルトは空席を見つけ席に着く。それから献立が書かれた冊子を手に取り中を開いた。
「ええと、今日は……」
「では、いつものお持ちしますね! 少々お待ちください!」
品の餞別に夢中になっていると、背後でミシェリアが元気にそう声を上げた。そして返事も待たずに厨房へと駆けて行ってしまう。
「あっ……まぁ、いいか。後で頼もう」
その後、無事キンキンに冷えた果実水を注文出来たが、『酒』ではなく『水』を頼んだせいか、子供のようだと茶化されてしまった。
肌を焼く日光は屋根で遮られ、店先の窓からは爽やかな風が吹き抜ける。おかげで鉄板焼きという至極熱い料理であっても、苦も無く味わうことが出来た。
ムト肉を平らげ、残った付け合わせを摘まみながら、冷たい果実水を味わう。そうして至福の時間を楽しんでいると、厨房を担当している店の主人が、液体の入ったグラスをもってラインハルトの下を訪れた。
「よう、どうだった?」
「美味かったよ。いつもありがとう」
「そうかい」
短いやり取りの最中、グラスをラインハルトの前に置くと、自らも椅子に座る主人。だがその後、どちらも言葉が続かず、気まずい沈黙が流れる。
最初に飲んでいた果実水が空になり、主人が新たに持ってきたグラスに手を伸ばした。それに一つ口を付け、遂に堪え切れずラインハルトは尋ねる。
「それで、一体何の用だ?」
「ん……いや何、大したことではないんだがな」
何とも歯切れの悪い。そうこうしているうちに、ミシェリアまでもが席に着く。
「もう、だから私からお願いするっていったじゃない」
両手で持っていた小さな盆をテーブルに置き、ミシェリアは隣に座る父親を小突いた。
その様子を見て、ラインハルトも呆れてしまう。現在、店は営業中であり、店内にも客がちらほらといる。この状態で働き手が二人も減ってしまっては、残されたスレインが気の毒だ。
「いや、あんたたち……仕事しなくていいのか?」
店の状態を心配しての言葉だったが、聞こえていないのか二人から答えは返ってこない。
代わりに、主人が突然立ち上がり、ラインハルトへ向かって頭を下げた。
「どうか! 付き合ってやってくれないか!?」
「……は?」
ラインハルトは、にこにこ笑うミシェリアと、頭を下げたままの主人を見て、酷く動揺した。
スレインが果実水の入ったグラスを三つ持ってくる。
それをラインハルト、ミシェリア、主人の前に置いて、漸く詳しい説明が始まった。
「この後暇だったらでいいんだが、俺のカミさんに付き合ってほしいんだよ」
「……何にだ?」
「実は俺は後夫でな。カミさんが前の旦那と死別してから結婚した後釜さ。全く持って俺にはもったいない女でよ。料理が旨くて気立ても良くてな? おまけに美人ときた。しかも子供の面倒もよく見てくれたからよ。見ろよミシェを。いい女に育ちやがって」
「ちょ、ちょっとお父さん!?」
次第に口数が増える主人。隣に座るミシェリアは、恥ずかしそうに父親を揺さぶった。その様子を見て、ラインハルトは大きなため息をついて言葉を遮る。
「……その話は長くなりそうなのか?」
ラインハルトが冷たいグラスに手を伸ばすと、ミシェリアが慌てて父親を小突いた。
「ほら、ちゃんとお願いしないと」
「あ、ああすまん。それで今日がその死別した前の旦那の命日なんだよ。更に言うとだ、その前の旦那ってのは俺の親友でな。これまでは俺たちも一緒に親友の墓参りに行っていたんだが……」
主人は接客を続けているスレインをちらりと見て、聞こえないように小さな声で続けた。
「スレインが宴会を一組受けちまってな。ちょっと行けそうにないんだわ」
ミシェリアも父親を真似、身を乗り出すと小さな声でラインハルトに語り掛ける。
「お母さんも、一人で大丈夫だから仕事してて、っていうんだけど、お母さん余り身体丈夫じゃなくて心配なんです。お願いできませんか?」
「俺たちゃ後でもいいんだ。でもカミさんにはどうしても今日墓参りさせてやりたいんだよ。この通りだ」
ミシェリアが深々と頭を下げ、そして主人も同様に頭を下げる。
二人に頭を下げられた状態で、偉そうに冷たいグラスを傾ける青年。
周囲から見ればそのような構図であり、ラインハルトからすればとても断りずらい状況だ。
ましてや彼は、この日も予定なし。行き当たりばったりで行動するつもりだったから、時間はいくらでもある。
(ううむ。嘘を並べて断るのは簡単だが……)
手の中にある無償で提供された果実水。そして、頭の中に思い出されたのは、スレインを雇ってくれとお願いした際に、主人が発したこの言葉。
(困ったときはお互い様、か)
ラインハルトはグラスに入った果実水を飲み干す。そして空になったグラスをテーブルに置くと、二人に願いを受け入れる旨を伝えた。
来客を報せる鈴がなり、中から元気な男女の声が聞こえてくる。
「「いらっしゃいませー」」
声の主は食堂の看板娘‶ミシェリア”と、ラインハルトが紹介した雇われの店員スレインだった。
来客を案内する為に姿を現したが、どちらも可愛らしい女物の服を着ている。
「あ、兄ちゃん! いらっしゃい!」
真っ先に駆け寄ってきたのはスレインだ。以前よりも清潔感がまし、ぼさぼさだった髪も綺麗に整えられている。だが髪の長さは相変わらず長いままで、小柄な体、女物の服も相まって、まるで少女のように可憐だ。
「なんだ、まだその服なのか?」
「うん。まだできてないんだってさ」
そう言って一回まわって見せたスレインは、服の扱いもどこか手慣れているように見えた。初めて着たときは豪く恥ずかしがり、拒絶していたというのに、慣れとは末恐ろしいものだ。
続いて接客の合間を縫ってミシェリアが近寄ってきた。
「意外と好評なんですよ、スレイン君。中には女の子と間違える人もいるくらいで」
「ほぉ」
ラインハルトにとっては正直、女物のひらひらした服を男が着るという行為は理解が出来なかったが、確かに、スレインが男であることを知らなければ、可愛らしい少女に見えなくもない、と納得する。
ラインハルトは改めて、まじまじとスレインの全容を見つめた。するとスレインは顔を真っ赤に染め、あからさまに取り乱し始める。
「なっ!? ちょ、見るな! 見るなってば!!」
そして脱兎のごとく、厨房の方へと駆けて行ってしまった。
「なんだ、あいつ……今更恥ずかしがって」
「あらあら」
その様子をミシェリアと共に笑って見送ると、ラインハルトは空席を見つけ席に着く。それから献立が書かれた冊子を手に取り中を開いた。
「ええと、今日は……」
「では、いつものお持ちしますね! 少々お待ちください!」
品の餞別に夢中になっていると、背後でミシェリアが元気にそう声を上げた。そして返事も待たずに厨房へと駆けて行ってしまう。
「あっ……まぁ、いいか。後で頼もう」
その後、無事キンキンに冷えた果実水を注文出来たが、『酒』ではなく『水』を頼んだせいか、子供のようだと茶化されてしまった。
肌を焼く日光は屋根で遮られ、店先の窓からは爽やかな風が吹き抜ける。おかげで鉄板焼きという至極熱い料理であっても、苦も無く味わうことが出来た。
ムト肉を平らげ、残った付け合わせを摘まみながら、冷たい果実水を味わう。そうして至福の時間を楽しんでいると、厨房を担当している店の主人が、液体の入ったグラスをもってラインハルトの下を訪れた。
「よう、どうだった?」
「美味かったよ。いつもありがとう」
「そうかい」
短いやり取りの最中、グラスをラインハルトの前に置くと、自らも椅子に座る主人。だがその後、どちらも言葉が続かず、気まずい沈黙が流れる。
最初に飲んでいた果実水が空になり、主人が新たに持ってきたグラスに手を伸ばした。それに一つ口を付け、遂に堪え切れずラインハルトは尋ねる。
「それで、一体何の用だ?」
「ん……いや何、大したことではないんだがな」
何とも歯切れの悪い。そうこうしているうちに、ミシェリアまでもが席に着く。
「もう、だから私からお願いするっていったじゃない」
両手で持っていた小さな盆をテーブルに置き、ミシェリアは隣に座る父親を小突いた。
その様子を見て、ラインハルトも呆れてしまう。現在、店は営業中であり、店内にも客がちらほらといる。この状態で働き手が二人も減ってしまっては、残されたスレインが気の毒だ。
「いや、あんたたち……仕事しなくていいのか?」
店の状態を心配しての言葉だったが、聞こえていないのか二人から答えは返ってこない。
代わりに、主人が突然立ち上がり、ラインハルトへ向かって頭を下げた。
「どうか! 付き合ってやってくれないか!?」
「……は?」
ラインハルトは、にこにこ笑うミシェリアと、頭を下げたままの主人を見て、酷く動揺した。
スレインが果実水の入ったグラスを三つ持ってくる。
それをラインハルト、ミシェリア、主人の前に置いて、漸く詳しい説明が始まった。
「この後暇だったらでいいんだが、俺のカミさんに付き合ってほしいんだよ」
「……何にだ?」
「実は俺は後夫でな。カミさんが前の旦那と死別してから結婚した後釜さ。全く持って俺にはもったいない女でよ。料理が旨くて気立ても良くてな? おまけに美人ときた。しかも子供の面倒もよく見てくれたからよ。見ろよミシェを。いい女に育ちやがって」
「ちょ、ちょっとお父さん!?」
次第に口数が増える主人。隣に座るミシェリアは、恥ずかしそうに父親を揺さぶった。その様子を見て、ラインハルトは大きなため息をついて言葉を遮る。
「……その話は長くなりそうなのか?」
ラインハルトが冷たいグラスに手を伸ばすと、ミシェリアが慌てて父親を小突いた。
「ほら、ちゃんとお願いしないと」
「あ、ああすまん。それで今日がその死別した前の旦那の命日なんだよ。更に言うとだ、その前の旦那ってのは俺の親友でな。これまでは俺たちも一緒に親友の墓参りに行っていたんだが……」
主人は接客を続けているスレインをちらりと見て、聞こえないように小さな声で続けた。
「スレインが宴会を一組受けちまってな。ちょっと行けそうにないんだわ」
ミシェリアも父親を真似、身を乗り出すと小さな声でラインハルトに語り掛ける。
「お母さんも、一人で大丈夫だから仕事してて、っていうんだけど、お母さん余り身体丈夫じゃなくて心配なんです。お願いできませんか?」
「俺たちゃ後でもいいんだ。でもカミさんにはどうしても今日墓参りさせてやりたいんだよ。この通りだ」
ミシェリアが深々と頭を下げ、そして主人も同様に頭を下げる。
二人に頭を下げられた状態で、偉そうに冷たいグラスを傾ける青年。
周囲から見ればそのような構図であり、ラインハルトからすればとても断りずらい状況だ。
ましてや彼は、この日も予定なし。行き当たりばったりで行動するつもりだったから、時間はいくらでもある。
(ううむ。嘘を並べて断るのは簡単だが……)
手の中にある無償で提供された果実水。そして、頭の中に思い出されたのは、スレインを雇ってくれとお願いした際に、主人が発したこの言葉。
(困ったときはお互い様、か)
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